人が買い物をするときに、自分の自由意思で買っていると感じていますが、実は先入観(バイアス)を受けてます。
よくある「地域限定」、「15時までのタイムセール」、「残り1点」、「あなたは当選しました・・」という広告。
これは希少性で購買を動機付けられる「希少性バイアス」です。
自分の脳が「買わなきゃ損」と自分に命令をします。その時、衝動的に買ってしまうと、合理的な判断ができず、不要なものもまで買っていることがあります。
そんな行動経済学のバイアス、僕もかかってます。
本当、美味しかったのですよ、生卵かけごはん。
長らくの海外生活から戻った去年の今頃、連続3日、生卵かけご飯だけの日々でした。
「生卵」が食べられるという超レアな国である日本。そんな卵の希少性か、コンビニにある数多くの食材のどれよりも誘惑があって選んでしまいます・・。
孤独のグルメなみに「ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ こういうので」「主食のコメ、そこに濃厚な黄身と醤油。」と満足感を噛み締めます。
さて、今回はそんなバイアスについてお話します。
希少性バイアスの例
皆さんも経験があると思いますが、①ダメと言われたものほどやりたくなる
高校生の時にゲームを禁止された子供が、大学生になって行動の自由をえると、異常なほどにゲームにのめり込んだりします。
禁止されるほどやりたいという欲望が生まれて、自由になると共にのめり込む行動をしてしまいます。
②近所の観光地には行かない
東京に住む僕は、スカイツリーや東京タワーに行ったことがありません。ですが、旅行先でさっぽろテレビ塔も、名古屋テレビ塔も、福岡タワーも、エッフェル塔も、エンパイアステートビルだって欠かさずに行きました。
近所の観光地にはなかなか足が伸びないのに旅行というレアな機会は「せっかくだからそのチャンスを」という心理で出かけてしまうものです。
③男子校(女子校も?)の異性への興味
「彼女を落とすHowTo xxx」というハウツー本が下宿の本棚に並んでいるのは、だいたいは男子校出身者が多かったのは偶然とは思えません。。
女性が希少な存在ということで「欠乏」していた反動ですね。
そんな希少性をビジネスに
こうしたバイアスは行動心理学としてビジネスでのマーケティングに使われています。商品の希少価値が高いということを、「数量」や「時間」、「場所」、「機会」などの組み合わせでマーケティングすることで、より効果的に意思決定に影響を与えることができます。
希少なもので相手を印象づけるマーケティングも
希少なものをプレゼントとして渡すことも有効ですよね。
女性が手作りのマフラーを編むとか、男性が苦労して見つけてきた世界に1つしかないxxxとか。。。
まあそういったことで感謝や恩を増すことができるバイアスならば効果ありですね。
ただ、一歩間違うと大変なことも。
出張者の気遣いがあわや訴訟も
1990年代の緩い時代のことなので、今の感覚から想像すると恐ろしいのですが・・。
日本から出張で来る本社のオジサンたちが、海外事務所を訪問するときに手土産をもってきてくれます。
現地では手に入らない希少価値の高い日本の生菓子、明太子、お寿司パックやら、日本の週刊誌・・。オフィスの休憩室にドンと置いて、どーぞ!皆さんお疲れさま、とばかりに披露します。
そのなかで週刊誌。あれは危ういです~。
なんせ、「週刊現〇」とか「週刊ポ〇ト」とか、ちょっと表紙をめくるとグラビアアイドルの写真ならまだしも、ぎりぎりの裸体写真があったり。
しかも週刊ポ〇トの出版社は小〇館(エレメンタリースクール!)という名前だと知って恐るべしニッポンと焦ったものでした。
中綴じがあってぎりセーフでしたが、米人たちが大半を占めるオフィスの休憩室にセクハラマガジンが置いてあると、かの国は訴訟の絶好のターゲットです。
かといって僕が目の前で持って帰ったら米人スタッフから「やっぱりあいつ、持ってかえったぞ!」と噂になりそう。出張者の接待を終えて夜遅くこっそりオフィスに戻り、危ないからと週刊誌をごっそり持って帰ったことがありました。
あれ、、それも希少性バイアス??
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