FIRE後のライフスタイルは人の数だけあります。
でも大きく括れば、大多数のFIRE民は「窮屈でプレッシャーなる仕事」から離れたら「自由で平穏な暮らし」を志向実践しています。
そんな僕も自由で平穏なる日々のため、金融資産の75%を安全資産に構成変更し、資産評価額のアップダウンも少ない精神衛生上の「安全地帯」へ逃げ込んでいます。
そうすることで「先行き不安やお金にとらわれず、安心して、やりたいことをやる」としてきました。
ですが最近は「リタイア後は安全地帯にいるのが正解か?」「反対じゃないの?」と疑問に思っています。
今回は、そうしたFIREで安全地帯からノホホンと暮らす日々について考え直したことを綴ります。
リタイア後の資産防衛の目的とは
リタイア後は資産防衛が大事だというのは定説です。
その論理は「若い人は潤沢な人的資産(労働で稼ぐことのできる余命)があるので投資にリスクをとっても挽回が可能。だが老齢となっては労働で稼げる幅が薄く、必要な資産額を満たせばリスクを取らない方が賢明だ」というものです。
概ね合意ながら僕はほんの少しだけ違うスタンスがあって、
①投資に時間を取られたくない、
②資産運用は大きなプラス・マイナスもなく安心して放置していられる、
③結果としてお金に囚われずに精神的に自由に生きられる、
といった理由で、リタイア後、金融資産の75%は安全資産に構成変更し、資産を寝かす(運用する)を実行しています。
年利3%弱の資産運用で「お金には緩く働いてもらう」をしながら、自分は「安全地帯でノホホンとする」という日々を送っているわけです。
そんな「お金」に働かせるだけ働かせて、自分はやりたいことをやるというのが「お金」と「自分」のパートナー関係ですが、お金からすると僕は「好き勝手なことをしてダラダラしている”ヒモ旦那”」なるアカン奴だと映るでしょう。
多分、こんな感じで。
サラリーマン時代の資産形成の構造
ということで、少しサラリーマン時代を振り返ってみました。
そんなヒモ男も「会社」という魔の世界では心を擦り減らし真面目に働きながら、けなげに節約、貯蓄、投資で「お金」をずっと養育してきたわけです。
僕からすると「会社」というのは、大手で安定した財務状況ゆえ倒産の懸念もなく終身雇用も順守するので、多少のことは目をつむって忠実に仕えれば、生涯、給与という「お金」を安定的に与えてくれる存在です。
それをもって「お金」という資産を育てる、いわば養育をしてきたわけです。
つまり僕は、「会社の安定収入」という土台のがあるゆえ、安心して「投資リスク」を取ってこれました。
投資で失敗しても収入は途切れないという安心です。
こうした「会社」、「僕」、「お金」という3者の相関は、
「会社の安定性→僕→リスクある投資でお金を育てる」
という関係です。
アーリーリタイア生活における資産形成の構造
これをアーリーリタイア生活に当てはめると、どうも「安全地帯」にいる自分の存在は浮いてしまいます。
同じように構造化すると、
「防衛的資産運用→僕→ノホホン」
つまり、僕にINPUTをしてくれるのは、
・会社員時代は「会社の安定性」、
・アーリーリタイア後は「防衛的資産運用」、
と、どちらも共通してINPUTは「安定性」で、自分はそこから「安心」を得ています。
ですが僕が生み出すOUTPUTは、
・会社員時代は「リスクある投資」、
・アーリーリタイア後は「ノホホン」
という、いわば「ヒモ男」です。
サラリーマン時代は安定性ゆえ投資リスクを取ったし、それが今のステージでは果実となってます。リスクを取らなければそれなりの結果だったと思います。
この法則に従うなら、いまのアーリーリタイアのステージにいる僕は、防衛的資産運用という安全の上に安住しリスクを取らない「チキンテイストのヒモ男」です。
次なるステージにつながる果実を育んでいるのか?
アーリーリタイアのステージから、65歳以降の定年リタイアステージまで、このままチキンなヒモ男でいるのが正しい選択か?
そう思うようになりました。
終わりに
アーリーリタイアの日々、どこか刺激がないと感じていましたが、それは物理的、イベント的な刺激のことではなく、こうした心理的な「チキンがもたらす弊害」かもしれません。
なにしろ、人生においてリスクを取れるのも賞味期限があります。
そんなことを「安全地帯」にいながら気になったのだと思います。
ただ、アーリーリタイアステージの人生は、自分を崖っぷちに追い込んで闇雲にリスクを取るのは重すぎるので、「楽しいリスクの取り方」が良いのだと思います。
楽しいリスクの取り方として、何か新しい試みをしたい気がしています。
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