株式投資の魅力の1つは、投資先からの利益還元を楽しむことです。
配当金の分配もそうですが、投資先の会社の商品やサービスを株主優待の特典として受け取ると、自分が買わずに手に入れることができます。
世の中には、そうした優待制度を使ってセミリタイア生活を送るバリバリのライフスタイルの人もいます。
セミリタイアした僕も、節約を兼ねて株主優待を活用した生活をもっとしても良いのかもしれません。
ですが、ある強烈なイメージがあって、そうしたライフスタイルは考えていませんでした。
株主優待生活の達人(桐谷広人さん)の生活にショック
強烈なイメージとは、ずっと以前、株主優待生活で有名な桐谷広人さんに密着するテレビ番組を観たときに感じたショックです。
桐谷さんは、株主優待で得た映画券を使うため、自転車で長距離を全力ダッシュして移動したり、鑑賞後はすぐさま別の優待のために移動したりと、やることなすこと全てが「優待中心」です。
テレビ番組の演出だとは思いますが、余裕もなく走り回る姿に「いやいや、優待に振り回される日々ってどうよ~?」っとマイナスな感想を持っていました。
「365日、株主優待のために暮らす」という発想やチャレンジはおもしろいとは思いましたが、自分事として考えると、「会社を辞めても期限に縛られて生活するのはありえない」と思っていました。
セミリタイアをして株主優待生活について感じること
そんななか、僕自身がセミリタイア生活を実際に始めると、少しだけ捉え方が変わりました。
生活のなかで自分が新しく手掛けることはとても限られてしまいます。「自分で関心や興味がある分野」が、結果的に手掛けるものになり、興味関心のない分野には目が届きません。
こんな生活をすると、何かに振り回せれたり、そうしたなかで新しい経験をできることは、あながち悪いともいえないと思うようになりました。
もちろん、四六時中、投資した株式の優待制度を使うためだけに振り回さられるのは行き過ぎですが、結果的に、自分が投資した会社に株主優待制度があって、それをあれこれ使ったり試したりするのは、新しい刺激になると思います。
優待制度は低迷していく予想が
ただ、日本独特のこの株主優待制度に陰りが見えるようになりました。
2022年4月、東京証券取引所の再編により、上場における株主数の規定緩和がありました。
東証1部に代わるプライム市場に必要な株主数は800人以上となりました。以前の東証1部の株主数2200人よりも緩和されたので、企業が株主の数を確保する手段で進めていた優待の必要性が薄れつつあります。
また、機関投資家などにおいてはこうした優待の恩恵を受けとれません。株主に対する公平性の担保でいけば、優待よりも配当を重視する企業が増えました。
僕の株式投資に対するスタンス
こうした変化を踏まえると、僕にとっての投資のスタンスは引き続き明確で、投資する先は、
・あくまでもその企業を応援したいと思うこと
・その企業が今後成長しそうであること(経営や財務の安定性)
・優待制度よりは配当金や配当性向などを参考にする
→特にリタイア生活は高配当の企業に中長期で投資するほうがラクです
→優待はいずれなくなるものだという期待程度で抑えるようにします
といったことになります。
もちろん、投資先の会社から得られる優待制度があれば、その商品やサービスに触れる機会としてありがたく頂くようにしようとは思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿