アーリーリタイア後は資産を取り崩す生活をしていますが、FIRE前のシュミレーションほど目減りしていません。
今回、仮に「貯蓄ゼロ」まで減るには現状の生活費がどの程度変わるべきかを机上でシュミレーションしました。
結果、現状生活費を150%(つまり5割増し)で、概ね、76歳時点で資産が底をつく形になります。
資産額の推移は図の通りです。
なお、僕の理想は「価値あることにお金も時間も使い、その結果として資産を有効消費できていればベスト」と思っています。
今回は、そんな理想を念頭に、机上での「限界生活費(*)」を求めました。
*資産ゼロまで消費するための生活費上限値
リタイア後に資産が減らない理由
僕はアーリーリタイアから1年4か月、ずっと資産を取り崩す生活をしています。
リタイアで活動量も増え、支出範囲は広がったのは事実ですが、それほど資産は減りません。
その理由は3つあって、
①メンタル
→リタイアしても「無駄・無意味な支出はしない」という節約メンタルは変わらない
②テクニック
→リタイアで時間があり賢い節約をしている(買い物から旅行まで割安時間やオフピークで対応し自然に節約となっている)
③経験消費(ライフスタイルへの投資や空費)
→リタイア生活を居心地よく過ごしたり、新しい知識やスキル獲得の投資に使うと時間もエネルギーもかかりなかなかお金は減らない
というものです。
贅沢三昧に過ごせばあっという間にお金なんて使えるでしょうけど、そういったことがしたい訳ではありません。
リタイア後からの資産変化の状況
ちなみにリタイア後の総支出は、基準資産額(2022年5月末時点の資産)の約5%程度です。
一方、資産所得による収入(配当金等や不動産)は基準資産額の3.1%相当です。
ゆえに資産額は実質差し引き1.9%の減少ですが、その資産が評価額ベースでは4.3%の増加(円安や株高)がありました。
よって資産額(評価額ベース)は基準資産額の102.4%と微増です。
この詳細はこちらの記事に書いています。
生活費の現状
生活費も分析し、現状生活費の基準値(2023年1月から6月の直近6か月分平均)を作りました。
現状生活費(基準値)の金額とは、
・趣味や習い事に目いっぱいお金と時間を使った期間の生活費平均(2023年1〜6月の平均)
・それはリタイア後の全期間(13か月間)の生活費平均の114%
*目いっぱ行動したところで14%増なので、お金を使うにも時間とエネルギーがかかるというものです
この生活費を基準値(現状生活費)として、そこに節約コースと贅沢コースを加えてみました。
偶然ですが、この基準値(現状生活費)となる支出から贅沢等の科目を除けば生活費は半分になり「節約コース」となります。
同様に50%ましにすると、ちょうどピーク時に資産の底をつきます。
つまり、現状生活費の±50%が自分の振れ幅だということです。
なお、ライフイベント費を一定額、別途確保していて、それをグラフの下部に取り置いてます(別予算としてタッチしない)。
その頂点部分が「ボトム」となります。
終わりに
今回も個別詳細に金額を含めていない点は心苦しく存じます。
ただ、ポイントは、人生の出口戦略として、「貯蓄ゼロになるような資産消費をするには、いまの生活費の支出を幾ら増やすと達することができるか」というのを、全く計算もなく闇雲に生活していくより、ある程度「手加減」を理解するというのが大事だという点です。
また、いざ人生で路線変更が必要となり、節約人生に倒すことになるかもわかりません。
お金が減ることの不安なんて、どこまで生活費を削れるのかといった余力を把握すれば一部は解決します。
なお、僕の場合はこの出口戦略の試算が計算上、とてもシンプルです。エクセルをお見せしても良いのですが、通常、投資信託や株の配当収入等の「資産を取り崩すごとにその収入が連動して減っていく」というものが中心の人は計算ロジックが少し違ってきます。
ちなみに、キャッシュフローの8割を占めるのが年金(公的年金、個人年金、企業年金等)、不動産収入、社債(満期を迎えて受領する)の合計額です。(*)
*将来のフルでキャッシュフローが発生する段階での比率です
貯蓄ゼロに拘りすぎると、本来の生きる目的(何にどうお金を使うか)が疎かになるので、目的を見失ってしまわないよう、要注意ではありますね。
奥深いテーマで今回、まだ外枠をタッチしたに過ぎませんが、考え方やアプローチとして何かの参考になれば幸いです。
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