アーリーリタイアは「会社員時代とは違ったメンタリティーで生活する」という心得で臨みました。
というのは、サラリーマンなる発想や習慣を取り除く「転換」こそ、リタイア生活を広げるエンジンになると思うからです。
実際、これまでの自分の人生も「失敗がきっかけで考え方や生き方が変わった」という「転換」で成長したり大きく展開しました。
過去記事の通り、10代の失敗は「治安の悪い国で夜道を歩き泥棒にあう」というもので「自己責任」という考え方がみにつきました。
30代は、会社での出世競争に差がでて「人生詰んだ」と悲観し、「会社にすがるのはやめよう」と思った(転換した)ので、結果的に、今の人生の財産になっています。
今回の最終記事(③)は、40代に経験した「人生は儚い(はかない)」という同時多発的な出来事から「今を大事に生きよう」との考えに至った転換です。
人生儚いと思った40代の経験
40代半ば過ぎ、重い出来事が連続して起きました。
それは、僕自身の離婚、家族(弟)の死、父親の破産(自己破産と倒産)です。
どれも僕が関わり調整や采配もしていたので当事者という立場です。
今から思うと、離婚や破産はある意味において人生をやり直す再出発です。
心が痛んだり辛い思いもありますが、理由あっての結末ですし、出口が良い方向に開けていく期待があるだけ「まし」でした。
でも弟の死は「なぜその若さで?」「どうして選ばれた?」と出口もなく、理由も理解できず、ただただ自分(人間)の無力さを感じただけです。
家族の死というのは、いつか誰にも起きることで、経験ある方もいらっしゃると思います。
弟とは親友以上の仲良さゆえ、なかなか受け入れられない僕は、そんな死から「人生は儚い」と思いました。
こうした出来事で、目先のどうこうではなく「人生レベル」で何が大事かを考えるきっかけになり、自分にとって「生きる意味とは」を深く掘り下げました。
儚い人生からの教訓
考えた結果、人生レベルで大事なことは、儚い人生はゆえ「今を大切に生きることだ」というシンプルな結論になりました。
今を大切に生きるというのは、自分勝手に好きに生きるっていうことではありません。
自分を大切に、自分らしく生きることです。
僕は特定の宗教を信仰していませんが、どこか故人や祖先に見守られてる気もし、たとえ誰も見てなくてもきちんとしないとダメだということも意識しています。
なので、自分らしく生きるというのは、自分の気持ちに嘘をついたり、誰かと比較して優劣を決めたり、世間に認められることを目的とせず、自分らしい在り方をし、胸を張れる自分でいる、っていうだけの単純なことです。
ちょうどその頃に離婚での財産分与で、経済的自由という状態だともわかったことから、お金に左右せれず、自分が本当にやりたいことをやろうと決めました。
それが「悔いなく仕事をする」ことで、やるだけやったらアーリーリタイアをして親孝行なり、自分の好きなことを手掛けようと人生設計しました。
それが「今を大切に生きる」という判断でしたし、自分を見守ってくれている故人もそんな判断を喜ぶとも思いました。
教訓からリタイア生活に活かしていること
ということで、今のリタイア生活は「今を大切に生きる」を全うするよう気を付けているわけです。
でもきっと世間からみると「自由を満喫して羨ましい」と思われるかもしれません。
僕自身は少し違い、今の自由は母親への親孝行や、弟が望むことや、お世話になった人に恩返しするなど、まだまだ「やるべきこと」も多々あります。
なので「自由」に見えたとしても、僕はまだ(喜ばしい)義務感を背負いながらやってることが多々あります。
そんな義務も果たし終えれば、義務感から解放され、きっと「本当の自由」を得られる気もします。
終わりに
今のFIRE生活心得である「会社員時代とは違ったメンタリティーで生活する」というのは、こうした過去の経験や教訓から設定したもので、思いつきではなく必然的なものです。
自己責任でFIREし、自分らしくをモットーに生きる。サラリーマン時代からのマイナス習慣は捨て去り、人生の儚さゆえ「今を大事に」しながらの生活です。
親孝行や恩返しなども終えれば、心も完全に解放されて経済的自由だけじゃなく「精神的自由」も揃うのかもしれません。
ただ、そんな「解放された先の自由」がどういったものかはまだピンときていません。
それと「いまを大事に生きる」にも、わずかながら指針は「それって故人も喜ぶ?」とかも考えます。
魂しかいない故人がどう思うか考えるってことは、逆にいえば、今度は自分が死んだあと、誰かの記憶に残り、影響力を持てるのか?なんて考えたりもします。
そう考えると、まだまだ子供や姪っ子に僕は十分なことをできているかも疑問です。
最終的な人間の不安って「自分が忘れ去られることなのかも?」と思い始めたこの2日間でした。
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