以前から「若い時のセミリタイアは慎重であるべき」と思っています。
もちろん、セミリタイアの是非は個人的・多面的な要素があるので状況次第です。
それを踏まえた上で、もし25歳の時の僕が「セミリタイアする」と言いだしたら、今の僕は何と助言するか、を考えてみました。
中途半端で青かった自分自身は、セミリタイアには向いていなかったのは事実です。
25歳のときのFIREしたい自分の気持ちと状況
会社に入り3年も経つと、僕の時代でも2割ぐらいの人が事情があって仕事を離れました。
転職する人、故郷に帰って家の商売を手伝う人、公務員に転向する人、あるいは自分で事業をやる人です。
周囲でそんな動きがあるなか、当時の僕はちょっぴりセミリタイアしたいと思ったことがあります。
本音はサラリーマンのような窮屈な人生は面倒で、自営業をして上手に時間を作って、趣味やら遊びを両立させたいと思っていたからです。
今の自分から25歳の自分への助言
そんな25歳の自分に今の自分がアドバイスするとしたら、
「1年以内に仕事で誰にも負けない結果(例えば営業成績で1番になるとか)や実績、スキルをつけたら辞めてみれば」と言います。
なぜなら、当時は仕事に対して「オーナーシップ(=当事者意識)」をなんら持っていませんでした。
オーナーシップとは、自分の仕事だと捉える主体性であり、自分の気持ちや魂を込めて「やりとげてやる」と思う気持ちのことです。
仕事は大きな責任もなく、上司や先輩の指示の通りに言われたことを「形でやってる」だけです。
そんな甘い姿勢を先輩から叱責されました。
「誰にも負けない仕事のジャンルも作らず、指示されたことをそのままやるだけの仕事人生で、それで一生満足か?」といったことを言われました。
それがきっかけでマインドも変わり「自分のテリトリー」と思える仕事分野もでき、その道に関しては言われなくてもどんどん突っ込み、誰よりも専門家であるという意識になりました。
仕事の向き合い方も考え方も感じ方もガラッと変わりました。
これが無ければたとえセミリタイアしても中途半端で胸の張れるオーナーにはなれなかったでしょう。
これが、特に25歳の自分自身に言いたいことです。
スタートがかかるまでは腰が重いが、いったん動くとパワーと継続力が果てしない、という僕の弱点であり長所をガツンと点火する必要があったのです。
セミリタイアをするなら「5つの宿題」を考えろ
なお、次の事も助言すると思います。
やはり若さゆえに盲点があって、何かと世界や社会を今のように経験もしてないうえ、あまり先々考えないタイプでした。
それゆえ次の5つについて考慮するように助言したと思います。
①辞める機会損失の中身(会社から何を得られるはずだったか)を本当に見切っているか?
②(辞めても)お金はどうにかなる、お金がなくても生きていけると甘くみていないか?
③何のビジネススキルをもって今後の人生を切り開く算段があるのか?
④辞めた結果、うまくいかなかったら、次の手をどう考え準備しているか?
⑤最悪、白旗をあげるとしても、後悔しないか?
ということです
こうした5つを当時の僕にレポートさせても、きっと100点満点中、10点もカバーできないと思います。
もちろん10点だから落第というのではなく、そんな事を考えて答えを出す努力を判断前にやらないと、⑤に書いた通りになるのは明白です。
考えることがリスクヘッジです。
その結果、突き進んでいたなら、それはそれで違う世界が広がって上手くいったもしれません。
でも明らかに今見える「景色」とは違っているとは思います。
終わりに
今の若い人はいろいろ考えいるので、例えば上の①から⑤についても回答を持っているとは思います。
また、セミリタイアを考えたり実行している人はきちんと準備から計算などしっかりやられていますしね。
ただ、僕の場合は、会社であれ自営であれ、資本主義ルールで生きていくための基礎知識を作るためには、会社で10年ぐらい働いたほうが良いタイプです。
なにしろ、会社というのは給与を貰いながら、会社や組織、尊敬する人なり日々教育を受ける(見て盗む)のができますからね。
基礎的な戦闘力は自分自身で身に着けるより「場」にいたほうが早く吸収できる・・と、いう典型的な「1人だと勉強をサボる」タイプですから。
また、そもそも25歳の当時、ネコパンチぐらいの戦闘力しかなかった僕は、近距離でライオンや熊さん、ヒョウやサイ君、イタチさんやコアラくんと交わって多様な戦闘や防衛を知る方が合ってると思います・・。
会社って、動物園みたいなもので、違う生き物は、サファリのように完全なる喰われる敵、じゃないにですよね。
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