「平均余命」を使って、その余命の時間価値を計算しました。
「悔いなく生きたい」というのなら、こんな計算式を考えることも大事です。
ということで、今日は、アーリーリタイアと「時間価値」を計算した結果をお伝えします。
人生の価値は一定?
僕は少なくても「昔も今も自分の命の価値は変わらない」と思っています。
そして多くの方も、加齢とともに自分の命を粗末に考えることはないと信じています。
だとすると、加齢のごとに平均余命が少なくなるので、自分の残された「時間単価(価値単価)」は高くなります。
人生の価値を換算してみた
これはあくまでも例です(大切な命をお金に換算してはいけません)。
仮に自分の命を10億円とするならば、自分の年齢ごとの平均余命の時間単価(年)を計算すると、
20歳男性(平均余命61.81歳)= 1,618万円/年
30歳男性(平均余命52.09歳)= 1,920万円/年
40歳男性(平均余命42.40歳)= 2,359万円/年
50歳男性(平均余命32.93歳)= 3,037万円/年
60歳男性(平均余命24.02歳)= 4,163万円/年
70歳男性(平均余命15.96歳)= 6,266万円/年
なお、男性だけを例にして女性の皆様、申し訳ございません。
これは厚生労働省の「令和3年簡易生命表」の平均余命を取って計算したものなのでそちらで参照、計算可能です。
加齢で時間価値を全うするハードルが高くなる
話を単純にするため、仮に生きている限り仕事をするのが世の中だとしましょう。
そうすると、30歳の人が残りの余命を買い取って自由に生きるとしたら、その自由に生きる年間価値(コスト)は1,920万円です。
その人が60歳まで働いてから余命を買い取って自由に生きるとしたら、年間価値(コスト)は4,163万円となります。
つまり、60歳の人にとっては30歳の人の2.17倍(4163÷1920)の密度のある時間を過ごさないと、自分に与えられた「自由の時間価値」をまっとうできないことになります。
加齢により、徐々に、この「自由を全うするハードル」が上がり続けます。
自分がいつリタイアすべきか?
こう考えると「自分にとってリタイアのベストタイミングはいつか?」という設問についても、その答え方の1つは、自分の時間価値のコストに見合った時間の使い方ができる地点、ということになります。
たとえば、自分が年間3000万円の価値ある過ごし方ができるなら、50歳でリタイアすれば、ほど良く、買い取った時間価値をちょうど全うできます。
ですが、60歳でリタイアすると、年間1,126万円(4,163-3,037)を持て余してしまいます。
リアルな世界に当てはめて考えると
以上の計算式はあくまでも考え方でしかありません。
お伝えしたいのは「自分の余命」を真剣に考慮し「いかに余命を悔いなく生きるか」という考え方にたったときに、こうした計算式のような考え方で分析することもできるということです。
ところが現実の世界では、なかなか会社を辞めることに踏み切れず「あー今年も1年が早かった。また次の1年も無事に働ければいいなあ。」なんて過ごすばかりですね。(僕も昔はそうでした)。
しかも「時間を価値ある遊びや生きがいに変換するスキル」を身に着けるようなことも一切せずに、漫然と生きてしまっています。
時間ばかりが過ぎて、そして残された余命単価(価値単価)が手に負えないほど高くなってきます。
リタイアというより時間の価値は意識すべき
僕はリタイアしない人や踏み切れない人をディスってるのではありません。
誰でも自分の時間や人生を価値あるものにしたいと願っていますが、そうはいっても、忙しい日々、あれこれ考える機会も余裕も少なくなってしまいます。
自分も現役時代、そうした至らない状態でした。
時間は意識しないと過ぎゆくばかりです。
そしてリタイアとなると経済的・環境的な現実とも向き合うのは必然で、すんなり実現できないこともあるはずです。
ならば尚更、いまの与えられた環境や条件で、時間を大切にしていくように切り替えて、道が開けていくきっかけにするだけでも前進になると思います。
終わりに
今日、時間価値をテーマにしたのは、昨日の記事で「自分の人生をお金では売らない」といったネオ・セミリタイアの友人の「時間の大切さ」がきっかけです。
僕にとってリタイアをした今は、時間をよりよい使い方にするため、いろいろ、人生や世界のモヤモヤ感(例えば、今回の「人生の価値とは」)に向き合いだしてます。
どーでもいいことも多いかもしれませんが、あえていろいろな角度で考えたり、言語化、数値化、公式化したりして、人生のモヤモヤを退散させ晴れ間を作りたいというモチベーションです。
それがある限り、ブログを書いたり、また書く以上は感想文というより、問題提起に繋がればと思っています。
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