2年前にFIREをしてから、完全リタイア生活を後悔したことはほとんどありません。
ただ、ずっと上昇している株式市場をみて少しだけ後悔というか「もったいない」と思うことがあります。
それは会社員時代に「企業型DC(企業型確定拠出年金)」で受けてきたメリットです。
結論としては、会社負担の掛金や節税効果など金銭換算で100万円ほどになります。
リタイア前はデメリットとしてさほど意識しなかったこの企業型DCについて、今日は綴ってみます。
なお、この制度は上場企業の40%が導入しているとも言われ、かなり普及しているようなので、皆さんもご利用されている可能性も高いかと存じます。
企業型DC(企業型確定拠出年金)とは
企業型DC制度は「企業年金制度」の一つで、企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員(加入者)が自ら年金資産の運用を行う制度です。
従業員は掛金の範囲で金融商品を選択したり資産配分を変更するなど資産運用をし、定年退職を迎える60歳以降、運用結果を年金資産として一時金(退職金)あるいは年金の形式で受け取ります。
積み立てた年金資産は原則60歳まで引き出すことはできませんが、従業員からすると、会社が掛金を負担してくれたり、非課税だったり、給与の控除に使えるなどのメリットがあります。
この制度は、2012年1月の法改正で、加入者も一定の範囲内で事業主の掛金に上乗せ拠出ができる「マッチング拠出」が可能となりました。
僕は上限となる月27,500円の枠を目いっぱい使ってその半分は会社負担で資産を積立運用していました。
リタイア日から日経平均は20%上昇
そんな企業型DCですが、会社を辞めることによって退会しなければいけません。
退会後は個人型確定拠出年金にその資金を移行させました。
なのでマッチング拠出のような会社負担の恩恵は終わってしまいました。
なお、リタイア日の日経平均から先日の日経平均まで20%は上昇しているので、会社を辞めてから2年間、その会社負担額と、その負担額が生み出す評価増が逸失機会になります。
また、掛金全額が所得控除の対象となり、所得税・住民税も軽減される節税効果もあります。
それらを合わせると2年間でなんだかんだ100万円程の逸失利益となりそうです。
高級腕時計を1本、買えたかもしれません。
企業型DCがおもしろいところ
ちなみに僕はややリスクの大きな外国株式などを中心に運用していました。
それゆえ退会時点では利回りが20%を大きく上回ることができました。
事業者が提供するダッシュボードでは、資産運用の商品割り当てを変更するなどのほか、自分の運用成績が社員全体の上位何パーセントにあるかなどの分布表示もあったり、なかなかおもしろい機能がありました。
終わりに
以上、最近の株高で「会社を辞めずに企業型DCを続けていたらどれだけ金銭的メリットがあったか?」が気になり算定しました。
結果、100万円程度ということですが、だからといってリタイアを先延ばしにするということは割に合いません。
なので企業型DCの退会というのは後悔というより「ちょっと残念」程度の気持ちで流すことにしていきます。
やはり完全リタイアで得られる時間的自由や居心地の良さは、100万円と交換できない価値があります。
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