僕がアーリーリタイアをする前に、そのリタイアすることが正しい判断かどうかを3つの方法で検討しました。
それは
①リタイア後の「やりたいことリスト100」を見直すこと
②リタイアのタイミングが適切かの分析をすること(リタイアによるゲインとロスの比較)
③人生の収支シュミレーション
今回はこうした検討の概要や、リタイアの最終判断に至った状況を振り返って綴ります。
リタイア後の「やりたいことリスト100」
文字通り、自分がやりたいことをリストにしたものです。
映画の「最高の人生の見つけ方」の原題がThe Bucket Listということで、世間ではバケットリストとも言います。
映画では、余命6か月を宣告された2人のシニア男性が、人生に後悔がないように死ぬまでにやりたいことをリストにし、冒険に出て、そしてリストを実行するという感動の映画でした。
僕の場合は、そもそもやりたいことをリストにするのは20代から始めていて、常時、やり遂げたら消したり、やり遂げてもまた違う形でリストに追加したり、新規に増えたりと、ずっと運用してきました。
なのであえて、バケットリストのような「やり終えて死ぬぞ」といったほどでの気合はないものの、やりたいことを100のリストにしています。
内容は、家族や友人など社会的なつながりのもの、旅や食、スポーツや音楽、絵画、風景や体験などの趣味的なもの、経済的な関連で投資やら資産運用などに関するものなどのジャンルです。
このやりたいことリスト100を見直し、リタイア後にやりたいことをしっかり棚卸してみました。
リタイアのタイミングが適切かの検討
リタイアのタイミングを判断するには、①で作ったやりたいことリスト100を使います。
EXCELでリストにするのが良いかと思います。
僕がやったのは、EXCELの各行にやりたいこと100の各項目を記入します。
そして列としては50代、60代、70代、80代と、リタイアの年代から10年単位で作ります。
リタイア後、その10年単位のなかで、やりたいこと100の各項目が「自分の気力や体力などで実行可能か否か」を判断し、〇、△、×で記入します。
そして特に、65歳なりの定年まで仕事をしていてはできないものに★印をつけました。
もう1つは実現費用です。各項目について経済的な負荷をざっと大、中、小に区分しました。
この表を作れば、アーリーリタイアをするからこそできること(★のもの)、年齢的な制限から優先順位も決められるし、そして経済的な負荷も想定できます。
収支シュミレーション
もともと自分の資産額(B/S)、毎月のお金の出入り(P/L)は把握し、毎月の資産変動を月末時点でモニタリングしています。
これをもとに、リタイアしてからの毎月の収支展望と、それによってB/Sがどうなるかをシュミレーションしました。
既に作っているやりたいことリスト100から、リタイア後にそれらをやるための生活コストも算入できます。
かなり遊びほうけることになるので、しっかり、不足なく費用を見込んでいきました。
もちろん、家の修繕などにかかる費用から、万が一の病気になるとか、見込んでいた資産所得が減るなど、計算上の負荷をかけて経済的に破綻しないかをチェックします。
50代に入るとほぼ年金受給額も正確にわかりますし、税金の負担額も試算ツールもあるので、そうして税額も見込んでいきます。
このシュミレーション結果は、実際にリタイアしたら実績値と比較して乖離分析もしながら使うものなので、間違っていても良いですし、なにより想定される出費は全て洗い出しておくことが良いと思います。
それでも急激なインフレや為替変動(私の場合は資産の3割を国際分散しているので為替の影響が大きい)などもありうるので、先の先まで確約できるものではありません。ざくっと腹をくくってそこそこの数字になっていれば良いという前提で僕は実施しました。
自分にとってのアーリーリタイアの結論
以上のステップで分析した結果、いま自分がアーリーリタイアをするという判断は間違いないなと思えました。
なお、もう1つ、アーリーリタイアによって得られることと失うこと(ゲインとロス)を分析しています。
定年まで働かずいまアーリーリタイアをすることで失うものがありますが、そのロスよりもアーリーリタイアで得られることが大きいということが、ゲインとロスの比較からわかりました。
これは別の記事に書きます。
終わりに
こうして
①リタイア後の「やりたいことリスト100」を見直すこと
②リタイアのタイミングが適切かの分析をすること(リタイアによるゲインとロスの比較)
③人生の収支シュミレーション
という3つの分析でリタイア後の展望がすっきりしました。
何ら仮説も前提もないところから暗中模索でリタイア生活を進めるよりも、自分なりに納得感のあるやり方で人生をコントロールしながら進むことで不安も少なくできます。
人それぞれ、納得できるやり方はあると思いますが、この方法はその1つの事例として参考にしていただければ幸いです。
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