FIRE後に「こんなFIREじゃ本末転倒だ」と感じた出来事が3つあります。
その1つ目が精神的不自由です。
それはリタイアしたある日、「相場の動きや資産額を、日々気にするFIREは本末転倒だ」と思ったことです。
つまり「FIREで自由を得ながら、お金に囚われて精神的に不自由になっていた」というものです。
それゆえ投資を止め安全性の高い資産運用に軌道修正したという「自由のための金銭欲からの解放」についての経緯などを今日は綴ります。
FIRE生活と投資
長年のサラリーマン生活をリタイアしてFIRE生活に入ったときある決意をしました。
それは「これからの人生は、自分の思うまま、心穏やかに楽しく過ごそう」というものです。
ところがそんな決意とは裏腹なことが起こります。
FIRE後は自由時間が増えたので、現役時代以上に、株式投資や不動産投資等に時間とお金を費やしました。
そんな日々で、頻繁に株式相場や為替相場の状況をスマホでみて一喜一憂したり、自分の総資産をチェックするなどしていると、ふと「経済的自由を得てリタイアしたのに、お金に囚われる日々とは、まるでFIREの意味がない」と疑問に思いました。
FIREはどうあるべきか?
そこで考えたのは、そもそもFIREとは何か、ということです。
世間でFIREといえば4%ルールなど、資産所得で生活費を捻出することで「労働から解放される」を目指す人も多いと思います。
確かにそのような人にとって、労働という苦痛から解放されるならば、投資による心の乱れなんて取るに足らないことだと思います。
でも僕は、なるべく平穏なる日々を送りたく「お金のことを気にする」という状態は決して居心地が良いものではありませんでした。
そのため、自分にあったFIREというのは、投資を断捨離し、資産運用(中長期の安定的に元本保証で稼げる資産構成)だと、軸を変えることにしました。
もちろん、FIREの目的は人によって違いますし、共通なる正解はない(本人の納得する形が正解)ということでもあります。
お金の囚われないFIREの実現3ステップ
精神的にお金の囚われないFIREを目指し、具体的には次の3ステップを取りました。
①資産の安全性:防衛的な資産運用にして経済不況でもリスクを被らない状態にすること、
②計画の妥当性:その資産運用(低利回り)でも生涯の資金計画として妥当性があること
③緩い実行管理:「ほったらかしの資産運用」で「お金に囚われない=精神的自由」を得ること
この3ステップを経て、僕はようやく心の平穏を手に入れるようになった経緯があります。
これは2023年6月に記事にしています。
その後の心境変化
そんな本末転倒と感じる経験から約4か月が過ぎます。
いまも継続し、投資はせずに資産運用は理想的な資産構成にアロケーション変更も終えています。
ふと思うのは、「やはり投資のための情報収集や社会的な動きへの関心は脳がボケるのを防ぐには良いのでは?」といったことです。
ただ、そうしたボケ防止的なことは、投資でなくても方法はいろいろあります。
それに「自由のために金銭欲からの解放」というのは譲れないもので、お金に囚われていても新しいことを始められません。
FIRE生活は「これまでやったことのない自分の好きなこと」を始めることで、脳だけでなく魂の刺激になるようなことをしようとは心を切り替えています。
終わりに
FIREの型(カタ)は人によっていろいろとあると思います。
このように投資に積極的に向き合わないFIREは少しイレギュラーかもしれませんが、まあでもFIREを画一的に〇〇〇〇だと決めつけるものでもないと思います。
そもそもFIREは人生観でできていますからね。
ちなみに今回の「日々、相場の動きや資産額を気にするFIREでは本末転倒」ということも、その「FIRE」を「人生」として文章を変えて読めば「日々、相場の動きや資産額を気にする人生では本末転倒」と意味が通ります。
どう生きるかという人生観、それがFIREを下支えしているものですね。
そんなFIREの形はいろいろあるので、自分らしいFIREを目指そうとする人の1つの参考になれば幸いです。
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