完全リタイアすると「毎日が日曜日でいいよね!」と言われることがあります。
たしかに、「仕事をしない日=休み=日曜日」と、そんな感覚で発言するだけのことですが、リタイア生活真っ只中にいると、「その曜日感覚、ちょっい違う」というのが実感します。
サラリーマン時代の日曜日といえば「明日から仕事か」と脳内スイッチが入り、「明日はこれをやらないと、あれを報告しないと・・」と、仕事が頭の隅に浮かんでしまうものです。
それはリタイア生活の感覚とは大きく違います。
今回、リタイア生活をもうすこし厳密に、いろいろなパターンの「休暇」に例えてみました。
リタイア当初は「金曜日の夜12時」
長くサラリーマン生活をしたうえでリタイアすると、「やっと明日から目覚ましの無い生活ができる」と嬉しくなります。
そうした大きな環境変化の高揚感から、リタイアの始まりを曜日に例えると「金曜日の夜12時だ」となります。
金曜日の夜、自宅に帰って缶ビールを空けながら、「ぼーっ」とテレビをみる。
お菓子を食べながら始まったばかりの週末をちょっぴり怠惰に過ごすことであえて「ほっとする」を実感する、そんな金曜日の深夜時間帯です。
リタイア生活に慣れてくると「GWの初日」
リタイア生活も慣れてくると、当初のような「あれをやろう」「これをやろう」と行動力でもって自由を満喫するというハングリーさが薄まってきます。
だんだんと生活のペースもできてくるからです。
より自然に、時間の流れの中に自由を満喫できるようになります。
例えるなら、仕事も終えて待ちに待ったGWに入ったばかりの時に「明日、明後日、具体的にどう過ごそうか?」とは考えてみるものの、「まだまだ時間はあるから・・」と、特段、やることを決めずに寝てしまう感じです。
GWの初日のような「時間は沢山あって、これから何でもできるぞ」という感じが、リタイア数か月から半年の頃でした。
リタイア半年~1年は「大学1年生の夏休み」
完全リタイアをして半年からもう1年もたつと、かなり「サラリーマンには戻れない」という気持ちが強くなります。
あれこれやりたかったことも手をつけて、日々のルーティンもしっかりと定着しています。
そうした変化が少なく「安定した居心地の良さ」となる状態です。
例えるなら、長くつらかった大学受験を終えて数週間で高校を卒業。春から大学生活で新しい友人、サークル、充実した時間が過ぎる。4か月も経つと過去に経験したことのない大学1年生の超長い夏休みに突入・・という時の感じです。
その夏休みは寝ても起きても休みが永遠に続く感じです。
いつのまにか「いまさら勉強に戻るのも面倒だし、ずっとこのまま休んでいたい・・」と思う大学1年の夏休みですね。
休みへの例えから後悔しないポイントを知る
こんな例えをすると、それぞれのフェーズで後悔しない過ごし方というのがピンとくるものです。
金曜日の夜12時は、ほっとするひと時を追及しすぎて夜更かしやら深酒をして土曜日を棒にふらないこと。
GWの初日は「GWはまだまだある」と油断し、無計画になって、気がついたらGWの最終日となって焦ってしまうこと。
大学1年生の夏休みは、来る日も来る日も単調で、曜日感覚もなくなり、気の向くままに過ごしてしまうと「何も達成することがない夏休みだった」と、最後の日に後悔すること。
全てに共通する問題は「休みがいつか終わる」ということを想像せずに漫然と瞬間瞬間をすごしていることですね。
終わりに
「リタイアすると毎日が日曜日でいいよね!」と言われたら、「リタイアすると毎日が日曜日ではなく、人生のあらゆる休暇が次々に再来するよ」と言って、仲間に引きずり込みたくなりますね!
でも同時に、そうした自由や時間感覚の酔いに溺れず、今回は、これまでの無駄な時間の過ごし方をして後悔を繰り返すことなく、上手に過ごしたいものです。
というのが僕の感覚ですが、リタイア先行者は、どう感じているのか?ピンとくるのでしょうか、ね?
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