FIREから得た究極のメリットが何か?と過去を振り返ったのですが、結果は「大半のFIRE志向者が期待しない回答」が出てしまいました。
それは僕がFIREを達成した40代後半、「サラリーマンを辞めない」という判断から始まりました。
仕事を辞めないことで「資産がより増える」とか「社会とのつながりを維持したい」といったことではありません。
「自分に正直に仕事ができた」というものです。
なに~??と思うかもしれませんが、これは紛れもない事実です。
自分の思いをどこか抑えて会社の都合良い道具のように仕事してる人生って、かなり勿体無いないものです。
FIREを達成したことをきっかけに、そんな働き方から、「精神的自由とともに働く」へと変わったことが理由かもしれません。
また、精神的自由を得る「きっかけ」も影響あったと思います。
誰もがFIREは「働かない選択も、働く選択もできる」といいますよね?
実際に、その選択をする場所に立つと、安易に「ハイ、卒業」ってことにもいきません。
今日はそんなFIREにおける「人生の選択肢のリアルな感じ方」と「そうした選択の結果から得られた究極メリット」を綴りたいと思います。
僕にとってのFIREとは
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」ということで、経済的自立(FI)を成し遂げ、早期リタイア(RE)を実現することです。
40代後半で経済的自立(FI)を得たときの実感は、「これで会社という責任や束縛から解放される」という嬉しく思いました。
ですがそんな「会社をすぐに辞められる」という実感がリアルにあるからこそ「自分は本当はそうしたいのか?」と深く考えるきっかけになりました。
「選択」って、どちらか一方を選択すると、もう一方を捨てなければいけません。
ましては僕の場合、年齢的にも「仕事を辞める」と選択をすれば「二度と仕事に戻らない」という結果になります。
早期リタイアか定年まで働くのか
サラリーマンの多くの方は「定年まで働くもの」と、疑わずに考えているかもしれません。
ですが「定年」なんて会社や社会が定めた勝手な基準でしかありません。
必ずしも定年まで会社を勤め上げる法律もなければ、生きる前提にもなりません。
せいぜい「年金が出る時が辞め時」程度のことだと思います。
それゆえ経済的自立によって「いつでも辞められる」と思うと「定年は自分が設定すれば良い」と気楽になりました。
仕事観を仕切り直した
心が軽くなった状態で「なぜ働くの?」と自分に問うと、変な回答になりました。
「もっと楽しくゲーム感覚で働いてもいいよね」という思いです。
既に「生活のために働かないといけない」とか「定年まで働くべき」といった外的強制も縛りもありません。
それゆえ「仕事というゲームで得られる楽しいことvs仕事を辞めて得られる楽しいこと」といった「楽しさの軸」だけで考えるようになってしまいました。
なぜって「辛かったりもうダメ」と思えばとっとと辞めていいのです。
辞めてしまえば辛いことは経験しないので、つまり、仕事を続けるか否かは「どっちが楽しいか」という楽しさの軸だけ考えればいいのです。
そんな、経済的自立をした気楽な状態で、その選択肢に向き合うと、仕事をしている辛い状態からみた時の「働くか働かないか」という選択肢の感じ方とは違ってくる、というのがリアルな実感です。
たまたま仕事も面白い局面だった
なお「仕事というゲームで得られる楽しいこと」っていうものは、僕にはとても大きな意味があったと思っています。
大学生の頃、就活をしていた時は明確なビジョンなんてものは持っていませんでした。
ただ、「会社が成長する先に自分のやりたいことがあるか」といった「やりがい」という軸だけで考えていました。
40代後半、たまたま会社に大きな変革があり、会社が必要だったNEEDと、自分がやりたいWANTと、20代~40代の仕事経験で得たCANが完全マッチしたことは偶然にしても、できすぎでした。
それに加え「経済的自立」もそのタイミングで加わったので「失うものもないし、思いっきりやったら楽しそう」といった気になりました。
FIREの究極メリットとは
こうした経済的自由のなかで8年近く働きましたが、仕事は忙しくも心の状態が軽いというのはとても楽です。
それが「精神的自由か」と感じました。
もちろん、仕事は楽しいばかりではありませんし、物理的にもいろいろと大変です。
総じて仕事時間のうち、2割の「進捗や達成を体感できる時間」が、8割の「集中してもがく時間」を相殺する以上の、プラスを残したと思います。
そうした仕事時間を、ゲーム感覚、つまり「余裕のある心構えで、自分に嘘のない仕事を、チームや仲間との信頼関係で、楽しく達成する」って体験ができたことです。
この「精神的自由の中での楽しくて自分らしい仕事」が、僕にとっては「FIREがもたらした最大のメリット」となってます。
もし、経済的自立も精神的自由もなく働いていたら、決してできない体験を、サラリーマンの最後にできたという感謝だと思います。
それを超える醍醐味にどう出会うかが、これからのFIREのまた真骨頂かもしれません。
FIREがもたらすメリットのからくり
もちろん、FIREのメリットとしてはよく挙げられるものとしては、
・仕事のストレスが無い
・嫌な人間関係を捨てることができる
・家族や趣味に割ける時間が増える
・好きな場所で好きな生活ができる
・新しいことにチャレンジできる
などが、世間一般にあります。
これらは存在するメリットですが、単なる「手段」です。
そこから「自分らしく楽しいこと」をどう生み出すかが大事だと思います。
そのために、経済的自立を達成したら、一度たち止まって「経済的不安のないリラックスした状態でどんなことをやりたいと思うのか」を熟考して「最善の選択」をすれば「FIREのメリット」を大きく引き出せると思います。
FIREって、人の数だけ正解があるのだと思います。
終わりに
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」ですよね。
僕のFIREは、この経済的自立(FI)はあったけど、仕事を続ける選択をしたので、早期リタイア(RE)がない状態がおよそ8年続きました。
「そんな期間はFIREとは言えん!」といった指摘もあるかもしれません。
それなら僕のFIREは、
「Financial Independence, Retain Empowerment」
「経済的自立をして自分らしさを発揮する」というFIREをまずは達成したのかもしれません。
もちろん臆病な僕は、経済的自立(FI)があったからこそ、この自分らしさ(RE)が得られたので、もともと「失うものがない」「生まれつき勇気に満ちた人」ならば、たとえ経済的自立がなくても、このREを達成できる人たちなのだと思います。
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