アーリーリタイアから1年。
意外なものがプレッシャーになりだした件を綴りたいと思います。
日々の生活での自由とプレッシャー
完全リタイアの日々、新しい趣味も手掛けるようになり、生活面で退屈さを感じることもありません。こうした過ごし方は良い兆候だと言えます。
そんな順調さのなか、いつしか「意外なもの」がプレッシャーになりだしました。
それは「アーリーリタイアの賞味期限」というプレッシャーです。
自分は定年(65歳)を迎えずに早く会社を辞めたのだから、アーリーリタイアと呼べる65歳までの時間(=賞味期限)に、なるべく多くの新しいことをしないとだめだ、といったプレッシャーです。
「自由を楽しむぞ」という焦りからくる「不自由」さ
この「アーリーリタイアのうちに多くの自由を楽しむぞ」と焦れば焦るほど、自分を不自由にします。
この矛盾を例えるなら、猫が自分の尻尾をみて「何やら動いているぞ」と追いかけると尻尾が遠ざかる。尻尾を追い続け、いつしか急速回転するネコです(可愛いですが!)。
追い続けるのは自分の尻尾という無限のループです。
ネコだから可愛いものの、それが自由を追いかけて不自由になる人間の姿は、とてもイケてません。
アーリーリタイアの賞味期限を意識しないためには
ということで、「アーリーリタイアを楽しむぞ」といった過剰な焦りがでてきたことが原因なので、少しリラックスをして、気を付けようと思っています。
目標設定のやり方も、「アーリーリタイアの賞味期限を最大に楽しむぞ」と目標設定をすると、いつしかそれに囚われて窮屈になるので、たとえば「月1つは何か新しい刺激を得よう」といった指標にして、本質を失わないようにしようと思います。
結果的に、月1つ新しい刺激を得ていれば、いつかアーリーリタイアの賞味期限が終わる時には十分にその時間を活かしきった状態になるだろうと思っています。
終わりに
この自己矛盾をはらんだ問題って経営とも通じる点があります。
会社の経営で「儲けるぞ」と利益を目標に経営するのか、あるいは「顧客を幸せにしよう」を目標とし、結果的に利益を得るのか・・といった目標設定や指標管理の優先順位や置く場所の違いです。
経営でも本質を見失うように、アーリーリタイアの賞味期限を楽しむという生き方でも、同じように、本質を失うことはあるので、目的と手段をしっかり意識することが大事ですね。
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