「お金持ちはケチだ!」あるいは「細かいことを気にしない太っ腹だ!」という都市伝説があります。
どちらが正しいのでしょうか?
WATARUとしては「どちらも不正解」という見解を持っています。
お金が増えるとそれに応じてお金の使い方も増えてくる(消費も投資も含めて)ので、「お金にみあう価値があるかを吟味する」のだと思っています。
つまり「価値あるものには惜しみなく使う」と「価値の無いものには一銭たりとも使わない」の行動が同居し、それをみると「お金持ちはセコイ」とも「豪快にお金を使う」とも見えるのだと思います。
そんなことを感じさせたのが、先般、旧友と行った沖縄旅行のエピソードです。
不動産ビジネスで結構な資産を築いたすごい旧友で、一緒に沖縄の物件をみながらのサーフィン旅に出ました。
一緒に飲食するのはセンベロ
僕たちは遊び仲間として気心もしれているので、旅先では気取ったレストランではなく、昔のようなノリでリラックスできる安い居酒屋に行きました。
WATARUが那覇で行きつけの「4杯のビール&刺身&1品」がついて1000円という「センベロ」(千円でベロベロになるという意味)のお店を梯子するコースです。
食事は、高いお金を払って「そこそこ」美味いものも、安いからといってマズいのもナシです。
高ければ相当に美味しい、安くてもなかなか良い味という「お値段以上の価値を感じるお店」が大事だと思っています。
そんな飲み方をしながら彼に質問しました。
「それだけ有り余るお金があって、お金の使い方って変わらないか?こういったお店で良かったか?」
すると彼は、
「資産が変わっても習慣は変わらないね。安くて美味しいのは最高だよ。」という回答です。
彼に限らず、ある程度自身で資産を作った人は同じような回答が多いです。
お金は、投資であれ消費であれ、より高い価値へと変換し続けることが大事だということです。
若い頃の派手なお金の使い方は体験として記憶に残る
そして話題になったのが、30代の頃に一緒にハワイにサーフィン旅行にいって、最後の晩に派手にお金を使って遊んだことです。
無駄な消費と紙一重ですが、無駄金にならなかった貴重な「価値」ある支出でした。
実は彼と僕はちょっとした遊び仲間です。
ワイキキ滞在の最終日に「そんな体験が・・!」といった遊びを企画し、その演出に費やしたお金が1晩で4~5万円。派手という割に可愛い額かもしれませんが・・。
彼と僕が飲む度に「楽しかったな~」と話題になる体験です。
30代の出来事だからこそ、いままで数十回は話す機会がありましたし、たびたび飲み会でのネタとして披露することもありました。
若い頃の「贅沢」も、それがずっと語り継ぐ「良い思い出」になるならば、それはプライスレスな体験で価値があるのです。
もしこの時、節約マインドにスイッチが入ったらどうなっていたか?と話しました。
「きっとワイキキのスーパーマーケットで缶ビール1ダースを1000円で買って、ホテルの部屋でエッチなビデオ番組を観ながら飲む単なる日常だったかもな」と笑い合いました。(”日常”といっても、変わり映えの無いという意味で、日常的にビデオをみているわけではありませんよ!)
この体験は若い頃だったからこそ、再生回数も多くまた支出もそこそこで済んだ体験だったと思います。
お金を使う先の基準はどうあるべきか?
こうして「大事なのはお金の使い方に対して自分なりの価値観やルールを持つことだ」と思いました。
若い頃にしかできない使い方もあるでしょう。
30代のワイキキの4〜5万円は30代だからこそその金額でも楽しめたわけで、いまだと30万をかけないと得られないかもしれません。
若い時のお金は、価値変換率も高く感じるものです。子供の頃なんて100円の特製のもんじゃを駄菓子屋にこっそり食べに行ったら感動しましたし。
センベロだって、見栄を張らずにリラックス度120%の、お金以上の価値ある時間ですし、ワイキキの派手ナイト体験も、最高の冒険として価値ある支出でした。
こうした価値に合ったメリハリのある使い方が大切だと思います。
年齢や感性で価値を感じるコストが変わる、そんな変数も覚えれば最強ですね。
ワイキキの派手ナイトは、支出の価値など考えもせずに遊びたかったから使っただけでしたが、今は感動体験(結果的にお金がかからないものも増えた)に支出するようになったと思います。
ただ、40〜50万(ワイキキの10倍)で非日常の話題になる冒険支出も良いのかなと思いました。
仲間とお金と時間、が大事だとも思いした。
終わりに
そんな沖縄旅行。レンタカーで動いていたのですが、返却をするためにガソリンを満タンにしました。
そこで失敗をしました。
市内を走行中はレギュラーが「リットル160円」という表示も多くみかけました。
ところが空港のレンタカー屋の近くで入れたらリッターが174円。なんとリッターあたり14円も高くつきました。
そんな予感がしていたので、道中「街のなかで一旦、満タンにしようか」と二人で話していたのですが、そうせずに空港近くで満タンにしたことで余分な支出が増えるというミスをしてしまいました。
お互い「あっかん、やられた~。頭の悪い俺たち自身に失望じゃ~」と自虐ネタを言い合いました。
300円程度の違い(14円x20リットル)ですが、値段の問題ではなく、段取りや判断の悪さで出費が増えることを最もイケてないと思っている分、自虐ネタで吐き出さないとイヤーな気分が残る点も、お互い価値観は似ていました。
そんな気づきの旅もお金以上の価値あるものになりました。
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