自分の携帯電話や会社に、投資の勧誘電話が来ることがありますよね?
皆さんはどのように対応しますか?
自分の電話番号や会社名も知られているので、感情に任せて断って逆恨みをされたら大変です。
今回、相手を怒らせずに関係を断ち切る最も効果的な撃退方法を紹介します。
結論からいうと「言葉より信条で断れ」です。
信条なりルールなり、そういったものです。
たとえば、終電前の渋谷駅前で若い男女が路上でやりとりしていますよね~。
男の子:「今日は帰さない」
女の子:「今日は絶対に帰る。」(と押し問答で断り切れない女の子)
そんなとき女の子は「家の門限があって帰らないといけない。パパが怒る。」と言えば、
男の子:ガクッ↓
そんな単純なことです(僕が断られた経験から学習したかは内緒ですが~)
今回、不動産投資のケースでその方法を書きますが、ほかにも「お金を貸して」というような状況なりで穏便に怒らせずに断る方法(交渉術)としても有効です。
前提:「相手を知る」こと
「敵を知り、己を知 れば百戦危うからず」とも言われますが、まず前提としては、相手のことをよく知ることが大事です。
攻めてくる相手を知ることは自分をどう守るかにつながります。
では、不動産勧誘の営業マンが電話をかける目的や狙いが何でしょうか?
不動産勧誘電話の目的と狙い
勧誘電話をする担当者の目的は「不動産を売ること」ではありません。
契約額の大きい不動産を電話で売り切ることは不可能だからです。
彼らの目的は「アポイントを取ること」です。
電話によって対面で打ち合わせをするアポを取り、上の人間と一緒に相手と面談をし、不動産物件の契約可能性を高めるのです。
それゆえ営業マンは「面会アポの獲得件数」という目標を持ち、1日100~200件という顧客リストに電話をかけまくります。
目標を達成しないと「取れるまで帰るな」と叱られるプレッシャーのなかで電話をかけます。
営業トークで相手が「会って詳細を聞きたい」という「興味を持たせること」がまさに狙いです。
相手を断念させるポイント
このように、営業マンの狙いは「あなたが不動産投資に興味を持つこと」です。
営業トークにのらずに「興味がない」と相手に伝えることが断念させる方法です。
その時に、興味がないとう決定的な理由が伝われば、相手も「やむを得ない」と諦めて次のターゲットに動きます。
逆効果となる対応
そんな「決定的な理由」を営業マンに知らしめることが大事ななか、あるやり方ではかえって営業マンに逆効果となるものがあります。
たとえば、「のらりくらりと時間をかけてボケまくる」とか「違法だと正論をいう」といった断り方をすると、アポが上手に取れずに苛ついている営業マンであれば、感情的になり逆切れされるかもしれません。
「興味がない」を示す誰もがやりがちな方法
ということで、ネットでどのような断り方が主流かを調べてみました。
おおかた以下のような対処方法が書かれていました。
この方法で上手くいくこともあるかもしれませんが、訓練された営業マンであるならばうまくいかないと思います。
営業マンならきっとこう返答をするだろういう点も横に書いてみます。
①(自分)何も言わず切る→かけ直される
②仕事中だ→終業後の夕方に連絡される
③忙しい→後日かけ直される
④責任者を出せ→私が責任者ですと切り返される
⑤営業妨害だ→いちいちむかつく奴だと反感をかう
⑥無職だ→会社名は相手も知ってるので嘘だと見破られる
⑦借金がある→ならば夫婦名義で融資させてやる
こうした「状況から逃げるだけの対処(①、②、③)」は、別の状況で電話をされることになるので解決にはなりません。
相手が営業トークをしたいところを「本題に入らせない対処(④、⑤)」は相手をいらつかせます。
「ボケ系(⑥、⑦)」はそうした嘘がわかると向こうが感情的になるかもしれません。
もちろんストレートに「興味がありません」というのが王道です。
ただ、それは相手のマニュアルの一番上にでて来るぐらいの「想定内」の文言なので、営業マンだって対応スクリプトが用意されています。
「興味ないと皆さんおっしゃるのですよ。ですがこの節税はお客様にはメリットがあって・・」と、まんまと営業トークに入られてしまいます。
お勧め~相手を怒らせずに断念させるポイント
じゃあ「端的」に「興味ない」を「最短」で伝える方法は何か?
それは、「毅然とした態度」を「言葉よりも信条」で語るのです。
例えば「自分は興味ありません」よりも「持ちかけられる投資には絶対に乗らない信条です」とか「家の家訓で不動産投資はしないと先代から守っている」といった感じです。
「興味がない」というのはあなたの主観であり認識です。相手は「情報を与えれば変えようがある」と思います。
ですが「信条」だの「家訓」だの「信仰」だの「マイルール」だの言われたら、それは当事者が守らなければならない基準で、まわりがとやかく言いづらいものです。
例えば「お金を貸して欲しい」と情に訴えかけてくる相手に対して「貸せない」「こちらもお金がない」といったらどうでしょう?
相手は「その程度のつきあいか」「冷たい」「見損なった」という反応となるでしょう。
「真の友人とはお金が絡む関係にしないことを信条としている」とでもいえば、さすがに冷たいだの見損なっただの、言いにくくなります。
毅然とした態度を絶妙に発揮する演出交渉法
とはいえ勧誘電話に対して「投資はしないルールです」的なことを、会話の冒頭に突然いだしても、その効力は弱く、相手を引き下がらすには至らないかもしれません。
毅然とした態度を演出する交渉ステップも重要です。
営業マンの狙いは「営業トークを言って相手の興味をひくこと」です。
そこで、あえて土俵にのせて(こちらが一歩譲ってあげて)それから端的に断るとおおきな反発力で断ることができます。
具体的にみてみます。
実践方法
営業マンが「節税になる方法を案内したくて、いま少しお時間いいですか?」といった感じで電話をかけてきます。
あえて「あ、いいですよ」と受け入れます。あえて相手を土俵の載せるのです。
すると相手はラッキーと、「節税になる方法として・・あなたがオーナーになって・・・」とメリットを話します。簡単にチャンスを得られて油断して話し出すでしょう。
数十秒から1分以内にやや痺れを切らして少しイラっと
「これ、不動産の売り込みですね?」とびしっと端的に突っ込みます。
「はい」か「いいえ」の2拓しかないクローズ質問が良いです。
もちろん、相手は勧誘電話なので「いいえ」であるはずあるはずはなく、「はい」となります。
「持ち込まれる投資案件は手を出さない信条があるので、どんなに頑張っても僕の心は微動たりしませんよ」と切り返す感じです。
もちろん「ですがこの案件は特別で・・」とか言ってもすぐに「案件の問題ではなく僕の信条の問題なのです。僕にかかわってもあなたの時間は無駄になるだけですよ。」と。
自分が嫌だという自分軸での断りより、「あなたにとって僕はメリットにはならない。あなたの大切な時間が無駄になりますよ」という相手軸で切り返せば反発や反感を買いません。
それでもゴタゴタと言い出したら
まずここで引き下がらない営業マンはいませんでしたが、万が一、それでも埒があかない場合です。
以下の第2,第3の対処もあります。特に営業マンが「勧誘の電話だ」と認めている(先のYESと言わせている)ので簡単です。
第1の対処: 意思(毅然とした姿勢で意思表示)→これが今回の分
第2の対処: 指摘(違法であることを警告する)
→勧誘電話は特定商取引法、不動産営業は宅地建物取引業法があるので、断っても勧誘してくる行為は「再勧誘の禁止」などに触れます。
あまりにもひつこければ「あなた、勧誘電話だと自分で言いましたよね。特定商取引法(あるいは宅建法)にひっかかりますよ、いいのですか?」と警告できます。
第3の対処: 通報(通報にて実害が及ぶと少し脅す)
→それでも引き下がらなければ、「もう一度会社名とご担当のお名前、連絡先をお聞かせください。管轄官庁に伝達すると業務禁止命令処分や個人にも300万円以下の罰金刑もありえますが、いいですか?」という感じです。
第2、第3は、正論ですが、営業マンには脅しめいて聞こえてしまうので、逆恨みになるかもしれないゆえ、なるべく使用は避けたいですが。
終わりに
迷惑電話も無理難題の相談も、上手な断り方は自分を助けるスキルになります。
そもそも迷惑電話には出ない、ITツールで電話をシャットダウンする方法もあります。
断り方も人それぞれの流儀があるとは思いますが、皆さんはどうされてますでしょうか。
僕がいろいろ試した中でのベストはこういった方法でした。
交渉力は人生での大きな助けになるスキルです。
今回は「断り方」でしたが、大きな買い物でも想定以上の割引につながる「値切り交渉」も同様に大事で、資産形成にも役立ちます。
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