リタイアから1年4か月、ブログを始めて9か月近くたちます。
これまでアーリーリタイア後の心境や関心事、課題感を綴ってきました。
その甲斐あってか「自分とじっくり向き合う」ができ、いろいろわかったことがあります。
リタイア後に最も変化のあったこと
リタイア後、最も大きく変化したのは「感覚の変化」です。
「いま」を目いっぱい過ごすことが何よりも大事
という感覚が生まれたことです。
会社員時代は、こうした「感覚」がものすごく少なかったと思います。
ようやく1年ほど自分と向き合ってつくづく思うのがこの「感覚の変化」です。
サラリーマン時代の感覚
サラリーマン時代は、将来のある時点の目標や成長の理想形(こうありたい)をゴールとして描いていました。
そのゴールといまの自分の差分を、どうやって埋めていくかの道筋が日々の時間でありプロセスでした。
そんな「将来」を見据えた考え方、生き方が、サラリーマン時代の根幹です。
もちろん、日々の瞬間を疎かにすることではありません。
仕事や家庭生活で、目標を大事にしながらも、日々も大事にします。
ですがそれは「ゴールに歩むプロセス」として今を捉えている感じです。
着々とゴールに向かっているというのが、充実感であり、正しさを感じる方法でした。
リタイア後の自分の感覚
そしていま、リタイア後の感覚は大きく違います。
将来の自分に囚われて今の自分の行動を決めたりするよりも、いまを感じるままに、自由に生きたい、ということです。
もちろん、まるで将来を考えない無計画さで行こうということではありません。
サラリーマン時代を、長期的な目標と短期的な日々を、いったりきたりしながら、自分の居場所を確認するような「計画航路を歩むレーダー」だとします。
それに対し、リタイアした今は、短期的な感覚だけを大事に「楽しいことを探すレーダー」が動いている感じです。
航海の目的地を定めずに、おもしろそうだと思える島を発見したら上陸したり、お腹がへってくればそんな木の実を取るような「目に入って感じることから行先を決める」という感覚です。
じゃあ、どこに向かうのか?
そんな航海計画もないような旅がおもしろいのかは、本当、まだわかりません。
サラリーマン時代だったら、目的地も定めに動くなんて「燃費の無駄だ」とか「危険だ」で終わらせていたとは思います。
リタイアでは、そんな自由気ままな海原を航海するような生き方をしているので、まるで航行術が違う気がします。
僕はリタイア生活に入るうえで「会社員生活の感覚や価値観をそのままリタイア生活に持ち込まない」としていたゆえ、こうなってしまったのかもしれません。
終わりに
突拍子もない比喩でしたが、なるべく自分の感じるままに、例えにしてみました。
目的地のある航海は、それはそれで、充実して、また達成感もあって、素晴らしいと思います。同乗者に子供や妻がいたりしたら、なおさらです。
一方、そんな目的地のない航海って、果たしてどこに行きつくのか、人によっては不安になるのだと思います。
ですが、僕自身にとっては、サラリーマン時代に囚われていたものごとを断捨離し、良いものは残すが、不要なものを切り離すといった果てででてきた航海術です。
楽観的で、人生どうにかなるという考えゆえ、独自のスタイルかもしれません。
ですが「リスク管理は自分の感覚だけ」という自己責任の人生ではあります。
引き続き目的地に縛られずに放浪しようと思います。
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