リタイア前に社内で個別挨拶をして周った時に「この人は絶対リタイアしない」という2種類のグループがあるのを感じました。
それは「仕事中毒派」と「窓際族」です。
彼らなりの生き方やポリシーについて今日は書いてみます。
仕事が好きすぎてアーリーリタイアをしない人たち
厳密には「仕事が好き」と「会社が好き」というものが混ざった人達がいました。
社内で順調に出世もし、仕事にも恵まれ、部下の人望も厚い。
そのうえで、社交的で、社内の人間関係も家族っぽい温かさで接したりというタイプです。
会社がもう1つの家庭(あるいは家庭では虐げられていて会社が唯一?)といった人たちです。
僕が「早期リタイアをします」とそんな人に伝えると決まって反応は、
・「(仕事を辞めるなんて)もったいない。」
・「辞めたら暇で寂しくなるよ」
・「でも、また戻りたくなったらいつでもおいでよ」
といった感じでした。
窓際族でアーリーリタイアをしない人たち
一方で、窓際族とは言いすぎとしても、がつがつせずに自分のペースで仕事をしていたり、出世を諦めて日々をストレスなく気楽に働いているような人たちがいました。
きっと若くて尖った社員からみると「働かないおじさん」という括りに入るのかもしれません。
でも僕からするとある意味「気負わずに生きている」と、羨ましい感じもします。
給与に見合ったアウトプットを出してるなら、それって「制限速度ぴったり」で走っている車と一緒です。
渋滞のない自然な車の流れからすると「ちょっと遅いなあ~」とはなりますが、でも、本来の型通りなのでしょう。
僕が「早期リタイアをします」とそんな人に伝えると決まって反応は、
・「仕事を辞めなくても(ぼちぼちゆるくやって給与貰えば)いいんじゃない!?」
・「辞めたらお金は大丈夫なの?」
・「戻りたくなっても、もう戻れないよ」
といった感じです。
2つの派閥に共通に感じる哀愁
どっちの派閥の人も、僕の「リタイアをします」という報告には「大丈夫?」といった心配をしてくれる反応が中心でした。
それまで、一緒に仕事をするなかでは、僕もイラッときたり、何言ってるんだっ!って思ったこともありました。
でもこうして、僕が会社を辞めるという区切りにおいては、親身で温かみのこもった会話をしてくれた人たちです。
そして第3のアーリーリタイアに冷たいグループ
そして、上記の2つに入らない反応をされたことも、少しだけありました。
それは、僕がリタイアを報告すると、きっと本心で「あ、もう辞める奴には、僕は関係ないね」といった「自分のプラスや利益に関係ない相手を遮断する」という冷たいタイプです。
さして「辞めてどうするの?」といった僕の先行きにはまるで関心がなく、あくまでも「自分の会社生活のメリット」が全てといったタイプです。
こうした反応をする人が会社にはいるのです。
そして、こんなタイプの人がいずれ辞めるときに挨拶すると「いちいち、俺の生き方に意見をしやがって」と、相手の好意を理解できずに終わるのでしょう。
会社でどれほど時間を使っても、信頼貯蓄も人間関係財産もゼロのまま退社してく人たちでしょう。
終わりに
こうした「アーリーリタイアの報告」において感じた人間模様を、今でもときどき思い出します。
「仕事中毒モーレツさん」や「窓際さん」は、僕のアーリーリタイアという行動や動機は理解できなかったと思います。
それでも僕のことを親身に気にかけてくれたことはとても感謝しています。
僕にとっても、モーレツさんも窓際さんが、いつまでも健康で、自分らしくいてくれたらと思っています。
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