サラリーマン時代は目標を設定し、それを達成し、反省をもとに新たな目標を作る・・という無限ループで生きていました。
リタイアすると、このサラリーマン時代の無限ループから抜けて、こうした目標→達成でやるものもあれば、あえて目標を設定せずにやるものもあり、どちらの方法を取るかを個々に選択できます。
そうした選択ができるゆえ、時に、選択ミスも起こります。
今日は、そんな目標に関連して選択ミスをした直近の経験について綴ります。
目標設定で臨んだ四国霊場88箇所巡り
先日、四国滞在3日間で32箇所の霊場を巡る目標をもって旅行をしました。
これは2023年のうちに全88箇所を制覇したいという完了目標があり、今回の旅行で残り32箇所を全て終えようとしたものでした。
その意味では、この旅行は「目標を設定してやるもの」と位置つけていました。
ただ、事前計画が甘く、そもそも3日でまわるにはかなり時間が足りません。
結果、32箇所制覇の予定が29箇所で旅行を終えることになりました。
この旅で気が付いたことは、目標を優先するあまり、本来のお寺を訪問する趣旨が本末転倒になっていると思えたことです。
目標設定アプローチで失ったもの
旅の途中、いろいろ個性のあるお寺があると痛感していました。
この時期で紅葉が綺麗だったり、お寺周辺のトレッキングできる道があったり、道中にはイチョウの落ち葉が足跡一つなくジュータンのように散らばっていたり(写真)、弘法大使が修行瞑想したとされる崖っぷちの見どころ(写真:太龍寺の舎心ヶ嶽)があったり・・・。
*都内は神宮のイチョウ並木とはまた違った趣があるのをもっとじっくり味わいたかった!
*ここまで行って弘法大使がみた眺めをなては胸中を想像したい(ロープウェイから撮影)
とんかく、お寺に出向いて納経帳や掛け軸に印をもらうだけが目的ではもったいないと感じていました。
当初より「88箇所を制覇する」という目標達成で位置付けて、無理な時間配分を組んでいたため、数をこなすことを優先してしまい、本来のお寺やその周辺環境、そこでの伝説など、体験したり五感で感じとるような余裕時間もなく、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしました。
時間に制限のあったサラリーマン時代と、いまの時間豊富なリタイア生活は違うので、こうした「時間優先」で「32箇所を巡る」という、サラリーマン的な目標型で進めたことは失敗だったと思います。
そう気が付き、途中から「数を優先」から「1つ1つ丁寧にみる」へと寺院参拝を進めました。
リタイア生活での新たな方針
この経験から選択肢をこう変えました。
(これまで)
「目標→達成でやるもの」と「あえて目標を設定せずにやるものも」に分けて、都度、どっちの方法を取るかを選択する。
(これから)
「目標→達成でやるもの(*但し諸事情で柔軟に変更あり)」と「あえて目標を設定せずにやるものも」に分けて、都度、どっちの方法を取るかを選択する。
いかんせん、サラリーマン時代はどこか「目標達成を諦めないことが美徳」という考えがあり、目標変更を受け付けない頑なな姿勢を取るサラリーマン脳が残っていたと思います。
やはり新たなリタイア脳として持つべきは「その時その時の新たな発見や感動を大切にする」ということです。
「目標達成<新発見・感動」といった公式をもっと迎え入れないといけません。
終わりに
リタイアから20か月が過ぎても、まだこうしたサラリーマン脳からリタイア脳へとOS更新が起こっています。
会社員時代の長年の目標→達成→目標・・・という無限ループで過ごしてきたせいか、ちょっと油断するとこの弊害が出てしまうものです。
リタイア生活で優先すべきことは「感動体験」というものです。
その価値観を大事にするためにまたここでちょっとした脳のアップデートとなった体験談でした。
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