金銭感覚がかなり緩めだった僕は、人生での3つの出来事(①子供ができた、②投資、③離婚)で30代~40代は「倹約家」と自認するほど金銭感覚が引き締まりました。
それがリタイア後に再び「財布の紐がかなり緩んだ」と思います。
その緩み具合は「浪費」というより「今の時間を大事にするための出費(=投資、空費)」です。
今日は、金銭感覚が生涯どう変化したかを辿り、お金との向き合い方を考えました。
生涯の金銭感覚の変化(入社後~現在)
金銭感覚の変化を時系列に描いてみました。
するとこれまでの人生では「波」の形状になっています。
20代が波の頂点(=浪費時代)で、30~40代は波の底辺(=倹約時代)、そしてリタイアをして再び波の頂点に来ています。
ただ、同じ波の頂点でも、20代のそれは「浪費」でしたが、いまは「今を大事にするための出費(=投資、空費)」という違いはあります。
入社後の浪費とその原因
社会人となりお金を稼ぎ始めると、稼いだ大半を趣味や遊びに浪費する生活となりました。
バブルの勢いが残っていて、金曜夜の六本木は、終電すぎると、外苑東通りの交差点近くにあったタクシー乗り場はサラリーマンやOLで長蛇の列でした。
なので近くのホテルを予め1泊3万円で確保し、仲間とプールでひと泳ぎし、そこから真夜中過ぎまで飲んで踊って遊ぶ。そして最後は非日本人系パブ?で1人4万円で飲みおさめをし酔い覚ましで徒歩で戻るという馬鹿げた過ごし方でした。
きっと脳にあった全ての「金銭感覚ネジ」が外れていたと思います。
周囲もその感覚が当たり前で、僕も流されるままでした。
なんとも無駄金だったと思います。
*ただ、自宅からの通勤だったので多少は貯まりましたが・・。。
浪費習慣を断つ3つの出来事
そんなユルユルの金銭感覚が引き締まるには「外的要因」が必要でした。
異動と同時に結婚もして夜遊び習慣から抜けたことも理由ですが、それ以上に大きかったのが「①子供ができたこと」です。
その後も、②投資を始めてお金を将来の資産作りにまわしたり、③離婚をきっかけに資産管理や家計管理を本気で始めたことも要因です。
そんな3つの転機は★で記しています。
また、これについて過去に記事を書いています。
リタイア後の金銭感覚
こんな30代~40代の倹約家たる生活から一転し、リタイアでは「お金を使う」に、あえて意識して振っています。
ただ20代の頃の浪費感覚とは違う「正しい財布の緩み方」だと思っています。
30代~40代に培った倹約習慣をそのままに「お金を意味あることに使う」という判断が入った感じです。
値段を気にせず高額なものを買うこともなく、ましては六本木の夜の「空虚な欲求」に浪費することもなく、ひたすら、値段に見合った価値が本当にあるかを軸に判断しています。
その価値とは「リタイア生活を心穏やかに楽しくする」という価値軸で、それは将来において貢献する(=投資)や、いま貢献する(=空費)です。
空費とは、リタイア生活を自分らしくいるために必要な現在支出です。
これに関する記事は過去に書いた通りです。
リタイア後に金銭感覚が変化した理由
サラリーマン時代はそのほとんどが「将来のため」の投資だったり時間の過ごし方でした。
なのでリタイア生活は意識的に反転させ「今を大事にする」というスタンスで臨んでいます。
リタイア生活を心穏やかに楽しく過ごすに基準として、例えばリタイア生活を豊かにするスキル(料理教室やほか、カメラ、語学などの学習もここに含まれる)や、感動や学びを伴う体験(旅行もこの方針で実施しています)などです。
財布の紐は緩めるときは思いっきり緩め、サラリーマン時代のようなレジャー風な温泉旅行は減りましたが、代わりに冒険旅行や親孝行旅行が増えました。
そんなリタイア生活の日頃、外出せずに食費だけなら20代の金曜日の夜に使うお金の100分の1程度ですし、一方で、先般の親孝行のハワイ旅行では1泊で六本木5回分ぐらいの使い方という触れ幅です。
倹約マインドの習慣があるなかで急に支出を増やすと「欲に負けて際限なくなるのでは?」といった不安がありました。
でも実際は、「倹約しながらも大きな支出(投資や空費)にお金を使う」というメリハリ習慣でしっかり抑制できています。
こうした「お金の向き合い方」がずっとできる確信もあり、それが安定剤で、財布の紐を緩め続けるのに役立っています。
終わりに
金銭感覚やお金の向き合い方は人によって違いますが、本人の価値観に合致し、本人が納得しているのならそれがベストだと思います。
他人がどうこう言うべき範疇でもありません。
なお、僕は独身であり、また過去の3つの出来事も片付いている(以下)というのが、金銭感覚を緩める理由として大きと思います。
①子供が出来た→子供は社会人になった(教育養育費は終了)
②投資を始めた→投資は止めた(資産運用のみで新たな資金はもう不要)
③離婚した(資産管理や家計管理を強化)→資産シュミレーション(将来にわたり資産展望の透明化)
資産とにらめっこして貯めている時は、それはそれで面白かったのですが、いまは時間もあるので、自分に使うだけじゃなく、人に使って喜んでもらう支出割合も増えています。
お金の使い方が広がり、新しい価値があるという感覚を得ているのがプラスになっています。
若い頃に無駄金を使ったことも、こうした「良いお金の使い方」を実感できる要因だとすれば、人生というロングランでは無駄は無しとも思えます。
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