アーリーリタイアをすると「好きなことだけをして毎日過ごせるのは羨ましい」と言われます。
(ただサラリーマン時代、既に一生分の仕事もしたようなものなので、そうは言われても・・・)
確かに、起きる時間もその日にやることも「全て自分で決められる」という「選択の自由」があります。
ですが一方で「解放感という自由」を味わう機会は失いました。
皆さん、ピンときますか?
今回、そんな「解放感の自由」と「選択の自由」について書いてみます。
解放感の自由とは
サラリーマン時代、仕事が嫌いではありませんでしたが、それでも時間に縛られプレッシャーの中で月から金まで働くと、金曜日の夕方、仕事帰りに「解放感」を感じます。
ようやく忙しい仕事から解き放たれて「しばしの休暇週末だ」という自由です。
束縛が大きければおおきいほど、そこから解き放たれた自由を強く感じます。
選択の自由とは
仕事をしない日々を過ごすアーリーリタイアでは、友人から指摘された通り、基本、自分が何をするか100%決めることができます。
もちろん、家族や親戚、おつきあいなどで自分の思いだけでは全てを決められないこともあります。
ですが、そういったお約束も含め、全て「自分で優先順位をつけられる」という意味では100%の「選択の自由」があるかと思います。
英語での表現
この両者、英語なら一言でぴったりする表現があります。
「選択の自由」はfreedom 、「解放感の自由」はlibertyです。
freedomは選択する自由意志、free willを含む「何事にも規制されていない自由」の状態です。
liberty は外部からの圧制、抑圧などから逃れた状態での自由の権利を意味してます。
解放感と選択の自由は両立できない
その2つの自由、基本、両立できません。
不自由な生活を強いられて「解放感の自由」を得るのか、それとも毎日「選択の自由」を取るのか、どちらかの選択となります。
あえて両立するとしたらセミリタイア生活となります。
3日間は仕事をして、4日間は仕事をしないで自由に生きる、というような「解放感の自由と選択の自由を半々で楽しむ」という生き方です。
僕は完全リタイア生活を送っているので、いまのままでは両立できる状況にはありません。
完全リタイアで失った「解放感」を恋しく思うか?
では、完全リタイアで失った「解放感」という自由、それが恋しいか?欲しいか?と言われると気持ちは複雑です。
解放感を得ようと思えば、自分自身の欲望を抑え、苦しいことに耐え続けなければいけません。
ですが完全リタイアをしたいま「選択の自由」があるのであえて「苦しいこと」なんて選びません。
「解放感の自由」を得たいがために「自分の好きでもないことを選択するか?」と言われてもNOだと思います。
贅沢なことをするときには解放感の自由が合う
ですが解放感の自由は、ある状況では必要不可欠です。
サラリーマン時代に忙しいプロジェクトが終われば、ミシュランのレストランに行ったり、ワンランク上の海外旅行やホテル滞在をしたりと、「我慢して頑張ったのだから、その埋め合わせ」という理由をつけてはお金を消費しました。
あえて「解放感の自由」を「消費」とセットにすることで、より大きな「解放感の自由」を満喫できるという公式です。
リタイアしたいま解放感の自由を得る代替手段
リタイアしたいまあえて厳しい状況に自分を置かずしていかに「解放感の自由」を得られるか、その方法を考えてみました。
思いつくのは、
・資格を取る
・何かにストイックに集中して毎日を過ごす、
ということです。
例えば資格であれば1か月以上の勉強が必要な「厳しめの検定テスト」に申し込むことも有効です。
ストイックに集中するとすれば、例えば、四国88か所巡りを徒歩やサイクリングで制覇するとか、ヨーロッパのキリスト巡業路の800KMを徒歩で制覇する、といった自分の身を数週間から数か月、1つの目的だけのために置けば、良いのかもしれません。
なにしろ、世の中には「暇が嫌」でFIRE生活から仕事に戻る人もいるぐらいなので、僕が「解放感の自由」が恋しくてたまらなくなったら、そういったことに手を出すのかもしれません。
終わりにー現役とリタイア後の自由の求め方の違い
現役時代は忙しい日々ゆえ「解放感の自由」にはお金を使っていましたが、リタイア後の今は時間がある分、お金ではない別の方法(資格や冒険めいたことの例など、お金をかけるよりも時間をかけること)があります
つまり、現役時代は「お金」の消費で解放感の自由を最大にしていましたし、リタイア後は資格とか冒険めいたことなど「時間」の消費で解放感の自由を買えるかもしれないと思います。
さて、解放感の自由、そんなテーマからはいろいろと考えることがでてきいましたが、まだ消化不良です。
アーリーリタイアをした諸先輩はいかがでしょう?
そんなことをぐるぐると考えた今日でした。
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