アーリーリタイア後のストレスは会社員時代の5分の1程度に感じます。
え?と思うかもしれません。
「リタイア後はストレスがゼロになるのでは?」と思う人にはびっくりでしょう。
人間、生きてる限り「ストレスゼロ」はないと思います。
ただ、リタイアによって仕事からのストレスが大幅に減ります。
今日はそんなストレスについて書いてみます。
ストレスとは
ストレスには4つの種類があると言われています。
会社で経験するような人間関係などのストレスは「心理・社会的ストレッサー(*)」です。
*ストレッサーとはストレスを感じる要因のことです。
心理・社会的ストレッサーのほか、物理的・化学的・生物的があります。
社会的:仕事や家庭などの社会生活の場で生じるもの。
物理的:夏の蒸し暑さや不愉快な騒音など。
化学的:タバコや嫌な臭いなど。
生物的:花粉など体に異変をもたらすもの。
リタイア生活でも無くならないストレス
上記の4分類でみれば、あくまでも会社で感じているストレスは「社会的ストレッサー」が中心であることがわかります。
それゆえリタイアをしても、物理的・化学的・生物的なストレスは回避できるものではありません。
ちなみに、今日の1日で僕が感じたストレスについて書きます。
僕が今日感じたストレス
各地で最高気温が37度越えとなった今日は、3連休の最終日でした。
あまりにもの暑さに車でショッピングモールに行ってスタバで涼みながら過ごそうと思いました。
ですがこの暑さで皆さん考えることは一緒です。
モールに入るだけで車は大渋滞。
モールの中も大混雑で、早足で歩けば他人にぶつかりそうです。
スタバも席は一杯で、ずっと待たなければいけませんでした。
平日の空いたモールとは大違いで、物理的にも化学的にもストレスだらけです。
セミリタイアのストレス解消力
こういった体験をすると、セミリタイアが持つ「ストレス解消力」について理解できます。
まず、通勤、人間関係の煩わしさ、仕事のプレッシャーなどの社会的ストレッサーは無くなりました。
今日感じた物理的・化学的ストレスも、あえて週末に外出しなければ避けることができます。
サラリーマン時代は、今日のような週末しか動けないので、そういった避ける選択肢はありません。
結局、セミリタイアで得られるストレス解消力というのは、2つの合算であり、
セミリタイアのストレス解消力(コントロール力)=
(社会的ストレッサーの断捨離)+(物理的・化学的ストレッサーの回避)
ということになります。
まあその分、お金の使い方やら暇を持て余すといった、別の社会的ストレスが生まれることも、セミリタイアのケースによってはありますが。
リタイア後はストレス耐性が弱くなった?
ただ、ストレス解消力が上がる一方で、実は盲点となるのが、「ストレス耐性の低下」です。
これは僕の主観的なものなので、果たして、他のセミリタイアさらた方が同じであるかはわかりません。
恐らく会社員時代、今日のようなショッピングモールに行って感じるストレスは「こんなものだ」とか「しょうがない」と割り切れたと思います。
リタイアしたいまはストレッサーを回避できる選択肢があり、平日にしかモールに来ないので、こうしたストレスに遭遇すると「我慢できない~」と耐性が低いように思えます。
ストレスというのは、そうした物理的・化学的なストレッサーを受け、自分が記憶や体験に照らし合わせて反応することです。
その反応として「うざぃ」ってなる限界点が下がってしまったとは思います。
そうした限界点は、つまりストレス耐性というものです。
ストレス耐性として失うもの
ちなみにストレス耐性は6要素あると言われています。
感知能力:ストレスを感知する力であり、鈍感であるとストレス耐性が高くなる
回避能力:ストレスを受け止めず回避する能力
処理能力:受けるストレスを解決策をもって弱めたり無くしたりできる能力
転換能力:受けたストレスを前向きなる考え方でもって転換できる能力
経験:ストレスに対する慣れにより耐性を高めるもの
容量:ストレスを受け止められるキャパのこと
このうち、会社員時代には高かったのに、リタイアすると喪失してしまうものが、「経験」であり「容量」だと、個人的には感じます。
それゆえ、久しぶりに週末の混雑したモールに行くことで、ストレス耐性の「容量」も少なくなっているなかで、嫌だと感じる限界点がすぐに来ました。
平日のモールに慣れる「経験」と照らし合わせて、その違いを受け入れるキャパの狭さが「限界点」を低くしているのです。
終わりに
リタイアをしてもストレスはゼロにはなりませんしストレス耐性は低くなる傾向にあります。
これが完全リタイア後、サラリーマンに戻れないと思う1つの理由でもあります。
とはいえストレス耐性の容量が減る一方で得られるものがあります。
それは「平穏な心」です。
ストレス耐性の容量が小さくても、そこからはみ出たストレスを吸収して「イライラ」反応につながらないで済むような「心の平穏」です。
セミリタイアの財産は、ストレスが無いことだと皆さんは思うかもしれませんが、実はそうしたストレスを吸収できる「心の平穏」こそ財産なのだと、モールの経験から思いました。
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