正直、自分の心の中を覗くと「経済的自由は40代後半で達成した」と言いながら、いまだに「自由」を使いこなすだけの「キャパ」が育っていないと思っています。
経済的自由というのは、つまり、いまの資産と確定キャッシュフローで、生涯、お金のために働いたり生活水準を下げずにやりくりできるというものです。
そういった経済状態にあることは、運がよくて恵まれているとは思いますが、だからといって自動的に「自由」になれるものでもありません。
経済的自由があることと、自由を使いこなせることは、大きく違います。
今日はそんな経済的自由を得た先に、その自由を使いこなせるために必要な「キャパ」について綴りたいと思います。
経済的自由とは
そもそも経済的自由とは、「生活費<資産所得」と考える人がいると思います。
ですが市況が悪化し、所有するポートフォリオの配当金が少なく、結果として生活費を節約するなどで「不本意」に調整することで「生活費<資産所得」を保つのなら、それは経済的自由とは言えないと思っています。
自身の環境を変化させて生活を自立させるFIRE(経済的自立)と、経済的自由はそこが違い、経済的自由は、市況の変化に関わらず(というか、市況の変化を気にせずに)、確実に「生活費<資産所得」なり「生涯の消費コスト<資産」を保てる確信がある「経済的に自由なる状態」だと思っています。
*そもそもFIREと経済的自由の定義が一般化されている訳でもないので、課題意識先行で、自分は経済的自由を達成と言えるのか?と再考しています。
*生活費の調整が不本意か否かは大きく意味合いが違ってきます。
経済的自由と自由の違い
そのうえで、経済的な側面での「自由」と、本来の「自由」もまた違うということを話します。
「自由」というのは、簡単にいえば「やりたいことをやる」という選択肢であり自己決定権を持つことです。
「やりたいこと」というのは、自分の「価値観」であり「人生観」から生まれます。
「生きていくうえでxxが大事だ」という価値観や人生観があるゆえ、「xxxをやりたい」という思いにつながります。
つまり、「経済的自由」は「お金の心配を無くす」ということに役立つだけで、自分の価値観や人生観に紐づく「やりたいこと」がなければ「自由に生きている」とは言えません。
セミリタイアというテーマでは、経済的自由や経済的自立といった経済面だけがフォーカスされがちで、肝心の「自由に生きる」という側面が蔑ろにされている気もしています。
いかにセミリタイアするかや、セミリタイアをどう維持するかは、投資や資産形成が源泉となるお金の問題ですが、お金が人生でもありませんからね。
*自分もお金をテーマに記事を書いてるので自分への問いかけでもあります。
自由のためにやったこと
自由を語りながら、自分がどこまで「自由」を使いこなしているかを考えると恥ずかしい限りです。
これまでやってきたのは、
・「お金」は自由なことをするインフラと位置づけ、お金を気にせずにいられる状態を作ってきたこと
・自由が何であるかを解明すること
です。
こうして「自由とは何か」について、自分なりに理解をしてきました。
でも、それが自分に落とし込まれてはいない気がします。
自由を使いこなすキャパとは
そしてさらなる課題は、自由を使いこなせるキャパを育てることです。
そんなキャパを育てるには、
①現在を充実して生きれること、
②その充実が将来の充実につながること(=現在の充実が将来のリターンにつながる)
③その「将来」がたとえ「明日」となっても後悔がないこと
となります。
必要なことは「今ー将来ー終焉」といった時間軸で一貫したものが何かを見据えることなのかもしれません。
今を自分に正直に思うままに生きることで、充実を感じ、またそれが将来にリターンをもたらす、なんて循環です。
万が一、そんな今を思うがままに生きる人生を送っていて、自分の寿命がすぐに来たとしても、そうした生き方に後悔がない、という尺度で状態観察できるのでしょう。
でも僕はまだまだ後悔してしまうような中途半端な生き方をしちゃってます。
そんな自由を使いこなすキャパとしては、「ビジョン」と「自己理解」と「自己信頼」が必要になるのでしょう。
終わりに
いまのFIRE界隈も、経済的自由や経済的自立といった土俵にあがるテーマも多く、最も大事となりそうな「自由を使いこなすキャパ」などは少なめです。
そんなコンテンツは一般受けは難しく自然淘汰されているのか、ひっそりやってるのかもしれません。
ちなみにいまイメージとしては、
・経済的自由がありながら自由を使いこなせない=お金の奴隷
・経済的自由がなくても自由を使いこなせる=精神の自由
・経済的自由もあって自由も使いこなせる=真の自由人
ということです。
自由をつかいこなすために必要なのは、お金(経済的自由)ではなく、魂を「いま」に括り付けて人生を差し出せるぐらいの胆力というか人間力にあると思う次第です。
それに比べ、今日で人生終わるなんてなったら「まだ仕掛り中で生き足りないよ」と思える自分は未熟ということかもしれません。
という年末大反省会でした。
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