経済的自由やFIREを達成してからのライフスタイルを分類する方法を考えてみました。
リタイア生活の時間の使い方として4つの軸があると思います。
①ビジネスvs趣味没頭
②一人で過ごすvs仲間と過ごす
③自分のためvs人のため
④同じことをする(習慣維持)vs新しいことをする
人によって、この「生活の基本軸」となる4軸のそれぞれで、どういったウエイトの置き方をするかは違います。
そこにライフスタイルの特徴が現れると思います。
今回、そんな「リタイア後のライフスタイルを分類する4つの軸」を綴ります。
ビジネスを緩くやりながら幸せに過ごすライフスタイル
リタイア後に、お金目的ではなくて、社会とのつながりや仲間との楽しい時間共有のために働く事業家タイプがいます。
ちなみに昭和時代の終わりにアーリーリタイアし、自分で事業を始めた僕の父はがこのタイプでした。
とても身近にその様子を見てきました。
暮らしぶりは、①ビジネスに時間を多くの時間をさきながら、②仲間と過ごす時間を楽しみ、③「ビジネスで成功することを目的に、④特にビジネスでは新しいこと好き、というライフスタイルでした。
身近にいた僕は、うがった見方としては「ビジネスを通じて知り合う人間関係は、どうせお金で結ばれたものだ」と思いました。
尊敬する部分としては、10年も前から「AI、ロボット」などの株銘柄に投資していたりと、「よく高齢ながら技術革新ネタについていける」と驚いたものです。
そうしたライフスタイルだったので、80才代の後半まで痴呆になることもなく元気に生活をしていました。
そして死後、「お金でつながっていた人間関係」と思っていた人から数人、お墓にお参りしたいと申し出がありました。
僕は「お金でのつながりだ」と、うがった見方をしていた部分があったことを申し訳なく思ったものです。
趣味没頭の隠居っぽい生活
リタイア後の生活として、わりと多いのもこのタイプだと思います。
ビジネスからは完全に一歩距離を置き、淡々と趣味を楽しむという軸です。
暮らしぶりは、①家庭菜園や散歩が趣味で、②いつも夫婦一緒に行動し、③公園にお花を植える地域ボランティア活動に参加したり、④日々、同じ時間に同じ散歩道を歩き、同じ銘柄のビールで同じ時間に晩酌を始めるのを至福の時としています。
こうした変化のない過ごし方に疑問があったのですが、本人は、「毎日が平穏に過ごせることに感謝できる生き方は良いものだ」と言っています。
僕には理解しにくいライフスタイルですが、現役時代に週6で勤務(昭和時代の途中までは月から土曜日が勤務日でした)という一回り上の世代では、特にこうなるのかもしれませんね。
現役時代の過ごし方とも関係あるのだと思います。
自分のアーリーリタイア生活
アーリーリタイアから1年経過した僕のライフスタイルは、まだまだ理想的とは言えず過渡期にあります。
4つの軸の配分は下のグラフにしました。
今のところ、暮らしぶりとしては、①自分の趣味に100%没頭したいがながらも、まだまだ他の事に時間が取られています。ビジネスとはいわないまでも資産運用や投資といったことです。
そして、自分の時間と人と過ごす時間はバランスを取っていて、②1人で過ごすことも仲間と過ごすこと同じ50%ずつの比率です。
ただ、自分のことで手いっぱいになりがちで、③親孝行など、人のために過ごす時間を作ってはいるものの、まだまだ40%と少ないと感じています。
そして、④今は同じような習慣に陥るよりも、新しい刺激を求め、これまでの習慣に拘らない生活を心がけています。
終わりに
こういった比率は、サラリーマン時代の過ごし方、年齢、性格、価値観などで異なるので、どれが良いというものではありません。
漫然と過ごすより、自分の現状と理想をイメージしながら過ごしたいと思い、今回はこんな分類をしました。
全体としては、リタイア生活ではサラリーマン時代にあった「仕事と休暇」という「メリハリ」や「仕事の緊張感」がないので、そうした不足を補うべく、④新しい習慣や刺激、を求めていると感じます。
また、仕事を通じて人と協力し助け合い、感謝を受ける場面もリタイアによって激減したので、③「人のために役立つ」をしたいという欲求につながってるとも思います。
さて、皆さんの軸はどういったものでしょうか?