お金を動かせてもお金を使えない人が大半かも(自分含む)

2023-09-22

経済的自由・FIRE

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お金を貯めることは、誰にとっても心理的負担なくできます。

ですが、いったん資産がある程度でき「そのお金を使う」というタイミングが来ると戸惑うもので、お金を貯めるのとお金を使うのは、かなり違った才能が必要だと感じます。

恐らく一生のなかでお金をハンドリングする進化過程とは、

①お金を動かせない(=投資が怖い)

②お金を動かせる(=投資はできるがお金をどう使うかはまだ未熟)

②お金を使える(=お金を使って人生の後半期をより良く過ごす成熟期)

となるのだと思います。

投資でお金を動かす最初のステップも、そして多額の現預金まで投資に回してリスクを取っていけることも、心理的には楽ではありません。

が、本当に難しいのは資産形成期を終えて「お金を有効に消費する」という段階かなと最近感じます。

今日はこのお金をハンドリングしていくステージがどう成熟していくかや、どのような要件が各工程で必要かを綴りたいと思います。

お金を動かせない人

世の中にはそもそもお金を動かす(投資)ができない人がいます。

お金を動かすことに恐怖を感じているからです。

恐怖とは「動かしたお金を失うかもしれない」といった感覚のことです。

そんな投資での恐怖心を克服する方法は、人それぞれあるとは思います。

あまり考えずにとにかく積立投資をするというのも方法です。

僕の場合は、「投資したお金がどういった条件や諸事情で増えたり減ったりするのか」といった基本的な仕組みを知識として持つことと、お金がこう増えるだろうといったシナリオ(仮説や見通し)を持つことで怖い気持ちは減りました。

お金を動かせる人

そうした知識やお金が増える見通しを持って、お金を動かす投資に馴染みましたが、家庭があるサラリーマン生活をするなかで、所有する現預金の大半を投資するような勇気まではありませんでした。

もっと勇気を持つために、投資リスク(不確実性)を対処しようと知識面を増やしましたが、結局、知識頼りではその怖さを克服しきれませんでした。

そこで必要だと思ったのは「手持ち現金の大半を投資に回せるような心の強さでありキャパ」です。

それは、お金を大胆に動かすことに動じることなく、肝っ玉のすわった精神を持つ「胆力」とも言えます。

ただ、これは育てるものか備わるものかはわかりません。

僕は結果的に「サラリーマンは定期収入があって安定した投資収入を得てるのと同じ」といった自分の人的資本?を認識し「だったら金融投資はおもいっきりリスクを取ってもどうにかなるか」といった割り切り(というか人的資本と金融資本のリスク相殺)で胆力が生まれたのか、ようやくできるようにはなりましたが・・。

僕と違って悩まずに自然体で所有額の大半を投資にまわせる心の大物は凄いと思います。

お金を動かせてもお金を使えない人

そんな「投資知識と胆力」で多額の現預金を投資に向けて自在に動かしたり、不動産も買ったりなどでどうにか資産を作ってきました。

でもそこから先はまた違った世界が広がります。

ある程度の資産形成ができ、FIREによってリタイア生活をするなかで、まだ本気で「お金をド~ンと使う(消費)」して自由に生きる、なんてことはできず尻込みをしました。

給与収入がないなか、資産を取り崩して生活するなかでの資産が減っていく不安というかストレスです。リスク(不確実性)というストレスとは違ったものです。

つくづく、お金を動かすことと、お金を使うことで、立ち向かう課題は、まるで違うと感じました。

お金を使える人

FIREをしてリタイア生活に突入し、僕は「お金を貯められる人」から「お金を使える人」となっていく過程にいます。が、そこには何かこれまでと違った才能が必要だなと思います。

まだ上手に表現できませんが、なんとなく「必要な時に、必要な人のために、必要なだけ」お金を投じることを計画実行できる「自分の信念や価値軸」を持つことだと思っています。

逆にいえば、そもそも「生きていくうえで何が大切か」といった軸がなかったり、軸があっても確固たる信念(”そうやって生きてやるんだ!!”)がなければ、自分の作り出した資産を人生後半期に使い果たす器量が生まれません。

まとめ

FIREを目指してお金を増やしている人も、既にFIREした人も、いずれ「いかにお金を適切に使う」といった課題に直面するでしょう。

そこまでの成熟ステージは、

①お金を動かす力がない(投資は怖くて無理)から、

②お金を動かせる(投資は大丈夫だが消費は怖くて無理)となり、そして最終的に

③消費も投資も大丈夫、と進化していきます。

その過程で身に着ける才能であり最終的に持つべきものは、投資知識+胆力+価値軸+信念となるのだと感じています(が、まだ道半ばです)。

終わりに

もちろん、お金を使わずに増やし続ける人生もありだと思います。

息を引き取る前に自分の生き方を振り返って「それが本当に後悔のない人生だ」と言えるならばいいのだと思います。

でも本気でそう思えるとしたら「お金を上手に使えるスキルもあるけど、あえてお金を使わない人生を選択しENDINGしていった」という人だと思います。

実際、世の中の多くのFIREをした人(僕も含めて)は、「お金を動かせても、お金を使えない」という段階だと思います。

「お金を使うこと」をある程度見極めたりスキルを得るには、実際に、お金を使っていくことが必要です。

そのスキルはまるで別もので難易度ありますし、そこまでやったうえで「でも俺はやっぱり資産を増やすのが人生だ!」と言いきれる人なら、それはそれで、またすごいなと思います。

(*世の中には「仕事をしながらお金は増やしつづけるべきだ、節約人生を送ったりお金が減りゆく下りの人生なんて生きる価値がない」といった他者の人生観を否定する主張を書く某有名人がいたので、その人は本当にそこまで人生を見通したうえで批判してるのか疑問に思った次第です)


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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