「賃貸か持家か」を論じるときに「どちらが経済的に優位か?」や「生活上、便利なのはどちらか」などが持ち上がります。
経済性や利便性は前提条件や生活環境で正解はどちらにも転びます。
ただ僕はセミリタイア視点で、いまの持家であることのメリットを感じています。
それはアーリーリタイア後にキリギリスのように今を好きに生きる自分にとっての負い目が、持家という資産価値で補完されるからです。
今日はこの「キリギリス的セミリタイア観点での持家のメリット」を綴ります。
キリギリス的セミリタイア観点とは
完全リタイアをして資産を取り崩しながら生活中のいまは、現役時代の「アリ的な生き方」から完全に「キリギリス的な生き方」にシフトしたのものです。
そんなシフトから「負の感情」という副作用が出ました。
それは、「”今”を優先してキリギリスのように生きることで資産を減らしている」という引け目のようなものです。
資産が減る恐怖やストレスという「自分の問題」とは違って、自分が死んで残された人に渡る遺産相続なりの目減りという「他者が絡む問題」です。
キリギリス的な負の感情の緩和(経済面)
アリからキリギリスになるなかで「好き勝手に今を生きて資産を減らし続けている」というの負の感情を穴埋めできるのが「持家という資産価値」です。
資産価値とは、持家の実質資産価値のことで、例えば物件をいま売れば、得られる売却益から住宅ローン残債を支払い、その手残りが利益となります。そもそも購入時より物件価値が上昇しているので手残りがあります。
ですが仮に今、自分が死んでしまうと、住宅ローン残債(79歳程度まで続く)は団信によってチャラとなるので、物件を売却して得られる金額が、そのまま相続に加わります。
住宅ローンは生命保険替わりになるということですが、残された人は僕の(金融資産+残債チャラの不動産資産)を相続できることになります。
なので「キリギリスのように今を好き勝手に生きていたが、残債もなく、残すものは残してくれた」という後味を残せることが、負の感情を緩和してくれる要因です。
もちろん残せる物件に資産価値が無ければ意味ありません
賃貸か持家の論点からみると
もし僕が賃貸であったなら、自分が病気で入院中も、入院費に加えて賃料を自分の資産から払い続けることになります。
賃貸が定期契約であれば、おおかた満期を迎えるまで家賃残高を払うペナルティー条項が入っている可能性も高く、そうした清算も面倒です。
持家であれば自動的に引き落とされる住宅ローンなりが死亡時点で終了するので、こうした無駄や面倒もなく残された人には経済的なメリットを生みます。
終わりに
以上の点は、直接的な「賃貸vs持家」の論点ではありませんが、僕にとってはその経済性や利便性という観点よりは、自分のキリギリス的なセミリタイアの存在価値を支えるメリットに、資産を持つ価値を見出しています。
万が一、長生きすれば、住宅ローン完済後の不動産資産を遺産相続できますし、短命であっても負債帳消しで「好き勝手に生きた」なんてキリギリス汚名も無く、全額を相続できる安心が、キリギリス生活でのメリットとして大きく感じます。
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