完全リタイアから20カ月目(2023年12月末時点)の総資産分析をしました。
この年末、金融資産が少し苦しい状況となりました。
完全リタイアで現預金を取り崩す日々を20か月続けていることに加え、僕の「外貨建て資産比率」が全体の50%と大きい構成であるためです。
そのため年末の急激な円高で金融資産が目減りしました。
資産概況
リタイア以降、預貯金を取り崩し生活しながらも、株高と円安で総資産評価額は微増していました。
その微増分が2023年12月の円高でリタイア時点の資産額に近いところまで減少しました。
一方で、都内の所有不動産は引き続き安定した推移ゆえ純資産ベースでは微増です。
(金融資産)
対リタイア時点比: 100.5%
対前月比: -1.2ポイント
(純資産)
対リタイア時点比: 102%
-不動産比率 29.5%
ー金融資産比率 70.5%
金融資産の推移
金融資産の推移はほぼ横ばいですが、対前月比で1.2ポイント減ってしまいました。要因分析
マイナス要因は為替変動によるもので、対前月比で、6.52円/ドル、6.98円/ポンドの減少インパクトを受けました。
その結果、金融資産はリタイア時点とほぼ同額(100.5%)です。
為替動向について
11月の中旬ごろ、円安から円高へと潮目の変化を予感し警戒感を持っていました。
実際、その急激な為替変動の潮目直前、2023年11月13日に為替を含む変動リスクの毀損インパクトを計算してリスクに備えていました。
ちなみに金融資産は60%程度まで目減りするリスクがあると自己分析しました。
その数日後から円高に振れて観測が当たったのですが、それでも保有外貨は円転していません。
きっと多くの人が円転したでしょうし、市場の声も「円高」ばかり唱えています。
その流れに反し、外貨は保持したままであと10か月ほど見極めます。
最悪、長期で持つことを考えていますが、円が以前の感覚(110円とか120円)まで高くなると思えない理由を感じるからです。この観測が外れると大損ですが・・・。
資産構成とその内訳
実際の資産構成配分は以下の通りで、通貨別(左端)では円建が50%で外貨は先進国32%、新興国19%という「5:3:2」の構成です。
リスク別(右端)は元本保証が72%で円建&外貨建ての「預金、債券、年金」となります。
個人バランスシート
前述までの金融資産は純資産の7割相当で、残る3割が不動産です。
その金融資産と不動産を含む全体の総資産(ならびに純資産)が以下の個人バランスシートです。
この個人バランスシートは企業財務とは違ってかなり個人用管理として運用ポリシーをカスタマイズしています。
例えば、
・「資産の部」における流動資産(右側の一番上)は企業財務の標準である「1年」ではなく「半年」で満期を迎える定期預金や金融商品などを合算した数値として管理する、
などです。
半年以内というのは、流動資産として持つ「現預金」を「生活防衛資金」と位置づけ、当面の「生活費+イベント関連費*」に充てるためです。
*半年先までの大きな出費のこと。
つまり、現預金として流動的に持つべき適正額は、1年先まで見越すには長すぎゆえ、半年が適切としたことです。
また、流動資産として現金保有額を適正化させないと、余剰現預金として持っていると投資効率を下げる問題につながるからです。
ちなみに現時点、流動資産の30%ほどを投資にまわさないといけません。
こうしたバランスシートの運用管理について検討した記事はこちらです。
現預金の投資効率を検討した記事がこちらです。
終わりに
2024年のスタート資産は、20か月前の「リタイア時点」近くへと戻ってしまいました。
今後も短期的には円高プレッシャーもあり評価額の推移は厳しい面もあります。
ですが一方で、為替、株、不動産という分散投資を長期視点でやって、一番重要な指標の「純資産」ベースで微増なので、不動産投資に助けられた形で資産維持できています。
個人的にはサラリーマンは通貨や株と不動産に分散するのが理想だと思っています。
以上のとりまとめ、参考になれば幸いです。
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