アーリーリタイア後の生活費を集計しました。
2023年上半期分は「リタイア生活を楽しいものに最適化する」と節約よりもやりたいこと優先でした。
それゆえ支出はやや多めです。
そんな状況を踏まえ、今回の支出分析の3つの目的は、
①生活費の金額妥当性(FIRE生活に支障が無いか?)
②生活費の支出先妥当性(節約をしながら大事なことに正しく支出しているか?)
③支出の目的別妥当性(消費、浪費、投資、空費の比率が妥当か?)
となります。
それぞれ見ていきます。
2023年上半期の支出分析
2023年の上半期の支出を項目別にグラフにしました。
いわゆる、生活費の主要科目(居住費、食費、日用品費、交通費、美容費、服飾費、医療費、通信費、水道光熱費、保険費、租税公課など)の支出は全般には健全だと思います。
少し居住費にかける比率が高い(42%)とは思いますが、他の科目はかなり節約もしています。
食費は少なくて、これもどれだけ疲れていても外食はせずスーパーで割引品を買うといった感じですし、もともと通信費、水道光熱費、保険費なども、リタイア前から固定費見直しでかなり圧縮しています。
無理して節約している感覚はなく、とにかく「無駄なお金は使いたくない」と「使うなら意味あることに使いたい」という単純な思いで行きついた結果ですが。
ただ、プロから見ると改善の余地があるのかもしれません。
生活費の金額妥当性
この上半期の生活費の平均額はリタイア前の想定額の110%ほどになっています。
また、リタイア後の全体(13か月)の生活費の総平均よりも、この2023年上半期は114%と高くなっています。
これも許容範囲です。
高くなる理由は「趣味や習い事に目いっぱいお金と時間を使うとどうなるか」という実験をやったせいです。
詳細はこちらの記事に記載しています。
なお、無鉄砲なわけでもなく、この生活費の実績値をもって生涯収支シュミレーションをやり直したので、最低限、今後のリタイア生活の算段もできてはいます。
【FIREシュミレーション】リタイア後の収支実績値を使い、金融資産残高の推移を可視化した
生活費の支出先妥当性
前述の科目に触れていないものがグラフにあります。
それら科目は生活費に占める割合が高くなっています。
・旅行費(4%)・・体験を目的とした旅行をたびたびしています。温泉やら4~5つ星ホテル滞在を目的とした贅沢旅行は本当に少なく、その場合は贅沢費に入れます。
・教育経験費;投資の観点(11%)・・興味関心のある習い事や資格取得などへの出費でリタイア生活をより良いものにする「投資」ともいえます。
・娯楽費(8%):大半は友人との外食で「飲んで楽しく過ごす」という消費中心のものです。外食でも目的によっては「交際費」にいれます。
・交際費(12%):世間でいう「交際費」は少なく、ここでの区分は、家族や友人に対して感謝の念で接待的な飲食費や活動費として使うものです。人間関係に対する投資です。
・自動車費(6%):都会生活で自動車は必須ではありませんがあえて機動力を確保したり、時間節約、近所に住む母親に頻繁に会うなどで必要です。
以上、僕の解釈では「健全な生活を営んでいる」という気はしています。
ただ、科目という切り口ではその健全性がみえてこないので、あえて別の切り口をもって評価しています。
それが4つの目的に応じた支出分類での管理です。
支出の目的別妥当性(消費、浪費、投資、空費)
世間でいう一般的な支出の分類は「消費、浪費、投資」です。
例えば前述の旅行費や教育経験費など、一般にはレジャー関連費用として「贅沢費」なり「浪費」と区分します。
ですがリタイア生活では「趣味は生きるうえで必要不可欠」な出費なのでそれを「浪費」としてまとめると、本来の「浪費」と区別つかなくなります。
よってそれらを「空費(くうひ)」として扱ってます。
空費とは、「リタイア生活を自分らしく過ごすために必要不可欠な出費」というものです。
詳細はこの記事に書いています。
FIRE後は「消費・浪費・投資」にない第4支出がある
一応定義としては、
消費:家賃、食費、水道光熱費、通信費、交通費など、日々の生活に必要な消費
浪費:無駄に高い支出や贅沢
投資:金融投資、人間関係や健康維持の出費、ビジネススキル獲得の出費
空費:趣味、旅行などリタイア生活を自分らしく過ごすために必要不可欠な出費
この2023年上半期を分類してみました。
本来の理想としては、
消費:浪費:投資:空費=40%:10%:20%:30%
実際は、
消費:浪費:投資:空費=38%:12%:29%:20%
となっています。
まだ運用開始したばかりで、いろいろ模索中です。
直感的には「投資」が多くなっているのは問題ないと思っています。
なぜなら、今のリタイア初期段階は、アーリーリタイア生活の品質向上力(趣味や興味関心のあるモノゴトについてのスキルや資格、知識をつける支出=投資)に多く投じることは悪くないからです。
終わりに
今回は支出について分析結果をみてきました。
あくまでも2023年上半期というスナップショットでしたが、本来は、もっと長期的にどう使っていくのかの支出戦略めいたものがないと、この期の妥当性も判断つきません。
支出戦略と軽く書きましたが、それってほとんど「いかに生きるか」と同じです。
まだまだ考えが定まっていないのでいずれ機会をみて書こうと思います。
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