「会社で求められるスキル」と「リタイア後に役立つスキル」は相違点もあれば共通するものもあります。
その共通点であり大事なものとして4つ目にあげるのが「考える習慣」です。
かなり極端な言い方ですが、僕のリタイア後の1年半は「サラリーマン脳を取り除きながら自由って何かを考えて、自分らしくラクに過ごせすリタイア生活に辿り着く」という時間でした。
そんなサラリーマン脳を取り除くために、「①これまでの常識や既成概念を疑ってかかる(新たに作り直す)ことや、②主体的に考えて自分らしく過ごす」が大事でした。
この2つのために、サラリーマン時代から習慣になっていた「考える事(思考法)」を役だったと思います。
サラリーマン時代の”考えること”とは
会社では「考えること」というのは当たり前に求められます。
実際、思考が足りなくて失敗した体験は入社数年たってもありました。
あるとき「予算が残ってるから〇〇の販促に使います」と決裁をあげると「余ってるからじゃないでしょう。なぜ、それが必要で、どう効果あるか?」と突っ込みを受け、ハッとしたことありました。
慣れてくると、サラリーマンの思考テンプレートというのを使うようになります。
「〇〇が良いと思います」とストレートな解答ではなく「今の状況は〇〇ゆえ、有効な解決案はA、B、Cの3つあるが、僕は〇〇の理由でAが良いと思うがいかがでしょう?」といったテンプレートです。
こうしたテンプレートは毎回同じなので、本当に考えているのか?とは思うこともありますが、ただ、そんなテンプレートも問題解決用だったりクリエーティブ用だったり、使い分けをして、自分の型にしていました。
サラリーマン時代の6つの思考法テンプレート
そのサラリーマン時代の「考え方」のテンプレートは、6つの種類がありました。
それが以下です。
①問題解決思考力:問題発見と解決の思考法で、例えば「理想と現状」を認識し、そギャップを「問題」と定義し、この差を埋める方法を「解決策」として進める思考方法。
②論理的思考(ロジカルシンキング):矛盾や論理破綻の無い筋道によって主張の正しさを説明する思考方法。
③水平思考(ラテラルシンキング):物事に対して常識・固定概念などに囚われず多角的・自由に発想し解決を図る思考方法。
④批判的思考(クリティカルシンキング):物事の前提条件や認識の本質を「本当にそうか?」と批判的に突っ込む思考方法。
⑤アナロジー思考:異なる別々の物事についての共通点や相違点を洗い出し、新しい発想や課題を生み出す思考方法。
⑥仮説思考:選択肢のうち最も可能性の高い結論を「仮説」として設定し、その仮説に基づいて検証、修正する思考方法。
上記を必要に応じて使い分けていました。
リタイア後の大事なテーマと使った思考法
リタイアをしてから、サラリーマン脳を取り除くために、具体的には、前述の①常識や既成概念を乗り越える、②主体的な思考を高める、に取り組みました。
その際に使った思考法がこちらです。
①常識や既成概念から脱するための思考法
この目的は、長年のサラリーマン生活を送ったことで「サラリーマン脳に考えが偏っている」というのを理解し補正したり、リタイア生活を奇想天外な発展で楽しもうと思うなかで従来の殻を破るためです。
そこで使ったのが、「④批判的思考」によってそもそもの常識や既成概念を疑い、そして「③水平思考」で手段を幅広く考えるやり方でした。
これまでの記事にも多々記していますが「目標を持つのが当たり前」といったサラリーマン脳では常識のこともあえてやらないとか、新たな日々になっています。
②主体的に考えるための思考法
主体的に考えるというのは、実は難しいと思っています。
ネットでいろいろなセミリタイア情報もあったり、あるいは書籍としてもさまざまな知恵や実践方法が溢れています。
1つは「真っ白な考え方のなかでそういった知見に触れたら良い」という方法もありますが、僕はあえて「自分で最初に考えてから書籍やコンテンツを見よう」としています。
その目的は、自分で考えるという主体性を大事にすることと、自分で考えてから他の知見やノウハウに触れるほうが、問題意識を持って理解できるので、自分の考えに落としやすいというためです。
ここで使ったのは、サラリーマンと今の生活を比較観察するような「⑤アナロジー思考」や「⑥仮説思考」です。
終わりに
僕にとってアーリーリタイア生活は未知なるものでした。
なのでずっと「考えて行動する」というのを批判的思考や水平思考も取り入れて進めてきました。
そうした「思考や行動」をしながら未知なる生活を創りだす」っていうのがリタイア生活の楽しさの根源だと思っています。
一方でサラリーマン時代は、問題解決という連続のなかで目標に向かって進むのが楽しかったと思います。
使う思考法も、向かう方向も違いましたが、サラリーマン時代も思考や行動によって前進するという習慣は、リタイア後も使えるものなので、そんなサラリーマンの日々の時間は無駄にはならないと思います。
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