もうすっかり現役時代が遠い昔のように感じます。
リタイア後の半年は、退職関連の手続きや新しい生活の立ち上げで忙しい日々でした。
その後の半年は、徐々にリタイア生活でやりたかったことを着手するようになりました。
そして1年がたった今は、やりたいと思ったことを次々と手掛け、自由を満喫できる理想的な過ごし方ができています。
今回も心境を振り返り、気づきや変化を記します。
アーリーリタイアによる生活面での変化
リタイアから1年もたつと働かない日々が当たり前になります。
そういえば、すっかり仕事の夢も見なくなりましたし、仕事をしていた頃のことが頭によぎってもどこか「異次元の世界」のようです。
仕事をしないことで怠惰な日々を送るのでは?と恐れていましたが、実際、就寝や起床時間が崩れて生活リズムが狂うといったこともありません。きわめて健全です。
そうなる必然的な理由が2つあります。
1つは現役時代よりも運動時間や睡眠時間が増えたことです。
やはり適度な運動やストレスがないことは、快眠にもつながるのだと思います。
もう1つは、単調な日々にならないように新しい刺激を得るようにしていることです。
刺激といっても、旅行、写真撮影、新しく始めたスポーツ(スカッシュやゴルフ)、興味や関心のあることの資格取得(船舶)、語学を学ぶなどです。
現役時代に仕事に費やしていた時間を、こうした自己投資に振り向けているので、健全な日々が送れています。
ただ、気が付くと、当初の収支シュミレーションで想定していたよりは出費が増えています。
リタイアによって時間が増えて、買い物上手、倹約上手になった部分もありますが、それを上回る想定外の支出があるのは少し要注意です。
アーリーリタイアをした心境面での変化
心境面でも、ストレスが少なく、時間的に余裕がある日々が続くことに慣れてしまった気もします。
リタイア後は自由な時間が新鮮で、歩き回るだけでも街並みや季節の変化が目に留まり、なにかと感動できていました。
ただ、そうした感動も慣れがでるのか、いまの心境は「10年後にもできるような散歩より、いましかできないこと」といった「欲」がでます。
それが、新しくはじめた「活動量の多いスポーツ」や「記憶力が落ちてからでは難しい資格や勉強」といったものです。
この「欲」を追い求めると、ますます「仕事には戻れない」という気がします。
主観的ですが、仕事は成果作りに80を費やす(アウトプットが80)で、それをやり遂げたり乗り越えることで身につく新しいスキルや経験は20(インプットが20)といった比率でした。
いまはそれが逆転し、80はインプットに費やしています。
新鮮なインプットで満たされるリタイア生活にいると、アウトプット軸の仕事への意欲が薄れます。
サラリーマン時代のインプットといった新鮮な発見が少ない毎日は時間が勿体無い気がします。
実際、リタイアした今は、新しく興味や関心を持ったことをやり出すと、新しい刺激を受けて気持ちも充実します。
そして更に新しい何かを求め出すといった、そんな習慣や循環が定着して、次々と止まらずにやりたいことが出てきています。
それがサラリーマンに戻れないと思う理由です。
終わりに
リタイアして1年。
少しリタイア生活の慣れがあるなかで「新鮮な体験欲」があふれてくる時期なのかもしれません。
そんな欲をお金で解決できるのも、幸運なことかもしれません。
人間にとって「単調な日々」というものは、現役かリタイアかといった形にかかわらず、最大の敵なのかもしれません。
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