完全リタイア生活も1年間を超え、あらためて「リタイア生活でわかったこと」をまとめてみました。
その内容は「生活編」と「思考編」にわけて、それぞれのトップ3に該当する印象深いことを綴ります。
リタイアして改めてわかったこと-生活編トップ3
リタイア生活の様子については、ある程度リタイア前から想像できるものでした。
ただ、想像することと体感することでの違いというものが存在します。
①ストレスはない
もともと現役時代、職場の雰囲気も仕事内容もストレスを感じるほどの辛さはありませんでした。
それゆえ、リタイアしたからといって「ストレスから解放」という喜びはほぼ無いだろうと思っていました。
ところが実際にリタイアをしてみると「ストレスがあった」というのを実感します。
例えば、朝、目が覚めた時です。
リタイア後しばらくは「あ、仕事に行かないと!」と焦って目覚め「あ、リタイアしたのだった・・」とホッとするような繰り返しがありました。
それがすっかり「リタイアしている」という自覚が根付いた半年以降は、目覚めの状態ですら焦るようなことが皆無になります。
同様に、リタイア後10か月もすると仕事の夢も見なくなりました。
それだけ無意識レベルでストレスに蝕まれていたのだと痛感します。
②暇ではない(というか、忙しい)
完全リタイア生活を送ることは、それまで仕事に費やしていた時間がまるまる「自由時間」になることを意味します。
それゆえ「暇になるのでは」と思っていましたが、案外、時間が早く過ぎてしまいます。
やっていることは現役時代とさほど変わりません。
仕事関連での企画書を作ったり調べものをする代わりに、それが投資関連の作業や調べ物、あるいは興味関心のあるものごとの調べものとなります。
結局、やることはさほど変わらず、やる内容がリタイア仕様(仕事から個人的興味に移行)になっるだけだと思います。
③サラリーマン時代より健康になる
リタイア後も定期的に健康診断や人間ドックなどを受けました。
ストレスのない日々を送り、また、ジムにも通ったりなどで健康的な生活を心がけているせいか、リタイア前よりも血液成分であったり健康状態は良好になりました。
一度熱を出してしまったことがありましたが、現役時代よりも早いリカバリーができるなど、体力面も強くなった気がします。
また、なんだかんだトレーニングで筋肉なども増強しました。
健康は何よりも大事な財産だと思いますし、それがリタイアでプラスの効果があると実感しました。
ただ瞬発筋力や心肺能力など早く落ちているとは思います。
リタイアして改めてわかったこと-思考編トップ3
リタイアによって思考面でどう変わるかは想像できませんでした。
リタイア生活では「穏やかで楽しい日々を過ごす」ということを目指していて、多少、それに引きずられ「思考」が作られたとは思います。
トップ3がこうなりました。
①目標やゴールを設定しない(自然体)
サラリーマン生活で逃がれられなかったのが「目標」や「ゴール」というものです。
それゆえ、サラリーマン生活を離れて最も変化を感じたことが「目標に縛られず自然体でいる」ということの大切さです。
自然体とは、決して、目標感もなくダラダラ過ごすというものではありません。
今を大事に生きるよう、変に目標であったりゴールを定めず、囚われず、あるがままの自分の気持ちや感覚に従って可能性を引き出して、心豊かに過ごそうというものです。
②自由を追求する
また、目標やゴールをあえて持たないことと似ていますが「自由を追求する」という思考が強くなりました。
目標をもたないことを「自然体」と言いましたが、それに対して「自由を追求する」というのは「何かに拘われている状態を無くす」というニュアンスです。
例えば、資産を取り崩して生活するなかで、お金が減っては困る、減っては不安だという感覚をリタイア当初持っていました。
せっかくのリタイア生活でも、資産状況が気になったり、株価の動きがきが気になったり、お金を使うことに躊躇したりといったことが発生しました。
自由になったのに、経済的な自由を意識してしまうことで、かえって経済的に不自由になるといった矛盾です。
そうした経験から、考え方として経済的にも精神的にも「自由を疎外するものを一切、取り除く」といった自由の追求心が生まれました。
③今を大事にする
また、目標をもたずに自然体でいることや、自由を追求するのと合わせて、「いま、自分がやりたいことをやり尽くす」という時間の大切さを身に染みています。
その感覚はとても自然なものです。
会社員時代のような「将来の目標なりに向かって進む感覚」とは根本的に違うものです。
無理矢理、目標に向けて自分を駆り立てるような外圧ではなく、自然に心の内から在りたい状態を作り出す内圧(らしきモチベーション)から来るものです。
「いまを大切に生きよう」と言う言葉は、現役時代から何百回と聞いてきましたが、その聞こえて捉えていた頭の感覚と、実感は違い、「いまを大切に」というのが自然と湧き上がります。
こうした気持ちが、日々のちょっとしたことに感謝を感じたり人に優しくなれる原動力とも思えます。
綺麗な満月が夜の都会で見えるだけで「自然はいいなあ」という気持ちが湧き上がるようなものです。
終わりに
以上、リタイアから1年が経過し、リタイア生活の前後での軸の違いを強く認識するようになりました。
やはり想像するのと実感するのは違います。
こうした気持ちが、また次の1年、変わるのか、あるいはずっとこの感覚でリタイア生活が過ぎ行くのかはまだわかりません。
↓
0 件のコメント:
コメントを投稿