いまの完全リタイア生活はストレスなく過ごせて何ら不満はありません。
でも一方で、ストレスがないがゆえに「物足りない」と思うことがあります。
それが、仕事を頑張った後に飲む「ビールの味」です。
サラリーマン時代は、夏の暑さのなか、仕事を終えて同僚と飲むビールは格別です。
それは「ビールの味x仲間xがんばり」が揃ったゆえの「至福の時」だったと思います。
リタイア後はこうした美味しいビールは少なくなりました。
今日は、そんなリタイアの後悔ともいえる
・なぜ会社員時代のビールは美味しいか
・リタイア後に美味しいビールを飲むには
を科学的・心理的な角度で解いてみます。
ビールの苦味となる美味しさは
ビールが苦いのはホップによるものです。
そのビールの苦さを表す国際的指標があり、それは「IBU(International Bitterness Units(国際苦味単位)」というものです。
IBUは「ホップの使用量」「煮込み時間の長さ」「アルファ酸の含有量」などをもとに苦味のレベルを決めています。
日本のビールでは、
IBU25:キリンラガー、サッポロエビス
IBU21:サントリーモルツ、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベル
IBU16:アサヒスーパードライ
もちろん、ビールの美味しさは苦さだけではありません。
切れ味や香りなど、さまざまな要素もあります。
僕はキンキンに冷えたグラスにビールが何より好きですが。
ストレスとビールの苦味の関係
また、ストレスがビールの苦味を欲するという傾向もあるようです。
もともと味覚は5つ(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)があり、生後まもないころは甘味と旨味以外は美味しいと感じないそうです。
それが年齢を重ねるなかで、ストレスが大きいほど苦味が美味しく感じることになる、という傾向があるようです。
リタイアによってストレスが減ったことで、ビールの苦味が「美味しい」と感じる味覚が弱くなったのかもしれません。
そういえばリタイアしてからは「激辛」という刺激の料理も減った気がします。
会社員時代のビールの味わい方
ただ、ビールが美味しいというのは、そういった科学的な味覚だけではないと思います。
今も記憶に残る美味しいビールがあります。
それは、夕方、面倒な案件が出てしまい、チームで鋭意対応中に「よし、今日はうまいビールを飲みに行くから頑張って片づけよう」と頑張ったことがあります。
多分、ビールという報酬を頭に浮かべ、普段以上の力を出し切って(?)、早く案件を片付けたと思います。
仕事のパフォーマンスが上がったかは不明ですが、そういった「仲間」や「がんばり」がビールの味を数倍にしました。
リタイア後のビールの味わい
リタイアをすると、確かにストレスは無くなり、そうした「苦味を美味しく感じる」という感覚は減ったのかもしれません。
また、仕事の窮地を仲間と乗り切ってから飲みにいく状況もリタイア後はありません。
いつもと変わらぬ1日を在宅で過ごし、なんとなく一人で飲むビールは、正直、「美味くもなんともない」と感じます。
サラリーマンの頃のような再現ができないのか?と考えました。
リタイア後ならではのビールの味わい方
こうしたリタイア生活の中で、いかに美味しいビールを飲めるか試しました。
そんな美味しいビールを味わうことができる唯一の状況は、「仲間」と一緒に「スポーツ後」の一杯です。
ストレスはなく、あくまでもスポーツで「スッキリ」して「ビールの味x仲間xがんばり」で味わいます。
実際にスポーツで汗をかき「今日も健康なことをした」という達成感が、そんな「ビールの味」を引き立てます。
ほかにも「運動したからビールのカロリーも許容範囲だ」という正当化があります。
仕事後のビールの味にはかないませんが、まあまあ近いものがあります。
ちなみに、仕事後のビールは何杯も飲んでしまいますが、リタイア後のビールは数杯で十分です。
現役時代は何杯も「喉越し」のビールの味わいでスカッとするのが良かったのですが、リタイア後はビールは少しで、ワインや日本酒を味わいながら飲むのが良いと感じます。
終わりに
ビール一杯でも会社員時代とリタイア後では味わいが変わります。
ストレスの有無が味覚に大きく影響します。
じゃあ、そんな美味しいビールを飲むために、あるいはメリハリの大きなサラリーマンに戻りたいかといったら、答えはもちろんNOです。
今はスポーツの後のビール2,3杯飲んで、味わいある日本酒やワインで仲間と平穏に語り合うほうが良いなと思います。
会社員の方は、この暑い日は目いっぱい、美味しいビールを飲んでリフレッシュしてください!それって仕事人生の「今だけ」の贅沢ですよ!
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