詐欺まがいの訪問買取業者には要注意です。
昨今「不用品なんでも買います、見積無料」というの訪問買取業者の宣伝チラシが増えていました。
「なんでも買います」というなかに「着物」と記載があったため、高齢の母親はその買取業者にアポを取ってしまいました。
結果的には「着物」ほとんど査定すらされず「貴金属は無いか?」と、担当者は勝手にタンスの引き出しを開けたりなどの行為があったそうです。
そんな顛末になった経緯と状況について綴ります。
業者のアプローチ手口
1人住まいの高齢の母親は断捨離のため、古いながら高額な「和服」を処分したいと考えていました。
ポストにあった「何でも買います、見積無料」というチラシには、参考例として、コイン、切手、ブランド品・・・のほか「着物」と書かれてたそうです。
年末大掃除の一環でさっさと処分したく、すぐに電話で相談したそうです。
すると感じの良い女性が応答し「大切な和服はしっかり査定し他社に負けない値付けをします」と話をしてくれたそうです。
それゆえ快く訪問買取のアポイントを許諾し、結果、その訪問が今日だったという経緯です。
訪問買取業者の詐欺的な現地対応
本日、実際に訪問をしてきたのは若い男性担当者でした。
名刺を渡されることもなく部屋に立ち入って来たそうです。
綺麗に吊るしておいた和服を見せるも、担当者はすぐに「これは和服専門店で査定してもらった方が高く買い取ってくれる」と、あっさりした対応だったそうです。
「それよりも何か指輪やネックレスなど、金や貴金属は無いのか?」「ここのタンスには何が入ってますか?」と興味を示してきたようです。
「貴金属は処分したからないはずですよ・・」と母親は断っても、担当男性は勝手にタンスの引き出しを開けては「何かあるかもしれませんよ」と物色をしていたようです。
実際、母親の貴金属は僕が既に処分を手伝ってほぼ売却済みでした。
なので実家には何もありません。
ちょうどこのタイミングに僕が母親に電話を入れたので、事が発覚し、急遽、実家に駆けつけました。
なお、母は担当者に「今から息子が来ます」と伝えると「今日はお引き取りできるものはありません。」とそそくさと退散したようです。
実家に駆け付けると
僕が実家に駆け付けると、そんな業者の対応で少し緊張気味だった母親から、このいきさつを聞きました。
訪問中、母親は担当者から目を離したりもしていたので、室内で紛失した物が無いかも確認しました。
とりあえず被害は無いようで一件落着ではありました。
ですが問題は、そもそも、
・名乗らない
・名刺も置かない
・約束の着物は査定すらしない
・依頼をしていない貴金属を買い取ろうとする
・勝手にタンスを開ける
といった振る舞いです。
被害はないので良いものの、僕が訪問するという事情がなければ担当者はもっと粘っていたかもしれません。
アーリーリタイアをして平日日中も時間がある僕がタイムリーに対処できて良かったと思います。
リスクの大きさ
業者としては、昨今の金価格の高騰、物価高ゆえ、転売が容易な金などは良い儲け口でしょう。
ガードの低い高齢老人はターゲットとしても扱いが簡単です。
「老人」を狙うかの「着物」や「古いブランド品」「古い時計」などのキーワードが大きく宣伝されたチラシにも違和感があります。
いまは年末の大掃除時期なので、きっとドンピシャの狙い目なのだと思います。
セキュリティーとして怖いのは、買取訪問を通じて担当者がいろいろな「情報」を知りえることです。
老人が独り住まいか、室内のどこに何があるかの目視や確認、何気ない会話を通して日常生活での通院やデイサービスといった不在時間も探りやすいでしょう。
終わりに
今日の出来事でショックを受けていた母親が不憫でなりません。
老齢者にとって自宅は大切な居場所ですし、そこにずけずけ上がり込むだけでなく、強引な対応をされれば、ご老人はかなりこたえると思います。
みなさまのご家族や親戚のご老人にも起こりうることなので、今回、注意喚起で記事にしました。
もちろんきちんとした業者もいるでしょう。
そのあたりを見極める術は老人には難しいので、年末大掃除のこの時期は特に家族の方はよくコミュニケーションをして相談に乗るのが良いかと思います。
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