FIREをきっかけにサラリーマン時代の常識や思い込みを断捨離する日々を送っています。
そのなかで「サラリーマン脳が生み出した最大の幻想」が何かを考えました。
その幻想は「永遠の成長が正しいと信じ切っていたこと」だと言えます。
つまり脳の機能が100%成長志向で、世の中、全て成長が正しいと思う価値観です。
リタイアした今、あえてその逆の100%解放志向にしています。
今回はそんな成長志向と解放志向の違いと、それによって得られる幸せの違いを綴ります。
成長志向とは
成長志向とは、成長することこそ大事だとする価値感で生きることです。
実際、サラリーマン時代の僕は100%、この成長志向でした。
それは会社そのものが、絶え間ない”成長”を続けないと生き残れないことに起因します。
会社が成長戦略や全社目標を定め、各組織が役割分担をして目標を持ち、各社員も相応の個人目標を持ちます。
個人目標は、自分の実力より少し高い位置にあり、その目標に届く能力を身に着け、ギャップを埋めて達成するからこそ自己成長する、という成長志向が前提です。
僕はこれを毎年毎年繰り返し、疑わずに30年を過ごしてきたわけです。
解放志向とは
リタイアした今は、あえてこれと正反対の「解放志向」を持つようにしました。
解放志向とは、サラリーマン時代のような「目標に向かいながら成長する」という生き方を否定するところから入りました。
つまり「あえて目標を持たないで生きていく」ことです。
するとリタイア当初、居心地の悪さを感じました。
「目標として描かないものは手に入れられない」とか「目標がないと怠惰になる」と、サラリーマン脳がリタイアした僕にささやきます。
でもあえて「目標を持たない生き方が大切だ」と信じきったのは、
①リタイア生活で自由と広がりを目いっぱい確保したい
→目標に縛られるのは変だ
②今を大切に生きたい
→目標達成という将来のために今の時間を耐えて生きるのは時間の無駄だ
③新しい夢や願望を育てたい
→目標というもので他の存在が見えなくなるのは望ましくない
ということです。
僕はサラリーマンとして生きていかない完全リタイアをしたゆえ、この道を選びました。
その点はこの記事に書いています。
成長志向と解放志向で得られる幸せの違い
なお、サラリーマン脳の成長志向で生きている時に得られる喜びであり幸せは「達成感」です。
その達成感は瞬間的に、そして強烈に感じます。
目標を達成するために耐え忍ぶほど、目標が高かった時ほど、その喜びは大きく、それが次なる努力へのエネルギー源になりました。
一方、リタイアした今の解放志向で生きているなかでは、そうした瞬間的で強烈な幸せや喜びはあまり感じる機会がありません。
そのかわりに「自分らしい」「自然体で過ごしている」といった状態でじわじわと、「居心地いいなあ」といったほんわかしたものを比較的長く感じ続けることができます。
サラリーマン時代の達成感の幸せ(Happiness)と、リタイア後の居心地よい幸せ(Well-Being)は、種類が違うということもおわかりだと思います。
なお、この点についても過去に記事を書いています。
終わりに
成長志向か解放志向か。
それは生き方や感じ方の違いであってどちらが正しいというものでもないと思います。
会社時代の成長志向で得られるものは、それはそれで多々ありましたし、僕はそんな時代を過ごすことも必要だと思っています。
そのメリット・デメリットを書いた記事はこちらです。
リタイアした今は「永遠の成長が正しいと」というサラリーマン脳の落し穴にはまっていた自分を客観視して気が付きました。
そしてサラリーマン脳が描いた生き方をいったん捨てて、解放志向で自分らしく生きてみようと思った次第です。
うまくいくかわかりませんし、先も見えませんが、人生はいろいろな選択肢があるということを実感したいと思っています。
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