お金を増やしていくステップってありますよね。
最初は「①節約をしてお金を増やす」という段階。そこから資金を得て「②投資を始める」そして「③投資の種類を広げる」と資産形成していきます。
投資や資産形成のやり方が進歩するごと、それに適したお金の管理方法が変化します。
今回、ステージごとにどのような管理方法を取ったか、自分の経験と反省を踏まて綴りたいと思います。
第1ステージ(節約でお金を増やす)
節約をしてお金を増やすためには、
・節約ができているか?
・毎月収支が黒字になっているか?
・資産が順調に増えているか?
といったことを見なければいけません。
それを把握するためには、月次収支と総資産推移を管理することが必要です。
僕はこの段階では、月末締めで収入と支出を把握(月次収支管理)するだけで、細かく支出の種別/科目は管理していませんでした。
資産の増減はアプリ(銀行や証券口座、クレジットカードなどに紐づけ)でリアルタイムでに把握していましたし、Excelに毎月の総資産を記録していました。
この辺りは多くの方がやっていると思います。
第2ステージ(投資を始めてお金を増やす)
株や投資信託などの投資を始めると、時価評価額が増減します。
第1ステージの月次収支と総資産推移の管理から、さらに所有する商品ごとのパフォーマンスも管理しするようになります。
その具体的な管理の目的と方法は、
・投資先(株や投資信託ごと)が利益を出しているか?
→投資商品ごとの投資額、回収額、年利等
・自分の投資額の適正(十分に現預金を持ちつつもなるべく多くを投資に充てる)
→総資産における現預金/投資資産の比率
こうした課題もあり、毎月の収支管理、総資産の推移に加え、総資産の内訳や商品パフォーマンスを管理する時期です。
第3ステージ(投資の種類が広がる)
僕の場合、以下の3つの分類の組み合わせで持っています。
商品:現預金、株、債券、投資信託、保険、金、不動産など・・
通貨:円、ドル、ポンド、アジア通貨等
リスク:低~高リスクなどの区分
例えば、円で社債(低リスク)、ドルで保険(中リスク)、アジア通貨で不動産(高リスク)・・・といった感じです。
また、不動産などは全てが現金ではなく借入金でやっている部分もあります。
このステージになって新しい管理方法を取り入れます。
①資産配分(ポートフォリオ)を作ること
②個人バランスシート(貸借対照表)を作ること
です。
資産配分(ポートフォリオ)
資産配分(ポートフォリオ)から読み取れるのはリスクの取り方です。
「リスクを取った攻めの資産構成」とか、僕のように「守りの資産構成」かが読み取れます。
これは反省ですが、投資の種類、通貨、リスクが多岐にわたるような段階になる前に、自分のあるべき資産構成を先に決めて、それに応じて商品の持ち方や金額を決めるように使うべきでした。
下図は、現預金が少し多すぎたので、右の円グラフのように資産の構成を青5:黄3:赤2、(低リスク:中リスク:高リスク)にバランスさせました。
現預金から外貨建ての社債を組み、4月13日時点でこの構成にしました。
あくまでも構成(自分の取りたいリスク配分)を先に決め、それに応じて商品を買うというアプローチで理想形にもっていきます。
なお、以下の種別のほか、通貨別構成というものも管理しています。
バランスシート
こちらが個人バランスシート(貸借対照表)です。
実際には細かく数字を入れていますが、僕は資産公開していないので、いまの比率(流動資産と固定資産、負債、純資産)のみを入れました。流動資産を100としています。
これは、実際の純資産が幾らか、負債が多すぎないか、流動資産が適正か、など、いわゆる会社の財務分析と同じように、個人の資産を分析するためです。
総資産や純資産が見えるのは重要です。
なお、野村総合研究所が定期的に発行する「富裕層調査」では、その定義を「純金融資産」としています。金融資産(不動産を除く流動資産のリスト)から負債を引いた金額です。
自分の相続金額は?
なお、自分が死んでしまうと、その住宅ローンは負債がゼロになるので(団信で)、この総資産が相続額となります。
先日の記事で「住宅ローンをなぜ繰上げ返済しないか」を書きましたが、繰上げをしないから、相続額の総資産が多くなります。
僕の場合、相続額はこの純資産ではなく、純資産+負債(つまりは総資産)になります。
負債も死亡保険となっており、いざの時にはゼロになります。
もし現金で繰上げすると、流動資産が小さくなり、繰り上げ返済をした分、総資産が減る(相続が減る)となります。
終わりに
アーリーリタイア後、ようやく最近になって資産配分やバランスシートまで作るようになりました。
サラリーマン時代は「計画性もなく気がむくままの投資だった」という反省があります。
よく言えば臨機応変に投資できた部分もあります。
ですがこうした分析があれば、現預金を無駄に寝かさず、リスクを自分の思う配分で取って投資できました。「どの商品に幾ら投資すべきか」といった戦略も明確になります。
ということで、まだまだ発展途上ですが、この数か月での進捗として、時間もできたリタイア生活、こうした管理方法も取り入れ出しました。
まだやりたい管理手法がありそれは進捗したら、また備忘録がわりにまとめます。