FIRE後に化けたバブル期の投資とバブル感覚比較

2024-01-22

投資

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今日も株価がバブル後の最高値を更新しどことなく「バブル期」を思い出します。

そんなバブル期の投資で、今のFIRE生活に最も役立つのが「お宝保険」です。

これは60歳から一定額を生涯受給できる「終身年金保険」で、不労所得の21%になっていきます。

バブル後半期に「30年先の老後受給なんて気長な投資は無謀」と言われつつ逆張り的に投資し、運よく「お宝」となったわけですが、実はバブル真っ只中でも冷静に状況を捉えれば、経済的に意味ある投資だったのは事実です。

昨今の株高でバブルっぽい状況ゆえ、今日は「バブリーな時ほど冷静に為すべきことを考えるのが大事」と思った経験や当時の感覚を綴ってみます。

バブル当時も今も変わらない社会不安

まず、バブル当時は定期預金が6%なる金利をつける勢いがありました。

誰もがそれを上回るリターンを期待し株式や不動産に投資していました。

そんな時代だったので、バブルを知らない多くの人が誤解しがちなのが「バブル期は今と違って社会不安が少なかった」と思うことです。

これは大きな間違いで当時も今と同じく「将来不安」は日常的に存在していました。

メディアでは度々「少子化・高齢化・労働人口の減少・長生きリスク」なるキーワードが取り上げられ、年金受給にしても先細りで「年金制度改革が必要だ」と言われていました。

なので、出生率の低さが招く構造問題は、じわりじわりと起こることは当時から予見できていたし避けられない現象だということです。

新旧時代の社会不安への対峙の違い

ただ、そんな社会不安が同じようにあるなか、昔のバブル期が今と大きく違うのは「選択肢がキラキラしていた」ということです。

当時、定期預金で6%で、12年預ければ預金は2倍になるわけです。

そんな12年待ちより「もっと手軽に手早く儲けよう」と、誰もが株に不動産、美術品など、短期売買で倍にできる方法に飛びついていました。

土曜日の午後、表参道の喫茶店でお茶を飲んでると、まわりの同年代ぐらいの若い人が「今日は美術品1000万円で仕入れて・・・」なんていうのが聞こえてきたものです。

貧乏社会人の僕には程遠い世界でしたが・・。

そんな当時はいわゆる「積極的投資」なる時代です。

今のコストプッシュ型のインフレで物の値段が上がり、給与所得は上がらないゆえ「投資で資産を増やさないと後がない」といった「消極的選択」で投資を始める人が多い今とは違います。

これが昔の積極的投資にモチベされたバブル期との感覚的な違いで、一歩間違うと、バブル期は僕もこんな感じに踊らされかねませんでした。

お宝保険に手をだした理由

そんなバブルがやや崩壊しはじめた矢先、僕は「株や不動産は危なさそうだから」と手を出したのが「個人年金保険」です。

メディアで騒がれていたように、美味しそうな目先の投資より、先に「老後不安」という人生の終わりから不安を穴埋めする投資で備えようと、攻めより守備重視の方法を取りました。

周囲では、株や不動産が下落して「値下げの今が買いだ」と投資を止めない人も多かったなか、そんな流れに乗っていたら僕は下げ相場で大やけどをしていたと思います。

なのであえて冷静に、「政治も経済も混乱し相場も先を読めないなら、不確実な投資より確実にやってくること(老後問題)に備えよう」と、不確実さを楽観で埋めるより、確実な悲観を「終身年金保険」という手立てで埋めたのです。

今の風潮に当てはめると何をすべきか

という時代も生きてきたので、2024年の株高が続くいま、このまま相場に乗って順張りをするのかあるいは逆張りをするのかが悩ましいところです。

ただ僕が確実に取らない選択があります。

それは「年金問題など政府は無策だ」とか「前世代は得してる」と他責をして時間を無駄に過ごすことです。

バブル期も「前の世代は得をしている」と上の世代の人は言っていましたし、そんな世代に僕ら世代も「あんたらは得だ!」とは思いました。

また、下の世代から僕たち世代は「そういうあんたも得だ」と言われるなか、今の小学中学生がきっと同じことを新社会人世代の方に言うでしょう。

もちろん不満はあります。

ですが不満があることと自分で対策を取ることは別です。

「それとこれ」を混同し、自分がコントロールできないことに不満ばかりぶつけて、感情のまま思考停止して策を取らないと、結局損するのは自分です。

感情に支配されることなく、冷静に状況を支配しよう、ということです。

終わりに

ということでバブルっぽい今の株価なりの状況で冷静に自分を戒めるべきは、

「自分の生活は自分が救うしかなく、国はむしろ搾取するものだ」と人生に織り込んで賢く生きること

しかないということです。

それは、批判せず飲み込めという意味ではなく、自分が賢明に立ち回ることを大事にしつつ、批判はすれば良いという意味です。

あの当時の「お宝保険」に該当する投資先が何かを考えましたが、老後への経済的備えは年齢的にも内容的にも終えたので、お宝になりうる投資は、

・不確実な状況では火傷を負わない範囲で楽しく「投機」をやる、

・確実に来るであろう「老後の体力低下や不健康、老後の孤独」に備えた投資する、

で、2024年の政治トピック満載の1年、スタートから株高ですが「バブルだお金だ」と浮き足立つことなく、冷静に「投機に20%、投資に80%」を余裕資金から割り振ってやっていくことが、今の自分にとっては「お宝」かなと思うこの頃です。


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自己紹介

2022年3末に完全リタイア。FIREの自由で創る”自分らしいセカンドライフ” としてFIRE-Driven Lifestyle Innovationをテーマに、日々の気づきや経験を発信して精神的に豊かなFIREを応援します。
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