これまでの「お金を増やす」という凝り固まった習慣にブレーキをかけ「増やしたお金を価値あるものに変換する」という視点でFIRE生活をしていくことにしました。
極論すれば「お金で買えない価値あるものを、今の資産残高でどれだけ多く手に入れることができるか」といった、新ルールであり「資産活用」です。
ハードルを上げまくっていますが。。。
実際、この3か月は、趣味や習い事など、思いつく限り取り組みました。
やってみると、案外、お金を使うこと(特に「体験」に使うこと)は体力も時間も必要だと思いました。
向こう1年ぐらいは、こんなテーマでFIREで得た「時間的自由」や「地理的自由」を使って、どれだけ価値ある体験ができるかをやってみようと考えています。
必ずしもお金を多く使うとは限りませんが、あまり経済的制約ありきでは考えないようにしてみるつもりです。
こんな発想になったきっかけは昨日の記事です。
FIREで人は幸せになれない!の信者に申したい-FIRE幸福論
今日はその第一歩として、自分の過去を振り返って学び取ろうと、「人生でのお金の支出先」を掘り下げてみました。
これまでの人生でのお金の支出先
まず、自分がこれまでお金を使ってきたものごとをビジュアルにマッピングしました。
大きくは6項目で、お金を使った先を「家族へ」「友人と」「投資に」「学びに」「趣味へ」そして「遊びに」と分けました。
この辺りの分類は、多少の表現が違っても、人によって大きく変わるものではないのかもしれません。
支出先の詳細
それを、さらに詳細にこれまでの使い道を挙げてみました。
全部で14項目が出ましたが、特に、「心に残る良かった使い方」について5つだけピックアップして★を置いてみました。
トップから順番に説明します。
「家族の思い出」と「子供の成長」
家族との思い出は沢山ありますが、最も印象に残っているのが子供がまだ中学生の頃に行った海外旅行です。青く透き通った海と空。子供たちの笑顔が撮れた写真はいまでも宝物です。
「友人とのつながり」
友人とのつながりも同じです。友人と一緒にはちゃめちゃな旅行に出かけて過ごした時間、出来事、いまでも会うたびに、楽しかったという思い出話がでてきます。
「趣味からの学び」や「スポーツ」
同じように自分の好きな趣味からいろいろな学びがあったり、時間が過ぎるのを忘れるほどに打ち込んだり。若ければ若いほど、ひたむきに打ち込んでいたような気がします。
「自己啓発」
会社が準備してくれたり、自分で参加したりの自己啓発のカリキュラムや、影響を受けた本などは、今でも生き方として参考になっています。
これまでの人生でのお金の支出先を分類してみた
それは「投資」と「消費」と「浪費」です。
当然ですが、僕が選んだトップ5は「投資」という分類に入っています。
実行した当時はそれが「投資」だなんて思っていません。単なる「家族旅行」や「趣味」という支出でした。
今ふりかえると、それらが「投資だった」と気が付きます。
ただ、旅行といっても、忙しい仕事の合間にストレス解消的に行った温泉旅行は、気持ちよかったのかもしれませんが案外忘れているものです。
それゆえ体験というより消費に近いと思います。
露天風呂から中秋の名月が綺麗だった!とかは覚えているし、良い時間だったな〜って思います。
「感動」が伴わないと、単なる消費になっちゃいますね。
そして、人生では浪費もありました。
「無駄」とも思えるお金の使い方もあったからこそ、全体として、良い使い方と悪い使い方の両方を実感したので、「必要悪」だったとは思います。
人生での支出先を振り返って思うこと
このマッピング作業で気が付いた「お金で買えない価値」となりうる成立の条件を考えてみました。
少なくても3つはあります。
①「賞味期限」が関係する
家族の海外旅行は「子供が小さい時」とういう「瞬間」だったからこそ、その時にしか体験できない家族の絆であり思い出がそこに残っています。
友人とのつながりも、若い時ならではのはちゃめちゃ旅行ゆえ、その「瞬間」の希少価値をいまも強く感じてプライスレスな思い出になっています。
普遍でないもの、それは人もそうですし、季節であったり、イベントであったり、そうしたものごとに絡めた体験に、価値が高まる秘訣がありますね。
②「一緒にやる」が関係する
また、分類としては出てきていませんが、趣味やスポーツも、単独でやることよりも誰かと一緒にやることで、より大きな価値が残存すると思いました。
ただ、この年齢になると「独りでやれること」の手軽さを追い求めぎみですし、なかなか「一緒にやる」という方法が難しくなります。
少し工夫が必要ですね。。
③「与える」が関係する
そして、こうした支出のなかでも最も自分にとってプライスレスだったのは「子供の成長」です。
離婚した結果、日々、目の前で子供が成長する姿をみることはできませんでしたが、それでも財産分与や養育費として子供の成長にお金を費やしたことがプライスレスの価値になっています。
子供が大学に合格した報告と同時に受けた感謝とかをされると「自分が支えになった」という嬉しさや「支えた証」になります。
プライスレスのリターンを生んだと感じます。
終わりに
「お金」は不思議なものです。
例えば1000万円があったとしても、それは誰にとっても同じ1000万円で買えるものは同じです。
ですが体験については、使い手の使い方や感じ方次第で、その価値は大きくも小さくもなります。
誰にとっても、投資や資産運用で資産を増やし、それを上手に体験に使えば、元手が何倍もの価値に変換されることになります。
FIRE生活を通してせっかく得た「時間的自由や地理的自由」を、かけがえのない体験に変換していくよう、少しずつ進めていこうと思います。
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