FIREは人生のリスタートだと感じます。
そう感じるのは、リタイア生活に入って「自分のアイデンティティーや物の見かた」の軸が変わって、それが日々の生活や行動にかなり影響するためです。
ただこの感覚、説明するのは難しいなと、かねてより思っていました。
そこで今回、脳内にあるボーとした感覚を具体化するべく、この「人生のリスタート」という構造をイメージ図にしてみました。
結論、人生のリスタートとはFIRE前後での社会的な「座標軸の移動」です。
今日はこの座標軸の移動について綴ります。
サラリーマンからリタイアの座標軸移動
座標軸というのは社会的な立ち位置から記しています。
FIRE前は「サラリーマン1丁目1番地」という居住地です。
これを図にするとこうなります。
それがFIRE後は社会的にも「無職」となったので、僕は「サラリーマン地区」からは弾き出されているわけです。
そして移住した先が「リタイア1丁目1番地」。
この移動を図にするとこうなります。
この座標軸は「社会的な立ち位置」でもあるので、それぞれの位置で社会的な関わり方も違います。
サラリーマン地区からは「そこ(リタイア地区)に住むか~?」といった目で見る人もいるでしょう。
またそのリタイア地区内でも「早期リタイア居住地区」への内部批判があるかもしれません。「ちゃんと最後まで働けよ」とか。
まあなにより、そんなノイズは気にせず、大事なのは自分から見える「景色」の変化です。
視点の変化
座標軸が変わるとそれに連動し空間における自分の「視点」も移動します。
問題となるのは、リタイア後に座標軸(視点)が変わったのに、相変わらずサラリーマンの頃と同じように世の中を見ようとしたり、サラリーマンの頃にみていた地上の楽園をいつまでも見続けようとすることです。
移動したことを受け入れない(=視点を変えない)人たちです。
僕からすると、「その場所からじゃどうみても見通し悪いでしょ?」「そこ無理してみるなんてのぞき魔かよ?」と僕は思うのですが、定年となって、何も意識なく退職すると、きっと「引越ししたことを気づかない」のかもしれません。
リタイア1丁目1番地なんて僻地にあるからサラリーマン労働地区の喧騒だって聞こえないぐらいの距離であり見にくい角度にあるのですけどね。
座標には座標にあった視界を眺めるのにこしたことはありません。
サラリーマンの座標軸での目線の高さ
ところでサラリーマンという座標軸にいても、新入社員とベテランでは目線の高さが違ってきます。
ベテランの視点は高いので、その結果、見渡せる視界も広くなります。
つまり「視野が広い」というものです。
それを図にするとこうなります。
新入社員の頃は低い位置にいるので目に入る視野(赤い部分)は狭いものです。
ところが自分が見渡せるアングル(角度)が変わらなくても、その高さ(視点)が高くなれば広く見渡しがききます。
これが視野が広いというものです。
経験を積み、責任が増え、肩書ができることや、見聞、洞察、知恵などをつければ高くなりますし、もちろん、意識の持ち方ひとつで、目線なんて上がっていきます。
ただ、視点が高くなる分、地上との距離ができてしまい、だんだんと「実感」とか「距離感」、サラリーマンでいうと「現場感」を失うのでしょう。
座標軸(縦と横)とは視座
さて、横軸と縦軸の交わった部分が「視座」です。
自分の目線が位置する3次元空間の地点になります。
つまり、視座(しざ)とは、ある社会的立ち位置で、世の中をどのような高度から見渡すかといった、自分の目線が座している位置であり、ある意味「生きる姿勢」です。
サラリーマンの視点が高度を変えるように、リタイアの軸でも、視点の高さを変えることができるのかもしれません。
リタイア地区の隅々まで目を通すよう視野を広く持ち、そこから自分のリタイア人生はどうあるべきか、と帰結していくためのものです。
終わりに
FIREによってサラリーマンとは座標軸が変わります。
こうした「サラリーマン1丁目1番地」から「リタイア1丁目1番地」への「引越し」として意識すればするほど「FIREは人生のリスタート」を強く感じられます。
受動的な定年であっても、前向きにリスタートできると思います。
さて僕は、リタイア1丁目1番地の新天地でやり直そうと、「サラリーマン脳から覚醒しなくては!」との姿勢で、故郷を懐かしんだり、故郷の習慣を持ち込まずにいます。
地方移住するのに東京の匂いをプンプンさせていては仲良くなれませんからね。
あと「リタイアで高い視点にたつとどんな景観が見えるのか?」なんてことで、リタイアの生き方を模索もしています。
なんて脳内感覚がシェアできると幸いです。
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