「お金を稼いでやる!」といったモチベーションは個人差があります。
自分自身のなかでも、時代時代でそんなモチベーションが違ったりします。
僕の場合は、①お金はいらね~(20代)、②お金を稼ぐのは勲章だ(30~40代)、③お金の奴隷になるな(40代後半~)と3転しています。
そしてリタイアをした今は、④お金は使え(50代)です。
結局、自分自身のその時代時代の心の状態を反映し、お金の価値観が変化しました。
最近、「いかにお金を使うか」というテーマに取り掛かかっているので、お金の本質を考えるために過去を振り返ってみました。
なお、ここではお金=年収という意味です。
お金はいらね~(20代)の気持ち
20代はどこか「お金持ちになる」というよりも「お金よりもやりがいが大事だ」といった考え方が支配していました。
例えば大学4年生の時の就活で、究極の選択として「お金vsやりがい」というものを友人たちと話していた時、僕は「いくらお金(年収)が良くてもやりがいがない人生なんてつまらない」と言ったのを思い出します。
それまでの人生で、「お金がないことで夢を諦める」とか「日々の生活でお金のことを気にしなければならない」という体験も無く、そんな「綺麗ごと」が通じる、あるいは「お金は汚いもの」といった感性の20代前半と言えます。
お金を稼ぐのは勲章だ(30代~40代)の気持ち
そしてサラリーマンとして働き、結婚もし、20代後半には少しずつ変化がありました。
子供が生まれたこともきっかけにお金に対する考え方も変わってきました。
「お金を少しでも多く稼ごう」とか「無駄遣いを止めよう」と経済観念が強くなった時期です。
でもそれ以上に、高い年収=社会で能力が認められている=勲章、なんて図式が頭にできだした時期です。
30代になると、会社での成果や出世などで給与に個人差が出たり、会社や業界が違って給与差があることなど、広く社会のこともわかってくる時代です。
その頃は「会社員としての自分の価値は?」といった人材価値、能力価値について悶々とする時代で、それを感じる簡単なる指標が「年収」だと思うようになったからです。
つまりこれは、年収が高ければ自分は認められたと感じる「承認欲求」だったと思います。
お金の奴隷になるな=お金は感謝の賜物(40代後半~)
でもそんな承認欲求は次第に収まってきます。
40代も半ばとなっていろいろな人をみてきて、必ずしも出世や年収は個人の能力とは比例せず、年収が高いことがサラリーマンとして一人前であり勲章だなんていうのは幻想だと思うようになりました。
また、仕事での承認欲求は「お金」ではなく「人として信頼される」とか「仕事で信頼される」で感じるようになりました。
同時に、いつまでも「年収、年収」と考え、お金を基準に価値を測るのは「お金の奴隷だ」と思うようになりました。
もちろん、年収は1つの指標程度には感じますが、どちらかといったら年収=自分が発揮しないといけないパフォーマンスという感覚です。
経営的にも年収(人件費)の数倍は利益貢献しないと経済的に「会社のお荷物」といった指標です。
こうして、年収的にもきちんとパフォーマンスを出していることで、その年収は「与えた価値への対価」であり「感謝の象徴」として相応しいことをしてるという捉え方です。
リタイアした今の「お金を稼ぐこと」について
FIREによって時間、人間関係、地理的にどこに行くかの自由もきくようになって、いまはいかにお金を有効に使うかに関心が向かってます。
そもそもお金とは何か、その位置付けもはっきりさせました。
今の自分には「お金は自由のための根底にあるインフラ(=日頃意識はせずともなくてはならないもの)」です。インフラは「健康、お金、時間」で構成されています。
健康で時間があって、そこに必要なお金があれば(”必要なお金”であってお金持ちである必要はありませ、自分がやりたいと思ったことを実行しやすいと思っています。
お金は、自分のやりたいと感じるものごと(=価値あること)に使う1つであって、お金自体に価値はないと思うようになり、どこか達観というか自然体になったと感じます。
終わりに
こうして振り返ると、お金は自分自身の時代時代の問題意識を投影しているだけの存在だなとも思います。
サラリーマン時代はお金に囚われて「汚い」と遠ざけた20代、「勲章」と感じた30代~40代、そしてそんなお金の奴隷時代から「感謝の賜物」であり「仕事の成果基準」と捉えた40代半ば以降。
自分自身の変化に応じて、本当、大きく異なる様相を反映していると思います。
そしてアーリーリタイア生活は、変幻自在なるお金はインフラとしてツール(手段)に位置付けて、もはや完全に透き通った透明色でしかありません。
それを使って色彩豊かな人生にできるか、という使い方が大事なのだと思うこの頃です。
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