「働かずに生きていく」とFIREや完全リタイアをしても、実際の生活で、働かずに収入を得て生活ができている人は少ないと思います。
そういう僕も、完全リタイアをしたので仕事こそしていませんが、その代わりに自分で投資や資産運用(という労働に)に時間を使っています。
「これって完全リタイアなの?」と矛盾を感じます。
今回、「そんな働かずに生きていく」という完全リタイアについて深堀りしようと思います。
働かずに生きていく収入源とは
FIRE世界での「働かずに生きていく」という意味は、投資などによって得られる資産所得により、会社などに依存せずに、経済的自立をして生活できることです。
同じ内容ですが「不労所得」と呼ばれることがあります。
これは、「働かない」を強調した呼称で、資産所得や事業所得だったりします。不労という言葉が、どうも釣りのような言葉で個人的には好ましく感じません。
不労所得として世間で挙げられている方法も、いずれも労働がなければ得られないものばかりだったりします。
手間をかけずに収入となる度合いでランキングした
資産所得(あるいは不労所得)と呼ばれるものを、「手間をかけずに収入として得られる度合い」で個人的にランキングをしてきました。
そうすると、以下のようになります。
・年金所得
所定の年齢で手続きすればもらえる。
・不動産所得
物件にもよるが仲介事業者や管理会社が代行するとので負担は少ない
・利子所得、配当所得、譲渡所得等
貯金、有価証券などの選定、購入の手間があるが、以降は手間なし
「働かずに収入を得ている」と呼べるボーダーラインは?
では「働かずに収入を得る」という条件を満たすには、どの程度の手間暇が許容範囲でしょうか?
例えば、僕の資産運用はいまのところ、1日平均2~3時間の手間がかかっています。
契約している商品を確認したり、収益性を分析したり、どういった資産運用をするか調べたりといったことです。
なので、とても「働かずに収入を得る」というボーダーラインには達している気がしません。
できれば、資産運用が簡単に把握でき、問題が出たらすぐに検知できる「コントロールされた状態」にしておき、平均して1日1時間程度しか時間を使わないことが理想です。
働かずに得ている収入は
こうした「働かずに収入を得る」という条件を「1日1時間以内」で「コントロールされた状態」とします。
すると今は「年金所得」と「不動産所得」だけが該当します。
年金所得はまるで時間を使わずに管理下にありますし、規定年齢に達したら手続きするだけです。
不動産所得も、ほぼ何も手間暇がかかっていません。問題があれば連絡が入るので対応するだけです。
問題となる、資産運用(利子所得、配当所得、譲渡所得等を得ること)は、いずれ工夫をして、1日1時間程度に圧縮して「働かずに得ている」としていく予定です。
大事なのは問題意識を持っているか否か
せっかくFIREなり完全リタイアをしても、現実には「働いている」ということが起こりえます。
自分で「FIREした」「完全リタイアした」と思いたくても矛盾を抱えていつことを直視しなければいけません。
もちろん、そういった資産運用が楽しい時間で趣味としてやっているのなら、それも1つの捉え方です。
働いている時間には含まずにおけば良いと思います。
ただ、会社を辞めて「会社から解放された」「好きなことをしている」ということだけでFIREとか完全リタイアだ、と思い込みすぎるのは、少し違うような気がします。
大事なのは「自分が自由となる時間をどれだけ本当に得ているか」という問題意識をもって自由を追及することで、それによって本当のFIREや完全リタイアが成立するのだと思っています。
終わりに
こうして考えると、実際には、サラリーマンを辞めてから1人前のFIRE民、完全リタイア人になるまでは、準備時間を要するのかもしれませんね。
つまり、今の僕は「MKRJ」です。
「未完全リタイア人」