この数日は「FIREで得られる自由」をシリーズ記事にしてきました。
お金、時間、健康、住む場所の自由がもたらす価値は素晴らしい、とお伝えする記事です。
そのシリーズはまだ途中ですが、先に、大事な報告を挟みます。
先週、ブログを休止して集中対応していた「家族のハワイ旅行」です。
この旅行体験で、幾ら使い、何を得て、どうなったか、何を感じたかを書きます。
これはFIREの自由、お金、体験、生きることなど、大事なテーマが入っています。
ハワイ旅行の意味
僕にとって、年老いた母親への親孝行であり恩返しとなる、初の、親との海外旅行です。
旅行好きだった母親も、もう80歳を超え、体力的にもこれが人生で最後の海外旅行です。
しかも姪っ子も一緒に行くという、人生最初で最後の親子3代の旅行です。
ホストとして企画した僕にとっては、当然、これが「リタイア後の最重要プロジェクト」です。
ハワイ旅行の支出総額
カードの明細も揃い5泊7日のハワイ旅行の総額を計算したら200万円になっていました。
僕と母親はJALマイル(40万マイルほど)で移動したので費用には含まれていません。
それでこの金額となったのは、マウイ島への旅行を、急遽、ホノルルに変更したので、直前予約で高くついた点も少しあります。
何がなんでも実現するため、お金には糸目をつけず対応しました。
なお、単発の旅行でこれほどお金を使うことは、僕にとっては人生で初めてです。
普段、僕1人の旅行は超質素なものですから・・・。
お金の出費先
今回、お金をあえて惜しまなかったのはホテルの部屋とビジネスクラス移動です。
全て理由があります。
まず、年老いた母親が安全健康に移動できるのが最大の優先事項です。
それゆえハワイ行きの夜便フライトはビジネスクラスにして、フルフラットで寝れるようにしました。
結果、到着後もめまいやら体調不調を起こさずに正解でした。
また、80歳を超えての飛行機移動や時差は体に大きな負担です。
ホテルでゆっくりする時間も多くなると思い、あえて母親が好きな「眺めが良い部屋」を考えました。
マウイ旅行からの直前変更で、ホノルルのホテルは通しで確保できず、3つのホテルで4つのスイートルームを転々とすることにしました。
何を得たのか
結果的には、4つの異なるスイートルームで違った体験ができて正解でした。
バルコニーから見える「海の向こうに夕陽が沈む光景」、「目の前にバーンと広がる海に虹がかかる光景」、「バルコニーに鳥がやってきてさえずりをしている光景」、「花火が目の前に打ちあがる光景」といった、目に焼き付く光景を母親はずっと眺めていて、きっと心に残っていると思っています。
僕たちが買い出しや姪っ子とプールに出かけても、ずっとバルコニーで飽きずに風景を眺めている姿をみて、本当に良かったと思いました。
お金をセーブして小さな窓だけの窮屈な部屋では、そんな解放感も思い出も体験も得られなかったと思います。
お金を使う価値
倹約家の僕が、こうした思い切ったお金の使い方をした(できた)のも、このブログでずっと「お金の価値は何か」を考えてきたからです。
何度か記事に書きましたが、節約マインドという習慣はなかなか外れないものです。
そのなかで、ブログを通して自分と向き合いながら、
・「お金は貯蓄するもの」という自分の習慣を破って
・お金を価値あるものに使って感動や思い出を得ることこそ最も大事だと思い
・母親が最高に価値のある体験と思い出になるであろうものごとをイメージし
・体験と喜びを得ることができた(それによって僕は母親への恩返しをできた)、
ということです。
亡き人たちの想いを代表する
実は旅行には僕が少しばかり毛嫌いをしていた父親が残した遺産相続のお金も充てています。
僕は父から受けた遺産は自分で使いたくないので別管理にしています。相続を拒否をしたかったぐらいでした。
でも、きっと僕より母親のほうが、あの父親のために苦労した人生を送ってきたはずです。
それゆえ僕は母親に「この旅費は父親が残したお金で実現できた」と伝えました。
すると「あなたは無職でお金も入らなくて大変なのだから、それは良かった」と、まず僕に対して心配してくれました。
「こんな使って大丈夫なの!」と僕の旅行負担を気にかけていた母なので、母の心労にならずにすみました。
また「オヤジもお母さんに苦労かけたと思ってるから、こうしてオヤジが残したお金でお母さんをねぎらえて、きっと本人も天国で喜んでいるよ」と言ったら、母親は嬉しそうに頷いていました。
母親の父に対する長年のわだかまりも、これで解消されたかはわかりません。でもあんな父親でしたが実際にいま生きていればそう思うでしょう。
ただ、いまだに何度も母親に説明しても、僕が会社を辞めた=無職=大変、という認識でいっぱいで、FIREという世界を理解できない母親ではありますが・・・。
終わりに
主役である母親にとって、この最後の海外旅行は息子と孫も一緒の、きっと心に残る思い出になると思います。
「こんな旅行はしたことない」と嬉しそうな言葉。それを引き出した僕の今回の調整は、天国の父もきっと「でかした、ありがとう」と思っているでしょう。
なにしろ、父親本人の名誉挽回を僕がしたのですから・・。あっちの世界であったら一杯奢ってもらいたいぐらいです。
そして、姪っ子が1歳の時に亡くなった弟との約束も、姪っ子をこうして海外に連れてくることで果たしました。グローバルな仕事をしていた弟も、娘がこうして海外経験をでき、天国で喜んでいると思います。
そんな家族全員、天国にいるメンバーまで幸せになれるメデタイ旅行が200万円というのが高いかどうか?
なんて質問がばかばかしくなるぐらい「お金に換えられない価値」を体験し得ることができました。
もちろん、お金がなければできないことですが、お金があったからといって、こんな価値ある使い方ができるとも限りません。
それが実現できたのも、こうしてブログでいろいろと自分に向き合って考えたことも、1つの理由だと思っています。
何より、自分が母親の孝行をすること、弟との約束を果たすこと、そして父親とのわだかまりを帳消しにすること、といった、僕自身を縛っていた「ものごと」から、僕自身がようやく解放されて、自由になったという、そんなお金の使い方としても、その価値は大きいと思います。
そして今朝、母親から届いたメールです。
「おはようございます。帰ってからはどこもまともに外出しませんで
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