アーリーリタイア生活に入ってから家計支出が大幅に増えてます。
「俺のFIRE教本(初版*)」があるならば僕のやっていることはNGです。*頭の中にあるだけで出版してません。。
支出を抑えることはアーリーリタイアやFIRE生活を支える上では基本中の基本です。
その基本がある理由は「生活水準を一度上げると、落とすのが大変」ということです。
ですが、家計支出が大幅に増えるのって、本当に、「生活水準が上がること」でしょうか?
というか、お金を減らさないこと、生活費を上回る資産所得を得ること、それが人生の目的でしたっけ?と、ふと思い、記事にすることにしました。
結論としては、アーリーリタイアから1年、だんだんと「自分らしく生きがいのあるリタイア生活」が見えてきて「そんなリタイア生活を維持拡大する投資」が出てきています。
それは「消費」とは別勘定の「自己投資」という支出です。
「お金を使うとは」というトピックになる記事を今回、綴ります。
リタイア後の家計支出
僕は定期的(3か月~半年毎)に家計支出を分析しています。
支出を知ることで、無駄がない生活を心がけながらも意味ある物事に適切に支出することができます。
先日、その家計支出の記事を書きましたが、今年1~3月の支出は家計支出が大幅に増えました。「この3か月間は特に多く、住宅ローンを除いても395,294円/月です。」となっています。
その理由は、教育費(習い事)やら趣味を広げるための投資やらが多く発生したからです。
一時的な費用も多く含まれるので、これがずっと続くわけでもありません。
生活水準の変化を感じるか?
では、それだけ家計支出が多いということで「生活水準が高くなったのか?」と考えてみました。
結論としては「むしろ生活支出はリタイア前より下がっている」と感じています。
リタイア前と支出と比べても、
・リタイア前と住む場所も同じ → 支出に変化なし
・外食回数も増えておらずウーバーも頼んだことがない → 変化なし
・タクシーをそれほど乗らない → 変化なし
一方で、サラリーマン時代よりも時間の融通がきくようになり、
・肉や魚などの食材はスーパーで「半額」で買う → コスト削減
・オンラインショッピングもより安く買える → コスト削減
どうみても、生活費用は下がっています。
それゆえ「リタイア前よりも贅沢な暮らしをしている」といった感覚はありません。
家計支出の支出先は何か?
ではいったい、何に使っているか?
これも記事に書きましたが、リタイアによって時間ができた分、サラリーマン時代には手を出せなかった物事に使ってます。
この直近は資格取得(船舶)や授業料(写真教室や語学教室)、趣味の旅行も支出は多めです。娯楽費も約12万円/月と大きいのは趣味関連での出費で、モノをそろえたり(一眼レフカメラ等々)といったことがあります。
それって「レジャー費」でしょ!
きっとここで「習い事や趣味だといったものは生活水準を押し上げる”レジャー費”だ」と思う人もいるかと思います。
たしかに僕もサラリーマン時代の目線でなら「レジャー費」と言います。
なぜなら、忙しい仕事が終わり1週間の休暇などが取れれば、少し奮発し贅沢旅行に出かけたり、あるいは欲しかったものを買ったりもしました。
いわゆる「息抜き」や「ご褒美」といった「働くことへの穴埋め消費」です。
そうしたサラリーマンの仕事中心の感覚では「レジャー費」「贅沢費」とする見方もわかります。リタイア後に必要な「生き方再編費」
ですが、リタイア生活に入ると少し視座が変わります。
サラリーマン的な「休暇から戻ってまた元気に働くための消費支出=レジャー費だ」とは捉えず少し違った感覚です。
それは「リタイア生活を自分らしく生きがいを持って過ごせるよう、自分のスキルや知識、生活環境を作り直す必要があって、そうした生き方の再編投資だ」という感じです。
ピンと来るでしょうか?
会社に向き合う(仕事時間を集中させる)ためのレジャー消費と、自分に向き合う(セカンドライフを充実させる)ための投資は、ちょっとだけ、違うのです。
生活品質を上げる(QualityOfLife)という生活水準では?
ただこれをQOL(Quality Of Life の略)と呼んで「生活品質を上げるための支出だから、やっぱり消費でしょ!」という見かたをする人もいるでしょう。
生活品質を高める方法として、たしかに物質的に贅沢に暮らす方法もあるのかもしれません。
ですが僕は、好きな趣味や資格、勉強などで精神的に贅沢に暮らすことをより良いライフスタイルだと思い、それを目的としています。
なので、物質的な生活水準を上げるということでもなく、精神的な生活品質を高めようとしているとも言えます。
自分らしさへの投資
精神的な生活品質を高めるというのを、平たい言葉でいえば、「自分らしさへの投資」ということです。
「自分の好きなことや興味のあることを、素直にやりたいと思って、取り組める喜び」というのは、とても単純ですが、なかなかできないことです。
これまで「会社中心の世界観」で生きてきたらそうした「視座にいる」ってことすら気が付きません。
リタイアしてから取得した資格も、勉強の対象も、会社員時代だったら絶対に取らない、やらない内容です。現役時代なら「仕事に役に立たないから無駄だ」と切り捨てていたものです。
それがいまのリタイア生活の支出分析をして初めて、自分がいかに「会社中心」という軸にいたかも、そして今は「自分らしさ中心」へと変化させるよう投資をしているかも気が付きました。
教訓は
こうした感覚に気がついて、これを1つの教訓としてまとめると、こうなります。
FIRE教本には「投資の4%リターンの配当金で生活できれば経済的自立だ」と教えられていて、その資金ができれば「FIRE達成」となるのでしょう。
ですが、僕がFIRE本に書き加えたいのは「自分らしく生きるための自己変革費/生活改革費を別枠で取るべき」といったことかもしれません。
ただし「自分らしさへの投資だ」とカッコ良い言い方をしても、支出超過でいずれ行き詰まってしまったらダメです。そうならないよう、経済的に余力を持つようにすることが大事で、そのちょっとした差分が、結構な「人生の幸せ度」につながる気もします。
前述の家計費分析の記事はこちらです。
アーリーリタイア後の生活費(2023年1~3月の平均)が驚きの金額に。。それでも支出大歓迎である理由
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