アーリーリタイアからの1年半、心境も習慣も大きな変化がありました。
リタイア生活の高揚感から幻滅といったアップダウンも、心理的平穏から不穏といった乱れもありました。
そんな心境変化の実態を報告します。
アーリーリタイア後の変化と道筋
FIRE直後からの心境変化は以下の曲線の通りです。
それぞれのキーポイントを補足します。
退職日
退職日は思ったほどリタイア気分は高揚しませんでした。
その理由は、
・30年以上の会社員生活を無事に終えたという安堵感の方がとにかく大きかった
・コロナ禍で最終出社日もオフィスは人がまばらで人知れず(寂しく)リタイアした
ということです。
お世話になった人は個別に会っていたので最終日は社員証を事務的に返すことが中心でした。
リタイア直後の高揚感
リタイア翌日からは「会社員時代を無事に終えた」という安堵感は収まり、徐々にリタイア気分が高揚してきました。
目覚まし時計のない目覚め、平日の昼飲み、平日旅行も好き勝手に予約できる、そんな制約のない気ままな時間があります。
会社員マインドが抜けなかったせいか、かえって背徳感の隙間に高揚感が絡んだような心境で、最初の1~2か月はその日常を噛みしめる日々でした。
高揚感から惰性・反省へ
ただ、経験をするごとにだんだんと惰性になってきました。
例えば、昼飲みをしたら夕方から寝てしまい夜中1時に起きだす、といった不規則な生活になったり、欲求のまま過ごすことに何ら建設的なことがなくて自堕落も感じました。
「どうにかしないとまずい」という反省から、時間の過ごし方を考え直すことをしました。
ようやくの回復期(リタイア2か月後~1年後)
そんな堕落時間を味わいつくしたせいか、妙に変身欲求が出てきました。
サラリーマン時代は本来の自分を抑え、役割や肩書を演じていた部分も多かったと思います。
それゆえリタイア生活は会社の自分とは真逆の生き方をあえて積極的にしました。
具体的には次の①~⑤で、うち②~⑤はリタイア前からある程度計画していたことです。
①サラリーマン時代に絶対に取らない資格を取る
→夜景観光士、天文検定等、船舶一級等
②サラリーマン時代は優先順位が低くてできなかったことをあえてやる
→魚を捌く料理教室、カメラ教室、語学学校等
③リタイアしたらやろうと思っていた大事なことを始める
→親孝行、お世話になった人への恩返し、旧友との再会等
→移住&投資目的でリゾート地や興味ある地域の不動産物件の調査や内覧
④現役時代に手抜きをしていたことをきちんとやる
→銀行・証券口座の整理、より緻密な資産管理やポートフォリオ見直し等々
→家の中の書類当のデジタル化
⑤しばらく遠ざかっていた趣味のスポーツ等をやる
→サーフィン再開のほか、新しい海スポーツ、スカッシュなど
上記の①~⑤をやることで、徐々にリタイアライフを創りだす回復期となりました。
回復期の真っ只中で始めたブログ
そんな回復期の真っ只中、少し余裕も出てきて「人生の節目の心境変化や習慣の転換を記録し、頭の整理に役立てたい」とブログを始めました。
それが2022年11月です。
「心穏やかに楽しく過ごす」というブログのテーマの通り、当時、お金や健康の不安はミニマムに、近未来のやることもゆるい目標感で、心穏やかに過ごす方法を求めていました。
安定・統制期(~いま)
上記の①~⑤をやりながら、じわじわと進めているのが
・人間関係の再整備(断捨離も新たな交友も、自分の大切さによって軸を作り直し)
・中期的に大事な物事(=「プロジェクト」と呼んで2023年内の完了目指すもの)
→母親の海外旅行(親孝行)の企画実行
→家系図作り
→四国88か所巡り
*全て自分の趣味というより、親孝行の関連です。
・資産配分の最適化(資産種別、国際分散、リスク分散の最適化)
・お金との向き合い転換(投資でお金を増やす→投資をミニマムにしてお金の使い方の極めを考え実行する)
・健康ともしっかり向き合う(ストレスは自然減で、運動や食生活などは配慮する)
最近気が付いたこと
今は、会社の制約や呪縛からすっかり解放され、仕事の夢をみることもありません。
そんな「会社からの解放」は終わり、いまは「自分自身の勝手な縛り(常識や習慣、固定観念等)から解放」ってことで自分に目を向けています。
それゆえ意味不明な「経済的自由」など「自由」に真面目に向き合い、納得感のいく解釈をするべく、連続して記事も書きました。
「だからなんだ」といったテーマです。
それを突き詰め、考え、極めようとすることそのものに「自由」を実感できたり、人が掘らない世界を掘って、何がみつかるかも、という楽しみもあります。益は無くてもそれでいいのです。
そんな試行錯誤で、会社の頃の自分のアイデンティティ(元〇〇〇勤務とか)も完全に捨てさり、新しい自分のアイデンティティになったと思う、今日この頃です。
終わりに
さて、リタイアからの1年半。
大学生活でいけば大学2年生の夏休みが終わった段階と一緒です。
「歳を取ると時間が早く過ぎる」と言いますが「え、まだ2年生」って感じです。
理由は、サラリーマン人生にかなりの舵を切ってしまったら、リタイアでその反動も大きく、日々が濃厚に感じるのかもしれません。
逆にいうと、長ーいサラリーマン時代はあっという間に時間が過ぎてしまったので、こうしていま、人生の体感時間の帳尻があってきているのかもしれません。
今はワークライフバランスで、バランスある働き方を楽しめる時代です。
働こうがリタイアしようが、日々、今の時間を大切に、豊かに感じる、それが何より大事だと思いますっていうのが、この振り返り記事の結論です。
Well-beingというやつですね。
今回、リタイア後の変化や変遷、感じたことをまとめましたが、皆さんの気づきや参考になれば幸いです。
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