このところの株価続伸ではたして「投資でFIREしよう」といったブームが再燃するでしょうか?
僕はブーム再燃というよりFIREの「幻滅期」を脱出して「回復期」に入ると思っています。
そもそもFIREは「ブーム」のような一過性のモノではなく、「お金があれば嫌な労働はしない」というの人間の自然なる欲望ですし、ライフスタイルとして存続すると思っています。
今日はこのFIREについて、幻滅期から回復期に入りつつあるというのを、FIREをハイプサイクルの成熟曲線にて説明したいと思います。
ハイプサイクルとは
ハイプサイクルとはITコンサル業界で良く使う成熟曲線で、新しい技術が生まれてから市場浸透するまでを5つのステージに区分したものです。
例えば新しいソフトなどの新技術が出ると、もてはやされるが、使い始めはバグが多くユーザは幻滅し、でもそんなバグが枯れて使い物になると、やがて市場に浸透するという流れです。
5つのステージとは、
①新技術が誕生した「黎明期」
②それが軌道に乗る「流行期」
③課題や問題のある「幻滅期」
④乗り越えてからの「回復期」
⑤そこから普及する「安定期」
です。
過去から現在に至るFIREの成熟ルート
この図に示した「FIREブームの今」は、個人的には、この幻滅期の出口辺りに来ていると思います。
まず、アメリカから起こったFIREブームは経済的自立の方法論(有名な「利回り4%」「生活費の25倍の元本25倍ルール」等)が明確なライフスタイルのモデルで、新たな旋風で黎明期に入りました。
その後、書籍が増えメディアや雑誌で取り上げられ「過度な期待のピーク」が起こりました。
ですが、FIRE失敗やFIRE卒業など、幻想ばかりではない現実的なマイナス面も広がり「FIREするな」や「FIRE終焉」もトレンド入りし「幻滅期」となりました。
そしていま、株価上昇で投資を副業的に取り組んむブームが来れば投資軸でFIREする人も出てくると思います。
もちろん一方、インフレや賃上げで「会社員に留まるメリット」もあってブーム相殺のトレンドもある中で現実的な最適解をFIREに求める「幻滅期」の出口だと思えます。
今後は地に足が付いたFIREも重要か
これまでのFIREパイオニアとして先陣を切ってきた人たちも、FIREのメリット・デメリットなどブログやYOUTUBEで情報発信しています。
リアルな情報のおかげで、FIREの不確定要素を自分の幻想や夢で上書きして突っ走ることなく、冷静な判断ができる材料も収集できます。
そして既にいろいろなFIREのモデルがあります。
・節約型でも楽しく日々を過ごす
・多拠点生活をする
・引きこもって趣味に打ち込む
・バイクやキャンピング仕様の車で全国旅して冒険する
・専業投資家、YOUTUBER、ほかお金のためではなく遊ぶようにビジネスをする
等々、回復期はそんなFIREのロールモデルから「自分らしく生きる」を選択実践する人が増えてくると思います。
終わりに
FIREは人によってそれぞれ思いがあるかと存じます。
どんなロールモデルであっても、FIREが「お金にとらわれず自分らしく生きること」を実現する手段になれば、最大限に価値を活用していると言えます。
FIREが回復期に入って「どんな生き方が理想か」を模索し易い、そんな自由で明るく開かれた未来が訪れるのは良いことだと思います。
ランキングも参加してます。そんな自分らしく生きるための手段としてFIREはめざすべき価値があると賛同の方はぜひポチっとボタンを押して応援いただけると励みになります!
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