「FIREした?賃金労働は苦痛か?」に直球回答できない!

2023-06-09

アーリーリタイア生活

t f B! P L

先日、僕がFIREをしたことを旧友に告げると「賃金労働も苦痛だしね」と言われました。

はっと気づいたのですが、僕の答えは3つの意味で「NO」です。

①「会社生活が嫌か?」という意味でもNO。

②「賃金労働という構造が嫌か?」という意味でもNO。

③「お金を増やすなら資産運用が(賃金労働より)良い」という意味でもNO。

何気ない質問だったのですが、自分のなかで「働くこと」の意味がすっきり理解できる結果になりました。

今日は、そんな「会社員、働くこと」の意味や良さを触れたいと思います。



会社生活は修羅場か?

30年の「会社生活」を振り返ると、総じて、「会社生活は嫌じゃない」という感想です。

ただ、職場単位で「良かった」も「悪かった」もあります。

その「良い」か「悪い」の印象を決定付ける要因は3つありました。

それは、①職場の人間関係が良い、②仕事のやりがいが有る、③成果を出せた(報酬も得た)、です。

3~5年単位で職場が変わる中で、各職場、3つが勢揃いした時も、一部が揃った時での印象が違います。

例えると、揃ったものが、

①x②x③=天国、万歳の感覚

①x②=天国で末席を汚す感覚

②x③=寂しく天国に召された感覚(か、人間関係が悪いと少し地獄も)

って感じでしょうか。

僕にとって「会社生活は職場の人間関係次第」だと思いました。

ということで、「賃金労働をする会社生活は嫌か?」の僕の答えは「NO」です。

「賃金労働が問題ではなく、人間関係が左右するが、概して会社って楽しい」となります。

賃金労働が嫌か?

世の中で「賃金労働は搾取されるだけ」と言われますね。

会社員という「雇われ身の労働者」という属性への否定感です。

会社が従業員の時間とスキルを使うように、従業員も、会社で新しいスキルと実績を得れば(しかも雇われる属性ゆえ「賃金」までもらって)、五分五分以上だと思ってます。

ブラックな会社だとこうはならないにしても、会社を使って自分の良いようにやることもできます。

ただ僕の旧友の言っていたニュアンスは少し違いました。

「人に使われて働くことにやりがいを感じるのか?」という意味です。

言い換えると「自分の仕事に自己決定権をもってやりたいようにできているのか?」です。

ただ彼は、会社員=労働者=自己決定できない、なんて構造だとは思っていません。

彼自身、自分が「経営者=使用する側の人間」でもないと思ってます。

というのは彼はある会社を起業していますが、ある意味、雇われて働いているようなものです。

株主がいて、そして彼は「会社の社長」という役回りを演じています。

「社長」であり「使う側」のように世間が思っても、彼の悩みは「株主」という本当の「使用者」に気を遣い、自分は3年ごとに首を切られるかもしれない「労働者」のように働いている感覚だと言ってます。

自分で100%出資して起業でもしない限り、自分の思う通りの経営なんてできないですからね。

ということで、彼の質問の「賃金労働という自己決定権の限られた大企業で、年収のために働くのって、辛いんじゃないの?」という意味ですが、それも僕の回答は「NO」です。

大企業に対する世間の誤解もあるのでしょう。

逆に資本を持つ大きな会社って、将来の利益源泉となる新規ビジネスを開拓するために「フリーハンドで好きにやってみろ」といった新規事業開発のような仕事があります。

給与も予算(お金)も貰いながら、好きに新規事業をやれる裁量もあるのです。もちろん結果は問われますがそれは何とで同じ、クビにはなりません。

労働による所得は資産運用の所得より劣るか?

「どうせお金を稼ぐのなら、会社員として賃金労働をしながら稼ぐより投資や資産運用が手っ取り早いでしょう?」という意味の質問にも答えは「NO」です。

きっと彼は、僕が会社を辞め、投資や資産運用中心の生活になったのか?という質問の意図もあったと思います。

ですが、実態は逆です。

僕はサラリーマン時代こそ熱心に投資や資産運用をしましたが、今は自分の自由時間を作ることを優先し、手間暇かかる投資や資産運用はやめています。

既に中期で運用する防衛的なコンサバポートフォリオを組んで放置してます。

実際、リスク低めで安定収益を狙った資産配分なので、大きくは稼げないと思います。

という、最近の自分のお金の向き合い方が変わったことを話したら、旧友は随分と興味を持ってきました。

最初こそ「野心を無くして寂しい」といったことを僕に言ってましたが、自由で目指していることをあれこれ話すと、納得していたようです。

彼の一言は「それって財産を幸福に投資してるってことだ」という表現を使っていました。

なるほど、そうかもしれません。

お金をお金を生む商品に投資する時代から、お金を幸福を生む商品(体験や感動)に投資している、って物の見方もですね。

終わりに

結論、賃金労働のサラリーマンが悪いって、そんなことは無いですし、僕もそうでしたが、ポジティブサラリーマンだっています。

また、旧友とのやりとりで大きな発見であり未消化の問題があります。

彼とは今度、「自由」を話したいねと言ってます。

「彼の自由=でっかい仕事の夢に対して、資本主義っていう制約や不自由さを内包するルールに基づき、自由な発想や心で向き合い、自己決定権で達成する喜び」。

「僕の自由=これまで気が付かなかったり、やれていない新しい体験や感動体験をする喜び。」

居る場所も求めるものも違えど、仕事の醍醐味、人生に醍醐味を味わえるのか、それを「自由」っていうもので得られるのか、なんて共通点があるのだと思いました。

まだまだ僕は人生の醍醐味を探すなんて公言するにはひよこ未満の初心者ですが。。

そこを掘り起こして何が見えてくるか、次回、彼と会って話すのが楽しみです。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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