【セミリタイアは不公平】セミリタイア向きの会社人生の送り方

2023-07-07

経済的自由・FIRE

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世の中には、企業に入社してから「セミリタイアをし易いキャリアを歩む」という人生の道があると感じます。

もちろんそんな道を歩むか否かは運もあります。

その運をより確実にするには、その道筋を意識しないといけません。

今日はそんな、会社人生でのキャリアやスキル習得をしながら、いかにセミリタイアに向けてその道を歩むかについて書きます。

前提

前提を2つ置きます。

セミリタイアをしてもどこかの時点でいずれ完全リタイアの道を歩むとします。

よって、1つは、セミリタイア生活である程度の「お金が入る仕組み」を作りながら、最終的には完全リタイアに向かう前提で考えます。

もう1つとして、セミリタイアの期間で個人事業主やスモールビジネスで起業する前提(ずっと会社員として働くのではない)とします。

こうした前提がないと、何百通りとモデルができてしまうので、今回、この2つを前提にさせてください。

セミリタイア実現の人生戦略

そうなると、話はとても簡単で、「いかに社会人(フルタイム)の間に、そうした道筋を作るためのキャリアやスキルを得るかとなります。

仮に、社会人(フルタイム)、セミリタイア(会社勤務)、セミリタイア(起業)、完全リタイアといった段階を踏むとしましょう。

その流れを横断して、一貫した「キャリア」や「スキル」を作るのが最も効率が良くなります。



企業でのキャリア

企業でのキャリアは、究極にはゼネラリストとスペシャリストに分けられます。

ゼネラリストとは複数の分野の知識や経験を積むことで、経営なり仕事なりのパフォーマンスを出そうというやり方です。

一方、スペシャリストというのは、特定分野の知識や経験をより専門的に深めて、その道のエキスパートとして活躍をすることです。

以前は企業の多くがゼネラリストを養成するべく、いろいろな部門を社員に経験させるといったキャリアを歩む人が多かったのは事実です。

ですがゼネラリストはその勤務先企業の業務を広く知ることはできても、業界で通用する専門的スキルは獲得しづらくなります。

それゆえ、ゼネラリストだった人が年配となって転職するにも苦労する話は聞きます。

採用時に「あなたはなにができますか?」と聞かれたら「私は部長ができます」と答える例ですね。

昨今の企業の方向性

いまはスペシャリストを育てる風潮が世の中に進んでいます。

いわゆるジョブ型制度です。

ジョブ型制度とは、仕事内容(JobDescription)に即した人材を雇用育成することです。

いまは多くの大手企業もそうしたジョブ型に移行しており、今後はスペシャリストが増えることになります。

終身雇用が崩壊して、またAIがある種の仕事を自動化する中で、より専門性も細分化されてきたからですね。

でもこれは、僕から見ても、セミリタイアをするうえでは有利だと思います。

成果ベースや期間限定の雇用更新など、プレッシャーのある雇用形態にもなりがちですが、これはセミリタイアに向くキャリアの作り方だと思います。

セミリタイアに向けたスキルの育て方

スペシャリストとして生きていくにも、少し作戦が必要です。

やはり長い人生で、しかもセミリタイアを実現したり、完全リタイア後も自動的にお金が入ってくる仕組みを作る前提で考えると、大事なのは2つあります。

それはスキルの「希少性」を得ること、そしてビジネスの自動化なりに向いた「ビジネス作り」のスキルです。

スキルの希少性

スペシャリストとして、1つの領域のプロとなっても、それではごまんと人材がいて希少性はありません。

例えば、ITのプログラムなんかが良く例で挙げられますが、単にプログラムスキルがあるだけなら、できる人は数多く、新人だっておそらく数年で追いつけてしまいます。

希少性のあるスキルとは、その掛け算になるので、例えば、「プログラムができて」x「金融業界の知識があって」x「英語ができる(非日系企業での業務経験などを含む」などです。

この3つの掛け算になれば、例え、プログラマーでも、ごくごく限られた人材となります。

こうした希少性があれば、セミリタイア時にも「時間を区切って雇用」をするだけの価値ある人材として生き残れますし、雇用条件にこっちも注文を通しやすくなります。

ビジネス作り

スペシャリストとなっても、その道の「業務」ばかりでは、自分の時間を切り売りするだけです。

いかにその業務を自動化するかが必要です。

自動化は、究極には自分で会社を作って、そこに人材を集めて、その人材を育てて自分は引退(しながら薄く管理する)、とう形に向かっていきます。

僕の周囲にも、ある程度後継者を育てて自分はリタイアするという人も増える年代になりました。

とはいえ、やはり最後まで難しいのは、僕の知り合いのIT系社長や士業で会社を持っている人も共通して「こじれた案件だけは自分がでていかないといけない」と言ってます。

社員にやらすことは、それだけ酷だということで自分がやるのです。

最後の1手

そんな「自分が出ていく」という縛りが面倒だと、悩みを持った人は最後、それを解決する理想的な方法が一緒です。

セミリタイアから完全リタイアをする最終手段でのマジックが「会社を売却すること」です。

ある程度人材を集め、顧客も安定していて、きちんと収益や利益が残るモデルをしているなら、その会社を売却することです。

そのときの会社の財務状況や、市場のニーズにより売却額も違えど、ここが最も稼げるところになるかもしれません。

終わりに

以上、とってもスタンダードな人生戦略というか、セミリタイアから完全リタイアまでの流れを上手に作るという前提で、会社生活の生き方を考えてみました。

まあ、実際にはそこまで先を見通しして、ビジョンに基づいてやるなんて人は限られていますしね。

そういう意味では、セミリタイアは選んだ会社、キャリア、得られるスキルでその実現性が変わりますし、それは社会人をどうスタートして歩むかで、自ずと違ってきます。

人生の半ばで「セミリタイアしたい」と思っても、そんな人生になっていないキャリアパスを通ってきた人には不公平だと思うかもしれません。

難しいですね。

という僕も、人生行き当たりばったりでしたが。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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