ちょうど1年前の今日、アーリーリタイアをしました。
社員証を返却し、会社ビルの自動ゲートを通過した瞬間を鮮明に覚えています。
ここで僕にとって大事な「自問」があります。
この1年間「あっという間だったか?」です。
よく、挨拶代わりに「歳を取ると時間が早く過ぎますよね!」を使いますよね。
内心「時間が早く過ぎると感じるのは人生の浪費では。。」と反省しています。
どうにかその加速装置が止まらないかと。。
今日は「時間が経過するスピード感が、アーリーリタイア生活で更に早くなるのか遅くなるのか?」を書きたいと思います。
アーリーリタイア生活の1年間は長く感じる
現役時代の1年間はとても早かったのですが、それに比べるとアーリーリタイア生活での1年間は結構長く感じます。
体感でいくと現役時代の2〜3割増です。
リタイア生活が暇だから長く感じた・・というのとは真逆で、いろいろあって長く感じた・・というものです。
まさに、こうあるべきだと思う方向に、時間の感じ方が変わりました。
長いと感じた理由
その「リタイア生活の1年間が長い」と感じた理由は、きっと2つの判断(捉え方)のミックスから来ています。
1つは、その1年前の出来事の鮮明度です。
その出来事のシーンをどこまで鮮明に思い出せるか、というリアルさと距離感で「昨日のようだ」とか「ずっと前のようだ」と判断をします。
実際、とても鮮明に覚えているので、「1年が早く過ぎた」という感覚があります。
もう1つが、出来事の多さです。とても多くのことがこのアーリーリタイア開始後に起こりました。
その2つを合わせた結果、「現役時代と同じように時間は早く過ぎたと思うが、この1年で多くのことをしてきた分、現役時代の2割増しに時間が長かった」と感じています。
リタイア1年間でやったこと
去年3月に海外勤務から戻ったので、退職後は東京での新生活を立ち上げ、車も購入し、久しくのサーフィン生活に戻りました。
親孝行や旧友との再会もしました。
資産運用は防衛的に変更しポートフォリオを組み替え、一部は海外不動産をみて周り投資をしました。
趣味や冒険も、マイル修行で沖縄を20回往復(支出は無い)や、夜景鑑定士・天文宇宙検定やら意味あるかわからない?資格を取ってみたり、料理教室に通いました。
と、仕事時間を「新しい刺激や経験に投資したら時間の過ぎゆくスピードは遅くなるのでは?」との仮説で盛りだくさんにやってみました。
まあ、その通りなんですね。実はある科学的な学説もあって試した部分があります。
時間が早く過ぎることの科学的学説とは
ちなみに、歳を取ればとるほど時間が過ぎるのを早く感じるのは「ジャネの法則」だと言われています。
「体感時間は年齢に反比例する」というものです。
つまり、50歳の1年は人生の50分の1ですが、10歳の1年は10分の1です。50歳の人の占める1年間の人生経験時間比率は僅かゆえ、心理的・主観的に時間が早く過ぎたと感じる反比例説です。
実際、僕にとって遥か昔の出来事が色あせている分、1年前の退社シーンをより鮮明に感じ早く過ぎたかの感覚です。
でもこれは加齢で起こること。避けられませんね。
もう1つの体感時間は「新しい知識獲得の量が多いと時間が遅く過ぎると感じる」という学説です。
知識量が少ない子供時代、さまざまな刺激に敏感に反応するため、時間の経過が遅く感じるというものです。
まさに学説通りで、「現役時代の同じように早く過ぎたはずの1年が、これほど多くのことをしてきたのか・・」と感じ、1年間の時間が長く感じた次第です。
なお、これら2つの学説については以前記事にしました。
加齢とともに感覚的な時間の経過が早くなるので、体感時間ベースでの余命換算を計算したものです。
「歳をとると時間が速く過ぎる」と感じる法則-体感時間の余命計算をした
この先をどう過ごすか
今後のリタイア生活も、いかに1年が長く感じるかに挑みたいなと思ってます。
そのためには新しい刺激や経験を増やすことが必要で、それを求める好奇心や行動力を維持することが課題ですね。
そのために、精神年齢は落とさずに、好奇心や行動力は子供レベルに落としつつありますが、なぜか一緒にサングラスとシステム手帳(銀行カードやクレジットカード入り)を落とした1年でした(^_^;)。
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