朝4時過ぎ、変な夢で目が覚めてしまいました。
会社のキーマンなる人たちがこぞって集まって会議をする夢です。
そこで私が何らかの運営ミスをし、その時に「しまった」という感情がリアルに沸き起こりました。
実際に何を失敗したのかは覚えていませんが、他の登場人物(知っている人たち)が私をフォローしたり、慰めたり、文句を言いに来たりしました。
その都度「ありがとう」とか「そーだよなー」「すいません・・」と、自分の感情が揺さぶられていたこともリアルに覚えています。
リタイア後の日々で、会社時代の嫌なことを思い出すことはほとんどありません。
ということで、なぜこんな夢をみたのか、夢の持つ意味や役割を科学的観点から調べてみました。
夢をみる仕組み
アンドレア・ロック著書の「脳は眠らない-夢を生みだす脳のしくみ」という本によると、レム睡眠中の脳は「記憶の整理と定着」をしています。
夢を見ているときに「日中の体験をふるいにかけ、重要なものを選びだし、長期記憶に蓄えられた膨大な過去の体験の中に組み込む」作業を行っているそうです。
つまり、「怖い夢」は夢を見るから怖くなるのではなく、怖いという感情に脳がストーリーをつけているだけです。これは生物の生存に欠かせない脳のシュミレーション機能です。
私たちの祖先である動物は、食べ物のありかや捕食者を避けるルートなど、新しく獲得した情報を記憶に刻むことで生き残ってきました。こうした記憶を整理統合し脳に刻む作業は大変で、危険から回避するために働いている脳が、危険がいっぱいの日中にのんびりと記憶整理統合をしていられません。
そこで乳動物は「レム睡眠」を獲得し、睡眠を取っている間の脳がオフライン状態において、じっくりと記憶を整理できるようになったらしいのです。
以上、私たちがより安全に生きるために脳が夢として再現しているのです。
自分のみた夢の意味は
こういった脳の機能を踏まえると、なぜ自分が、仕事上の失敗の記憶を再現して夢をみたのか?
まず、仕事で失敗した夢をみたから「しまった」と思ったのではなく、きっと脳は「しまった」「気を付けなくては」という記憶を私自身に定着させるために、私にとって最も定着しやすい「仕事」というシチュエーションでストーリを作りだしたと思います。
たしかに、リタイア生活を送る自分は、サラリーマン時代にあったような責任やプレッシャーなどは皆無です。
「失敗しないように情報収集をし、しっかり思考し、そして危機を避けていく」という仕事では当たり前の習慣が、いまは減っています。
そこで、脳はその欠落を補うために、警鐘を込めて失敗シチュエーションの夢を私に見させたと思うと理屈が通ります。
終わりに
サラリーマン時代は、いちいち自分がみた夢が何だとかは考えず、そんな夢も感情も起きたらすぐに忘れて日々の生活に入ったと思います。
脳の科学的な解明は発展途上で、果たしてこの理解が本当に正解であるかもわかりません。
ですが、仕事の失敗の夢から感情がリアルに沸き起こったことで、危機管理をしっかりやろうという気持ちは残っています。
今日からの日々、危機管理を意識しながら過ごしていこうと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿