先日タイトルのメッセージを読者の方から頂きました。
これについて僕の本音を回答したいと思います。
FIREをして後悔してしまう構造
いただいたメッセージはこちらです。
(前略)・・会社生活が嫌でFIREする人も多くいます。私の場合、社畜の頃は「-80」の満足度だったのがFIREによって嫌なことがなくなり「0」になったので、今の生活は後悔ありません。WATARUさんは会社生活に満足されていたのでFIRE後は後悔しやすいのではないでしょうか?本音で回答をお願いします。・・(略)by 元社畜マン
というものです。
これについて僕の考えを書きたいと思います。
FIRE前後の満足度を数値化したら
元社畜マンさんのケースで取り上げていたものは、
会社員時代:-80
FIRE生活:0
→FIRE前後の増減=+80
元社畜マンさんに沿って僕の満足度を記します。
会社員時代:80点
完全リタイア生活:80点
→FIRE前後の増減=0
つまり僕の満足度は増えておらず「0」なので元社畜マンさんの「80」よりも全然低い数値です。
ご指摘でいくと「生活変化で満足度がプラスに転じれば後悔の可能性はない」とのことですから、僕の場合、FIRE後の満足度も一定なので「きっと後悔があるはずだ」と思われかもしれません。
これについて本音で感覚を語ります。
FIRE後に後悔はないか?
本音でも「サラリーマンに戻りたい」という後悔もなければ、「リタイア生活は不満だ(サラリーマン時代のが良かった)」といった形の後悔もありません。
ただ「サラリーマン時代も楽しかったな」といった感じで「懐かしむこと」は時々あります。
例えば先日もある都心の一角でフェスがあり、夕方、サラリーマンが同僚と楽しそうに飲んでいました。その場を通った時は「おお、楽しそうで羨ましいな~」と思いました。
僕は「会社の飲み会は絶対イヤ」ということはなく、気の合う仲間であれば会社内や会社外、立場や肩書に関係なく交流したいと思っています。
仕事の頃のような「この後、少し飲もうか!」という即席飲みが、リタイア生活ではないので、そんなワイワイガヤガヤなる様子を見ると「いいなあ」とは思います。
だからといって「サラリーマンに戻りたい」という後悔は感じません。
なぜリタイア後に満足度が上がっていないか?
恐らくリタイア後の僕の満足度は“増加分はゼロ”なので「ならばリタイアによって生活の充実向上を実感されていないのでは?」と思っていらっしゃるのかもしれません。
でも点数こそリタイア前後で変化はありませんが「満足の種類が違う」というか「違う満足度を快く感じている」と、回答させていただきます。
つまり、僕の会社員生活とリタイア生活は「まるで異なる生き方」で、そこで価値観や習慣、マインドそのものも方向転換しています。
例えるなら、リタイア前後で同じ道を歩む人にとっては、その前後で「凸凹がひどい砂利道(=社畜時代)」から「走りやすい舗装道(FIRE生活)」に来て「乗り心地が良い」と感じると思います。
でも僕は、リタイア前は都心の街を散歩し「おお~綺麗なデザインのビルだ」なんて満足がリタイア後は山道を歩きながら「なんて空気が心地良いんだ」と感じるようなものです。
期待値の種類がまるで違うけど、それぞれで「80点の良さ」と感じているからです。
こうした、サラリーマン人生と完全リタイア人生を完全に切り離した「二毛作」にしているからです。
人生を切り離すことに必要なもの
こうした「人生を切り離す」というのはどこか「割り切る」ことです。
そんなドライな割り切りをできるようになったのは、きっとサラリーマンを30年もやってしまったからだと思います。
元社畜マンさんのご年齢は存じ上げませんが、人生のどのステージにいるかでこうした感覚は違うかと思います。
僕のように良くも悪くも「長いサラリーマン生活」をしてしまえば、いまは「それぞれの苗を植えて収穫を楽しもう」と二毛作感覚にはなります。
都会は都会の良さが、田舎は田舎の良さがあるのと人生は同じようなものです。
終わりに
ちなみに今後のリタイア生活で後悔しないとも限りません。
それがあるとしたらきっと「不完全燃焼」で終わってしまう時だと思います。
リタイア生活が、経済的理由で完全燃焼できないということになると、サラリーマンに戻って稼がなければならないはずで、これは絶対に起こらないように綿密な計画と準備をしてきました。
また精神的な満足度を欲して「もっと何かをやりきってみたい」と完全燃焼したい心境になったとしても、きっとサラリーマンに戻らず、いまの環境でいかに完全燃焼するかを考えると思います。
完全燃焼の方法として、もしかしたら会社員に戻らずとも起業したいと思うかもしれません。
まだまだリタイア生活は2年生なのでどうなるかはわかりませんが・・。
元社畜マンさんのご指摘に上記の通り回答申し上げると同時に、こうした考える機会をいただきまことに御礼申し上げます。
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