FIREをしてからは現役時代の資産形成期とは違った方向へ大きく転換しました。
資産取り崩しのリタイア生活段階なので「資産運用は増やすより防衛強化」という方向です。
でもそんな世間的な基本ルールに従ったというよりは、僕の目的は「お金を気にする生活をなるべく減らして、心穏やかに暮らしたい」というためです。
その境地にどう到達するか試行錯誤していくなかで、2023年8月末時点(16か月目)の資産内訳と推移がこちらです。
少しばかり目的達成に近いところまできたかなと思ってます。
金融資産の内訳
上記の通り「ほったらかし資産運用」を実現したアセットアロケーションです。
その結果、この1か月間で株価を気にしてアプリで資産額を表示させた回数は10回以下ですし、投資でお金を動かすこともありません。
*ハワイ旅行(親孝行行事)のためドル口座に外貨を買い付けて移す移動はあり。投資目的ではなく節約方法。為替差損を実質2%程度は減らしました。
いまのアセットアロケーションがこちらです。
投資・資産運用なんて、自分が思う「最善」という形にしてしまったら、あとは市場任せでやるしかありません。
結局、自分が思う最善(世の中がきっとこうなる・・)というシナリオを信じて、それに向けて、最も資産が減らない投資運用、という自己満足な方法でしか、心が穏やかになることは無理だと思います。
それを反映したのがこのグラフです。
特徴としては、
①資産種別(中央のグラフ)
保有資産の種別は現預金(外貨含む)や社債の比率がとても高い
→全額を普通や定期預金で寝かすよりは多少なりとも安全な運用(元本保証)で利回りに貢献し、経済不況が起きても影響が少なく、結果、放置していても安心という構成です。
②リスク別(右のグラフ)
その種別ごと、自分なりの「リスク」で分類したものです。
記載の通り70%以上が元本保証(社債含む)となっています。
ただ、全てが安全資産では面白みがないので、リスク資産も適度に混ぜ「先行き、市場成長で当たるかも」という遊び心を込めています。
③通貨別(左のグラフ)
日本の局地的な問題(例えば災害とか・・)によるリスクを分散させるために、半分は円以外の通貨で保有しています。
それも世界分散として、米ドル、欧州ポンド、アジアはバーツという形です。
この比率も悩みましたが、きれよく5:3:2になりました。
資産額の推移
金融資産額の状況はリタイア時と比べて以下の通りです。
①金融資産総額(評価額ベース):102.6%(前月より0.5ポイント上昇)
②金融資産総額(評価益を除外):97.83%(前月より1.62ポイント下落)
つまり、実資産の下落(評価額の上昇分を除いた実質的な資産の下落)は1.62%も落ちましたが(=それだけ資産を取り崩している)、それを含めて資産額(評価額ベース)が0.5%ポイントあがったことになります。
為替評価額(ドルとポンド)の上昇が大きかったからです。
今は資産取り崩しのフェーズなので、評価上で資産額が減らないというのは少し複雑です。
というのは、その評価額に合わせてもっと支出を増やしてしまうと、不況時に資産を減らすことになるかもしれません。
かといって、お金を減らさないことを目的として、やりたいことにブレーキをかけることはしたくありません。
健康寿命があと20年と考えると、その間でお金を上手に使い、結果として資産が一定額まで減っているというのが理想ですが、その制御は本当、難しいと思っています。
経済的自由の軸による資産運用の進捗
また、先般から続けている「お金に囚われないための改善アクション」として進めている3つの指標が、先月からの進捗を記録します。
指標1:資産運用の放置度
考え方:資産運用や資産管理に手間暇かけず、きちんと放置しているか?
理由:経済的自由のためにリタイアしながらお金ばかりに向き合ってもしょうがない
結論:40点(先月)→40点(今月)
反省点:先月はほぼ何も改善活動を手掛けていませんでした。
指標2:資産運用の利益率
考え方:資産運用部分が効率的に利益を生んでいるか
理由:資産運用の「想定利益」に対する「実績」が順当かを把握する
結論:20点(前月)→ 30点(今月)
改善進捗点:国際分散している外貨建ての資産について、外貨ベースでも集計するようしました。これによってより正確に為替の変動を考慮しない場合に(つまり、リタイア時と同じ為替レートを適用して計算して)、日本円ベースで、どの程度、資産が増加しているかといった「実質的な増加分」をトラックできるようになっています。
指標3:資産の減少率
考え方:現預金が想定通りに支出でき、価値あるものに使っているか
理由:リタイア以降、大きなテーマは「いかにお金を上手に使うか」であるため
結論:20点(今月)→ 30点(今月)
この点は、先日、貯蓄ゼロの取崩し分析(→ある年齢である資産額まで使うように検討したもの)と、それに応じたFIREの再シュミレーションをしましたが、まだしっくりきません。
8月は何かと忙しくてあまり進んでいませんでしたが、唯一、お金を使うことの意味や価値について、人生で最も得るものがあった経験がこの記事です。
結局、リタイア生活の経済的なやりくりの正解は、心の問題と向き合う部分も多いので、個人の求めるものに合った資産運用や管理方法を自力で探して到達するしかないと思います。
そうした思考錯誤で、僕自身がどう考え、どう対処し、どう感じたかが、リアルな情報として他の皆さんに役立つのかと思いました。
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