Z世代は「コスパ」と「タイパ」という用語をよく使うと言います。
コスパはコストパフォーマンス(費用対効果)。
タイパはタイムパフォーマンス(時間対効果)。
どちらも費やすお金(コスト)や時間(タイム)に対して得られる効果です。
つまり効率性の追求のことですね。そう考えると、Z世代に限らず、仕事をしていれば必ずついてまわる「生産性」という概念です。
アーリーリタイアをしてからは、そんなコスパとタイパに対する感じ方は変わりました。
今回、そんなコスパとタイパについて書いてみます。
リタイアでコスパは上がる
リタイアをすると全体としてはコスパがあがります。でも生活費の特定の科目に限った話です。
例えば、生活費のなかでも旅費は、年末年始や夏季休暇などのピークシーズンを避けて旅行にいけば、ピーク時の半額ぐらいの感覚です。
もちろん、同じ旅行でも少しグレードの高いホテルなどに宿泊すると、ピークシーズンと同じコストになるかもしれませんが、得られる品質(グレード)は高くなります。
なので、コスパがあがるといえます。
また、現役時代よりも数多く旅行をするので、年間の旅費は現役時代以上を費やしています。
旅費の総費用が年間で増えても、1回の旅行あたりの費用に対して得られるコスパは下がるわけではありません。
このように、生活費の中で「旅費」のほか、「外食費」、「食材費(スーパーでの買い物等)」などもコスパがあがります。
リタイアでタイパは下がる
一方で、アーリーリタイアをしたらタイパは下がります。
タイパは、コスパと違って「使い手の判断次第」なので、僕に限ったことかもしれません。
タイパが悪いと見える例としては、スーパーの鮮魚コーナーで魚を買う時です。
鮮魚コーナーでは無料で三枚おろしをお願いできます。ですがあえてそのまま魚を持ち帰り自分で魚をおろす、というのはタイパ優先の現役時代にはやらなかった「タイパが悪そう」な行動です。
ただ、魚をおろすことも、遠回りをして目的地に向かうことも、「何か新しい発見があるかも」という期待や「小さな遊び心で過程を楽しむ」という目的なので、時間を無駄にしている感覚はありません。
つまり、他人からは「タイパが下がる」とみえても、自分にとっては意味があります。それだけリタイアして時間ができると「狙い」が多様化するのかもしれません。
リタイアの自己矛盾-お金より時間のが大事なのに!
ただ、お金と時間。どちらが重要かと聞かれると「時間」と答えます。
コスパ(お金の使い方)については、リタイアをしても、現役以上に敏感です。
ですがより大事なタイパ(時間の使い方)は、あえて手間をかけたり遠回りをするなど「無駄な時間」ともいえるのに、悪い・ダメとは感じないのは、どこか辻褄が合いません。
そんな矛盾を起こすこと、最も大事な時間だからこそ「贅沢に無駄遣いする」という行動に幸福感を感じるという、合理性の無い人間の性なのかもしれませんね。
この矛盾がどういった構造かはもう少し考えてみます。
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